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移民農業奮闘記  作者: マダム
11/58

開墾2

開墾作業苦戦中です

ゾンビのようだった数時間前から一晩あけ目覚めたジョンはすっかり


回復していた、若いってことは本当に素晴らしい


「お早うございます!マスター、今日も良いお天気ですよ」


「ふぁぁ~!お早う、エリー、ダメ作!早く起きろよ」


「はいはい!マスターは早く歯を磨いてきて下さい、

タゴサクは私が起動いたします」


歯を磨き頭もスッキリしたジョンは今日の作業に思いを馳せる


昨日は田吾作のおかげで偉い目にあったから今日はこき使ってやろう


などと良からぬ事を考えて歯磨きを終えると


「マスター!ご報告があります」


「どうした?ダメ作が起きないのか、全くあいつはダメな奴だ!」


「はい!マスター、その通りです」


「えっ!いやいやアンドロイドが寝坊って、そんなはずがあるかいっ」


売れない漫才師の様に身振り手振りを加えツッコミを入れる


「マスター!昨夜田吾作を充電しましたか?」


「えっ!え~と・・・、した様な・・・」


「出来ていません!恐らく増設作業終了したままの状態です」


「マジで?」


「マジで、です!今日はお一人の作業となりますので」


「嘘だぁ~!起きろよ田吾作!目を覚ませ~~」


「ハイハイ!大きな声を出してもアンドロイドは起きませんよ」


「参ったな!まぁ、今日の作業は焼入れだし楽なもんだろ」


「草刈りですよ!マスター、昨日刈った廻りを刈りませんと」


「又草刈りかよ!草刈りするために移民したんじゃねえぞ」


「良いじゃ無いですか!廻りの土地もそのうち開墾するんですから」


「そんなに開墾しなくても芋はできるぜ!」


「開墾しなくてどうするんですか?そんなちっぽけな畑で借金

返せるのですか?エランの躯体が買えるのですか?」怒


「え~っ!いや、畑はそのうち広げりゃ~いいじゃん」


「ダメです!今日やって貰います、それと芋以外もやって貰います」


「芋だけでいいじゃん!面倒臭い」


「芋だけで借金返せるのですか?エラン・・・・」


「わかった!やるよ、俺、草刈り行ってきます」


家を飛び出したジョンは草刈りを始めた、昼過ぎ迄かかり畑の周り


の雑草を刈払い家に帰って来た


「只今~!刈ってきたぜ、あ~疲れた」


「お帰りなさい!マスター!ご苦労様です」


「飯食ったらもうちょい刈ってくるわ!」


「どうしたのですか?急にやる気を出して、気持ち悪い」


「お前ねぇ~!まぁいいや、もう一面畑作ってやろうかと思って」


「素晴らしいです!マスター、私の身体の為にありがとうございます」


「いや!もう一面ありゃ~丸々一面芋が出来ると思ってな」


「・・・そうですか!でもまぁ頑張って下さい、それと食べながら

でも良いので作付けの種を選んで下さい、注文しておきますので」


エリーに種の種類を見せて貰うのだが膨大な量だ


芋だけで芋の種類、品質(味の良い、大きくなる、栄養が良い、

育ちが早い、病気に強い、育てる水の量・・・・」


「わっ!わからんぞ、こんなに種類有るのか」


「ええ!と思いましたので良さそうなものをピックアップして

おきました、芋はご自分でお選び下さい」


エリーの選んだ種は小麦Cー1、豆Cー1、復活草の種、Cは種のランク


でS・A・B・C・Dと並ぶ、要するに下から2番目だ


次の1は平均的で育て易い種、他に味の良い物、栄養価の高い物等


1から9まである、復活草は小さな豆科の植物なのだが収穫は


期待出来ない、しかし成長が早く収穫せずにそのまますき込む事で


収穫により痩せた土地の力が回復するという魔法の薬のような


農家の味方それが【復活草】である。


「なんでC種なんだ?S種で行こうぜ!」


「高いんです!いきなり借金増やす気ですか?堅実に様子見です」


「はい!でも芋はSと行こうかな」


「C種迄です!数字と品種のみ選んで下さい」


「え~!美味い芋が食いたいぜ~、いいだろ?」


「はい!芋Cー2ですね、了解しました」


「せめてD種!お願い」


「頑張って評価の高いお芋ができたらD種の種芋買ってあげます」


「エリーのけちんぼ!」


「マスター!」


「なっ!なんだよ?」


「マスターなら出来ます、たとえ種芋はC種でもD種に負けない

美味しいお芋を育てる事が出来るはず、いえ、出来ます!」


「そっ!そうかな?」


「もっと自信をお持ち下さい!僅か二日で3ヘクタールも草刈り

してしまうスーパーマンの様なお人なのですよ、貴方は!」


「いやっ!まだそんなに出来てない・・・・」


「いいえ!出来ます、マスターなら出来ます、私は信じてます」


「をっ!そうか?、出来るのか・・・俺に・・・」


「まだ悩んでいるのですか!貴方に出来なくて誰にできるのですか、

それに・・・午前中に充電したタゴサクも夕方迄は稼働可能です」


「そうかっ!田吾作!いけるか?」


「はい!マスター、ご心配おかけしました」


「よ~し!行くぞ!田吾作!」


「はい!マスター」


「行ってらっしゃいませ!ご主人様」


二人は畑仕事に出て行った、お釈迦様の手の上で転がされていた男は


お釈迦様【エリー】のマスター【ジョン】、その頃お釈迦様は


各種種、種芋を発注していた

どんどんエリーがlパワーアップしてきましたね。

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