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プロット骨子およびA案

プロット交換会用小泉(名嘉つぐみ案)


「タイトル未定」


■ なぜこれを書きたいと思ったのか

 長編シリーズのお試し用外伝として、無料配布用のスピンオフとして企画。

 ・本編へ牽引するものでなければならない

 ・キャラクターや状況をある程度説明可能な状況でなければならない


■ キーワード

 架空歴史もの

 もともと本編が「古い歴史ある帝国が倒れた後に書かれた歴史小説」という体裁を取っている。司馬遼太郎みたいなのが書きたかった( むしろ「項羽と劉邦」)。そのため読者はかなり早い段階で主人公が帝国の創始者となることを知っている。


■ テーマ

「さらば青春の光」

 人間て美しいと後から思える時代の一つや二つあるよね! その時は必死でも、後から振り返れば全ては思い出。思い出はいつも綺麗。


■ 舞台背景

 本編主人公の死後、主人公の評価を行う。ファンタジーだが魔法は無し。


■ キャラ設定

 キャラ1 : エルシアン・シタルキア

 本編主人公。何でもそこそこ出来る器用貧乏、毎年2割8分・HR15本・盗塁18個みたいな。背後関係のない王子から皇帝となり、死ぬまでが本編の主軸。

 キャラ2 : ケイ・ルーシェン

 本編のサブ主人公。平民から大公まで上り詰めた立身出世の人。本編主人公の親友。帝国の初代の宰相であり、臣下が摂政を名乗った唯一の例。

 キャラ3 : イダルガーン

 本編のサブ主人公。中国系民族の頭領。本編主人公の忠犬。中国名は伊嘉芳。臣下が大元帥を名乗った唯一の例。


■ ストーリーアウトライン

 異世界ファンタジー。架空歴史物。本編は建国編。始祖帝の軌跡を本人の視線ではなく周辺のキャラから光をあてて立体視させる。歴史の解説本。



-----------------------------------ココカラ

プロットA案


■ 構成(A案)

 ケイは死期を何となく悟り出し、エルシアンの評伝を記憶があるうちにまとめようとする。真実は結構ぐだぐだなのだが、皇帝としての権威付けのために正史の記述はかなりキラキラ☆スーパーヒーローにしてしまったので、ちょっとその分の罪悪感も。


1:小説

 生と死の知らせを聞く夜。星が綺麗。回想録をちゃんとまとめようと思いたつ。先帝と関わり深い人たちを訪ねていくことに。


2:インタビュー

 先帝の正妃(現皇太后)、先帝を語る。彼は私の未来を奪った憎くて今でも愛しい男。ひどいと言いたいことは沢山ある。でもまた会えるならきっと愛しているとしか言葉にならないでしょう。でも同時に憎いとも思う。ほんとうにひどいひと。


3:インタビュー

 先帝の長女(現皇后)、父を語る。夫(現皇帝) は父を殆ど覚えていないけど、私は覚えている。優しくて穏やかな父だったけど、一度だけ叱られたことを思い出します。いい父か? 分からない、でも好きか、ならイエス。


4:インタビュー

 先帝の義兄(3の皇后の伯父)、先帝を語る。妹が彼に嫁ぐと決まった時、我々は全員反対だった。彼は全く目の出ない王子だったし、変な噂があったから。結果今があると思うと複雑な気持ちになる。でも、妹が幸せだったならそれでいい。


5:小説

 ケイ、自宅で2~3をまとめおこし。嫁との出会い、最初の嫁のことなどを回想。


6:回想録・日記

 整理するべきメモの羅列。時系列順に。

 1 王太子府で秘書として働いていた頃、御前会議の聴講の資格を貰った件

 2 王都を脱出して漢氏屋敷に匿われていた頃、伊麗範とした話

 3 新政権を名乗った後、貴族の階級をいじって整理した件

 4 単位系の統一について説明を受けた件

 5 侵略戦争の結果と後継者を名乗る偽者の件

 6 南進航路の開拓と交易開放、南国への干渉と圧力について


7:インタビュー

 イ・ユーファー将軍、先帝とその異母兄を語る。二人にお仕えできたことは誇り。どちらも確かに王の器。けれど思い出深いのは異母兄である王子。不遇な方であったし、彼に仕えていたときは状況は厳しかった。けれどいい日々だった。


8:インタビュー

 先帝の護衛官長の従者、主人を語る。最初に見たのはまだ子供の頃。ひどい扱いだった。その後、王子だった頃の先帝の侍従となり、叙勲されていく主人の華やかでグダグダな女性関係。死は残念だが、あれしかなかった気もします。


9:インタビュー

 ラクシ総領府長官と妻、魔女の呪いについて語る。彼女は本当に美しかった。普通でない者には普通でない運命が宿るということですね。( 妻)帝都へ来てからの奥様は不幸ではありませんでした。幸せかというと分からないけど……


10:小説

 メモをまとめてみる。エルシアンのことを思い出せば懐かしい。ただひたすらに、懐かしい。一度は彼を見捨てた自分を責める気持ちもあるし、彼を選んだことを後悔はしていないが、他の道を選べたような気もしてしまう。


11:小説

 先帝の寵臣イダルガーン大公と会う。つい3 年ほど前にやっと和解となり、行き来が復活した。お互いに年をとったなーという感じ。日記をつけているらしいので、時系列等の整理に一度読んでみてくれないかと頼む。承知。「あなたが死ぬのはまだ少し先です、日付を知りたいですか? 」→ NO、Thanks。適当に夜空モチーフでまとめて終わり。


■ 問題点

 インタビューと小説部分が入り交じって若干印象が不統一にならないか?

 特にインタビュー部分、視点( 語り者) が毎回変更になるため、視点者の立ち位置や役割、特に焦点となる【先帝陛下】との関わりが立体的に分かりづらいか?

 先帝本人は出てこないため( 死んでるし)、セリフはなし。周囲の人間から聞きかじっていくと何となく立体が見えるようになっていく感じ。

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