【別視点】インガーの過去
更新が大幅に遅れて申し訳ございません。
家庭の事情でしばらく書けなかった。
連載再開です!!
ワタシは実家であるクリンガー公爵家から逃げたのです。
理由は単純明快・・・父上のハウンス・クリンガー公爵なのです。
父上は人族だが、ただの人ではないのです・・・超人間なのです。
普通の人族より寿命が遥かに長く、魔力も高い、エルフである母上よりも強く・・・そして何よりも知力に長けた狡猾で残忍な男なのです。
ワタシは四女であり、唯一の独身・・・長男はエメリアン帝国の国軍に所属し、ワイバーン隊の隊長。長女から三女まで父上に逆らえず、政略結婚しているのです。
ワタシは逆らうつもりなかったのです・・・彼と出会うまで・・・
アマリクオトロ王国のしがない冒険者だったのです。
ワタシと同じハーフエルフでエメリアン帝国へ移住してきた新移民だったのです。
狩りの技術が素晴らしく、クリンガー公爵家の護衛兼狩人になったのです。
「新人のロイース・レトーラスです、よろしくお願いします、インガーお嬢様」
「よろしくのです・・・」
彼がワタシの護衛になったのです。
ワタシたちが恋に落ちるにはそう時間がかからなかったのです。
褐色の肌、黒に近い茶髪、深き青い目、筋肉質な体、アマリクオトロ訛りの口調・・・とても魅力的だったのです。
父上が気づかないわけがなかったのです。
ワタシたちは若く、愚かだったのです。
「インガー、俺の書斎へ今すぐ来いッ」
「ただいま、父上」
ワタシが父上の巨大な書斎に入り、そこで見たものに唖然、悲しみと恐怖を感じたのです。
ワタシの恋人、ワタシが唯一愛した男が顔の原型がなくなるほど殴られていたのです。
「父上!!!!おやめください・・・彼が悪くないのです!!!ッ」
「汚い異国の下民の分際で余の大事な末娘に手を出した罰だ!!!ゲオルゲ、こいつを殺せ!!」
ゲオルゲは父上の個人秘書であり、護衛・・・そしてプロの暗殺者なのです。
「インガー・・・愛している・・・・」
「ワタシも愛してるロイース・・・・」
ハーフオーガであるゲオルゲがロイースの頭をはねた。
ワタシが発狂し、魔力を暴走させたが、下手人のゲオルゲに気絶させられ、幽閉
されたのです。
「インガー・・子供を身ごもっているな・・・ハーフエルフ同士の・・・そして超人間の四分の一を持つ稀なる混血種だッ」
「彼とワタシの子なのです・・・絶対に渡しませんのです」
ワタシは無理やり縛りの魔法で拘束され、子供が生まれるまで厳重に監視されたのです。
「マスター、子どもが生まれます」
「ありがとうゲオルゲ、必ず取り上げろ・・・あれは利用価値があるぞ」
「承知いたしました」
ワタシが女の子を産んだのです。
「この子を取り上げないでください!!!!!父上!!!!ッ」
「こんな珍しい混血種がいい研究材料になるぞ」
「父上の孫なのです!!!!」
「くだらん・・・利用価値があるからその存在を許すとしょう・・・そうだ・・・インガー、母親らしいこと一つだけ許そう・・・名を付けろ」
「わが子を抱かせてください・・・父上!!!ッ」
「黙れ・・・名を付けろ、それ以上が俺は許さん!!」
ワタシはフィナと名を付けた。
「ゲオルゲ、その珍しい混血種を実験室へ連れていけ!!!」
「はい、わがマスター」
「いやあああ・・・・・やめてええ・・・・・」
抱くことも出来ず、ワタシの娘、フィナが連れていかれたのです。
そしてワタシが更に2年間、屋敷で幽閉されたのです。
「起きてください、インガー様」
「なにを・・・出ていけ下手人め!!この人殺しい!!!ッ」
「静かにしてください・・・あなたをここから逃がします」
「また父上の罠なのです・・・信じないのです・・・この殺人者!!」
「本当です・・・俺を信じてください・・・インガー様」
ゲオルゲの目に深い悲しみが宿っていた、嘘を付いている人の目ではなかったのです。
「例え本当だったとしても・・・ワタシはあなたを許さないのです・・・」
「知っています・・・それでもいいんです・・・インガー様・・・俺はあなたを自由になってほしい・・・」
「なぜなのです・・・父上の腰ぎんちゃくのせに」
「フィナ様のため・・・あの子にはあなたが必要・・・俺が彼女を守ります・・・ですからあなたをここから逃がす必要がある」
「なぜなのです!!!」
「マスターがあなたを交配の実験に使う予定・・・非人道的に・・・それが俺は耐えられない・・・」
「父上の駒のくせに・・・何をワタシを憐れんでいるのです・・・」
「俺はマスターの下僕だが・・・妹と姪を見捨てるほど落ちてはいない・・・」
「妹・・姪?・・・あなた・・・まさか・・・」
「この屋敷の古株の従業員の半数以上がマスターの子ども・・・認知はされてないが・・・全員は他の人族・亜人・獣人・魔族とのハーフ・・・」
「あなたは兄上だったとしても・・・ワタシは一生あなたを許さないのです・・・」
「許さなくていいッ・・・今は逃げろ・・・頼むから・・・」
「逃げたら・・・あなたは殺されるのです・・・」
「偽装工作がしてある・・・頼むから・・・逃げてくれ・・・俺はフィナ様を守る・・・」
「フィナを・・・娘を・・・頼むのです・・・」
「ああ・・・生き延びてください・・・必ず連絡する、この魔法受信機を持って、逃げてください・・・俺が手配した業者がアマリクオトロ王国まで連れていってくれる・・・インガー様・・・」
「わかったのです・・・」
ワタシは逃げて、アマリクオトロ王国にたどり着いた。
父上がワタシを探したが、あの認知されてない兄上を名乗る下手人が定期的情報に連絡してくるのと今の仲間と出会って、賞金稼ぎを返り討ちにしている。
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「どうしたのお義母さん?」
「何もないのです・・・ジョージ」
「悲しそうに見えたので・・・」
「ジョージはとても優しい子なのです・・・ちょっとお義父さんとリオーニダスおじさんの手伝いをしてくださいのです」
「わかった・・・僕はお義母さん大好きだよ」
インガーが照れくさそうに笑った。
俺は最近5歳になり、4年前から正式にお付き合いしている座長のオガースタスとインガーの養子になった。
次回の更新は3月20日(金)
日本語未修整。
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