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騒音  作者: 活動停止
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 ぼぅっと座席の窓から、隣で瞬く赤いランプを見つめる。くるくると回るそのランプは、幻想的で、別世界へと誘われている様だ。


 ──ずっと隣の扉を叩き続けていたんですよ。


 ズキンと右手が傷んだ。


 ──私、怖くなっちゃって。


 あまり座り心地の良いシートではないらしい。ずっと座っていたら腰が痛くなりそうだ。


 ──いえ、夜の仕事をしていたみたいなので、良く知らないんですよ。


 手首が重い。乱れた髪をかき上げようとしたが、ガチャガチャとした音と重さで上手く出来なかった。


 ──いえ。昨日引っ越されましたから、今は誰も。


 誰かが外で話をしていた。時折此方を伺う仕草を見せる。

 今の私にはどうでも良かった。ただ、静かな所に行きたい。それだけだ。


 ドンッ


 ビクリ、と身体を震わせる。真上から、音がした。


 ドンドンッ


 私は耳を塞ぐ。何故、なぜ。


「あー!あーー!!」


 叫びながら私は車を飛び出した。自分の声が頭の中で反響する。それと同時にあの音も響く。響く。響く。


「あーーー!!!」


 私はより一層声を張り上げた。

 誰かに身体を押さえ付けられたけれた。私はこの場から早く逃れたかった。

 身体をばたつかせる。手を足を、振り回す。それでも止まない音。何なの。何なの。

 耳の奥。頭の中。

 私はがむしゃらに頭をかきむしった。手の痛みも忘れ、髪が抜けるのも構わず、無我夢中で。

 音が。音が。



 ドンッ!!




 誰か、この音を、止めて……。

私自信、上階の騒音に悩まされています。それこそ気が狂いそうな程に。

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