プロットB案
■ 構成(B案)
インタビュー部分の内容は同じ。A案は一人称での語りだが、こちらは資料の羅列。主人公はケイではなく、本編を書いている( という設定になっている) 女。帝国が倒れたあと、公開された資料類を漁っていく。ケイの回想録も禁書であったものが公開されている。
1:小説
資料が公開され、小説の為に整理中。歴史検証委員会との軋轢。歴証委は革命が正しいことを証明するため、歴史を歪めようとしている( と彼女は思っている)。そこへ歴証委のメンバーが訪ねてくる。古書があるが、内容がイミフなので解読してくれないか? 内容は始祖帝の賛美で歴証委の意向に合わないが、でも文書自体は年代ものだし、偽書だから焚書なんて既知外のすること。
解読と資料の歴史的な位置づけを頼みたい。年代鑑定はちなみに始祖帝の時代と大幅なずれはない、程度。中を読み進めるうちにこれが本物だとしたら大変なことだと気付く。これは始祖帝の寵臣イダルガーンの日記ではないのだろうか?
2~4:インタビュー
焦点の人物はA案と同じ。大まか人生の軌跡と、始祖帝に対するコメントの抜き書きを羅列。
5+6:小説
ケイの回想録と突き合わせ。時系列はあっているように思える。年代鑑定が2千年前で回想録の公開が25年前だから、単純に考えると本物なのだが…… とはいえ、回想録をこっそり見ることが出来たかどうかは確証がない。だってそれこそ2千年前だし、その頃の管理がどうなってたかなんて知らんわボケ。
ケイ大公の施策や対外政策の要点に対してのコメントはそこそこ正しいようにも見えてしまうが……伊一族の滅亡の際に大体全部燃えたと言われていて、これだけ残っているのもヘンだしな。まぁいいや、解読を進めよっと。めんどくさいことは後回し♪
7~9:インタビュー
焦点の人物はA案と同じ。大まか人生の軌跡と、始祖帝に対するコメントの抜き書きを羅列。
10:小説
イダルガーン文書と名付けられた資料の訳が終了し、歴証委へ提出。これが真書か偽書かはともかく、それが判断できるまでは焼くべきではないと演説。拍手万雷で終話。
■ 問題点
インタビュー部分がひたすら人物の概要と言行のメモになり、キャラクタの躍動感は薄め。漢文が入ってくるため、見た目とっつき悪い気がする。資料羅列をどう読ませるかがポイントになる。
始祖帝(本編主人公) について、生のセリフが殆どなくなるため、A案よりも更にぼんやりとした焦点があうはず=印象薄い。主人公なのに……
あと、本編にこの話の主人公の女は殆ど出てこない。地文で歴史解説入れるときにちょっと中の人見えちゃった的な感じでしか表現されておらず、名前も4回登場するのみ。
ラストはセント・オブ・ウーマン/夢の香りのような感じに。まとまりはするだろうけども、本当にこれ本編へ牽引されるのか……? という疑問が。