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移民農業奮闘記  作者: マダム
13/58

開墾4

こっそりと星の名前が決まってました

突然の空からの来訪者(物)に恐る恐る近づいた二人はお互い


押し合い謎の物体に相方を押し付けようとしている【天下無敵


の二人】はどこに行ったのか?


「田吾作!ちょっと調べて来いって、早く行けよ」


「マスターが責任者なのですよ!マスターが行って下さい」


「お前この為にチューンアップしてやったんだぞ、行ってこい」


「いいえ!違います、私は開墾専用アンドロイド【田吾作】です」


「なに使用方限定してんだよ!お前作ったの俺だぞ」


「いいえ!違いますぅ~、マスターがしたの改造だけです~」


「お前なに女子高生みたいに否定してんだよ!OS腐ってんのか」


「失礼な事言わないで下さい!マスターが・・・」


天下無敵の二人が罵り合っていると来訪した謎物体が


「こちらにジョン・ニシガワラ様はいらっしゃいますか?」


「うわっ!しゃべった、しゃべったぞ、田吾作」


「ええ!マスター、ご指名ですよ、マスターがご指名です」


「ああ!そうだな、田吾作!要件を聞いて来い」


「あの~!こちらのモニターを見ていただけませんか?」


謎物体は再び発声し真ん中ぐらいの位置のドアが開きモニターが


現れた、丁度冷蔵庫の二段目の位置だ


「突然空から申し訳ありません!私は全農【アトランティス】星、

北半球支部の【ヤクショ・ワーキン】と申します

、以後宜しくお願いします」


「ぜっ!全農が何で・・・、どうしてここがわかったんですか?」


「あのっ~!各種種のご注文を頂きお届けしたのですが」


「あっlああ、種ね、うん、注文したよ、種」


ジョンは開発申請を1ヘクタールしかしていなかったので、現状


4ヘクタールもの開発しているのでそれを指摘されるのではないかと


オドオドしていた


「それではこちらが各種種です!ご確認下さい」


そう言うと冷蔵庫(?)のドアが開き中には種と芋が入っていた


荷物を取り出すと田吾作に持たせる、そしてこいつを早く帰そうと


「んじゃ~!これが受け取りのサインね、じゃ、有難う」


いつになくテキパキと作業しながら早く帰そうとするが、


「はい!有難う御座います、本来なら直接お会いしてお届けするの

ですが、何分当支部も出来たてでして遠方の会員様にはご迷惑

おかけ致しております」


「気にしないでくれ!あんたも忙しいだろうに有難うな」


「いえ!私は支部の端末に座っているだけですので大して忙しくも

ないんですよ、しかし上空から拝見しましたが開発のペースが

お早いですね~」


「ギクッ!そっ、そうかな?そんな事無いんじゃ無いかな?」


「いえいえ!ご謙遜なさらないで、私の担当している方達は移住

申請して数日でここまで農地を広げている方はいませんよ」


「ギク~!いやっ!これは違うんだ、え~と、こいつが、こいつ

田吾作って言うんだけどな、馬鹿でな~、ちょっと開墾任せたら

馬鹿みたいに畑広げちゃったんだよ!馬鹿だけに」


「おおっ!もう既に機械化導入されているのですね、どうりで早い

訳だ、ニシガワラ様は僕の担当のエース的存在です!頑張って下さい」


「おっ!おう、有難うよ、それじゃ忙しいんで」


「ちょっとお待ち下さい!何かお困りな事は御座いませんか?

僕も担当者としてお力添えする事が出来れば・・・・」


「今んとこは無いよ!何か有ったら言うからその時は頼むよ」


「そうですか!わかりました、お忙しい所をお邪魔致しました、では」




ローターが回転しだし謎物体(全農のドローン)は空へ飛び立った


何も突っ込まれなかった事に胸を撫で下ろしたジョンは家に帰り


種を保管しエリーに今あった事を報告するのであった


「・・・と言うわけだ、やばいかな?」


「マスター!その心配は皆無です、全農は農地が大きく収穫量が多い

方が喜ぶのです、マスターの心配しているのは税務署です」


「でも!全農が税務署に言ったら・・・」


「それは有り得ません!税務署は政府機関、全農は政府機関っぽい

ですがただの財団法人です、繋がりは有りません」


「そうなんだ」


「ええ!それに税務署が来るにしても数年から数十年先です」


ともかく危機は去った、ジョンのオッチョコチョイの勘違いだが


そこで遅れていた開墾作業に戻る二人、既にトラクターによる土の


掘り返しは4ヘクタール分終了しているので二人並んで石や根を拾い


集める作業にはいっている、そこで



「マスター!先程私の事を馬鹿と仰いましたね」


「ん!なんだ突然、そんな事を言うはず無いじゃないか」


「いいえ!確かに仰いました、ヤクショ様に私の事を馬鹿と・・」


「馬鹿だな~!あれは言葉のあやでだなぁ~」


「あっ!又馬鹿と言いましたね」


「いやいや!今のは違うだろ、ちょっと突っ込んだだけだろ」


「私の事を馬鹿と言うことは私のマスターが馬鹿って事です」


「なんだと~!お前の事は何と言われようがかまわんが、

俺のことは馬鹿とか言うんじゃない!」


「私の事を馬鹿という人はマスターの事も馬鹿だと思ってるんです」


「全く!誰に似たんだか?それより手が止まってますよっ!

田吾作さん!早く手を動かしなさいっ」


それから日がくれる迄二人は開墾を続けた、一言も話さず


やはり似た物どうしだ




その夜、食事を(レーション)をしながら


「・・・でだな、明日は残りの開墾作業を田吾作に任せて俺は

種蒔き始めようと思うんだ!」


「そうですね!それで良いかと、それとそろそろベネディクト様に

近況報告なされた方が良い頃だと思いますが」


「そっか!忘れてたよ、エリー、回線繋いで」


「了解しました!マスター」


暫くするとモニターにアリーのアップが映し出される


「ようっ!アリー、元気か?」


「元気か?じゃないわよ!馬鹿JJ、ちゃんと連絡よこしなさいよ」


ここでモニターにベネディクトが映る


「済まんな!JJ、アリーが心配するからもうちょっと豆に連絡

してくれると助かる」


ベネディクトの背後から


「心配なんてしてないわよっ!」


と、声が聞こえる


「はぁ~!済みません、バタバタしてまして」


「はははっ!元気にしているのか」


ジョンは近況報告として明日から種蒔きに移ると報告する


「そうか!順調そうで何よりだ!それとな、お前さんに教えて

やろうと思っていたのが・・・・」


それは移民した農家達がネットによるグループ会議をしている


事でジョンにも参加する様進めてきた


「そうですね!他の農家さん達とも交流出来ますし、参加します」


「了解だ!そっちの方は俺から話しておくから早めに参加しろよ」


「わかりました、明日にでも早速」


こうして通信は切られた、最後に毎日連絡を入れるようアリーに


約束させられたが

次回!やっと種が蒔ける・・・のか?

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