表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
移民農業奮闘記  作者: マダム
17/58

田吾作孤独な農作業

今回は少し短めです

日の出前にエリー様に起動させられた私は昨夜マスターに隠された


私のカッパと傘を探していた、そこへ出て行ったマスターが帰って来て


「それじゃあ行ってくるけど!ちゃんと種蒔き終わらせておけよ、

それと芋はまだ植んじゃあねえぞ、俺がやるんだから」


などと言ってくる、私に対する信用が足りないのではないかマスター


仕方無い!安心させてあげなければ


「了解です!マスター、安心してこの田吾作にお任せ下さい」


と言ってサムズアップしておくと「何処でおぼえて・・・」


などと私の高性能さに驚いていたようだ


さて、それでは今日の作業にかかろうか、予定では豆と小麦の


種蒔きだが高性能な私は密かに芋まで植えてマスターを驚かせて


やろうと計画している


作業は順調に進む、やはりマスターがいないと効率がいい!


種蒔きも終わり私は密かに計画していた芋を家に取りに帰ると


「タゴサク!お疲れ様でした、種蒔きは終わったのですね」


エリー様だ!どうお答えするべきか?終わったと答えれば


私の密かな計画が破綻してしまうかも?しかし嘘は答えれない


エリー様は私並に高性能だ、嘘を見抜くかもしれない


「では!次に開墾を終わらせて仕舞いましょう」


悩んでいた私に次の指令を出すエリー様は続けて言う


「タゴサク!今日中に開墾を終らせ井戸も掘って仕舞いましょう、

そうすれば帰ってきたマスターはあなたの高性能さに驚きますよ」


何と言う事だ!やはりエリー様は私の計画を読んでいた、その上


マスターがもっと驚く計画を立ててしまっている


やはり私はこの方には追いつけないのか?


「タゴサク!何か私のプランに不都合でもありますか?」


「いえ!完璧な計画です、エリー様」


私はそう言って家を出る、開墾作業を終らせ井戸を掘る為に




田吾作は知らなかったアンドロイドである田吾作とエリーは


リンクされている事を、田吾作の考えている事は瞬時に


エリーに同調、つまり考えている事はエリーに筒抜けである事を


何故ならエリーと田吾作のリンクはエリー側に完璧にして絶対の


ファイアウォールが存在しエリーの考えは絶対に田吾作に


漏れることはないのだから・・・・




その日気合の入った田吾作は凄まじく残りの開墾作業(石と根の


取り除き)を終らせ井戸掘り作業を夜遅く迄かかって遂に


水が出始める迄掘り進めた、輝いているぜ田吾作!


だが、輝いていたのはここ迄だった凡庸アンドロイド改は


軍用アンドロイドにも負けないその性能をみせ20数メートル


迄掘り進めた、自ら地上に登れなくなる程に


水が出始める頃にバッテリーが残り少なくなった、


増設したとはいえ明け方から夜中迄のフル稼働に流石の増設


バッテリーも持たなかった、


登れなくバッテリー切れ、しかも足下からトラウマの元凶である


水が溢れ出すのだ、高性能な田吾作は発狂寸前で泣き叫んだ




田吾作の危機をリンクにより感じ取ったエリー


「マスター!お急ぎでお戻り下さい」


「ん?もうちょいで着くぜ、どうした?」


「タゴサクが溺れかかっています!マスター」


「はぁ~?何で農作業で溺れるんだよ、サボってたのか?」


「いえ!チョット発破をかけ過ぎて、井戸を掘らせました」


「そういや言ってたもんな!井戸掘り作業」


「はい!その井戸で溺れています、助けてやって下さい」


「はぁ~!留守番も出来ねえのか、あいつは、急いでかえるよ」


「お待ちしております!マスター」




夜中帰ってきたジョンに引き上げられた田吾作は発狂寸前だった


よほど怖かったのであろう



田吾作 「次回は田吾作の野望でいきましょう!マスター!」


ジョン 「もうお前の話は無えよっ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ