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森に捨てられた赤ん坊に転生した俺、勇者の物語を演じる若い旅芸人一座に拾われたため、せっかくなので本物の勇者パーティーに仕上げてみた  作者: マキ・シモ


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8/9

【回想】魔族の暗殺者

ある暗殺者の話。

いきなりシリアスな展開になりますのでご容赦ください。

私はこの北部山岳地帯にあるベルーン王国に潜入している誇り高き魔王崇拝者の魔族、シグリード・バイーザンである。


メイドを装い、首都レイマン市にある王城に潜入し、王妃のキララ・ヤマモトの妊娠を監視し、転生者の器となる赤ん坊を殺す任務を討伐された魔王の腹心であった長寿な悪魔族のガースタボ・ゴリティ将軍より命令を受けている。


この人族国家は異世界勇者の子孫が王家となり、更に北にある極寒で不毛地帯の旧魔王領を監視する役目を背負う。


我々、魔王を崇拝する魔族が正直、少数だ。

そして我々は全世界にばらまいている平和ボケしている他の魔族と違い、とても攻撃的である。

魔族の定義は人族よりエルフ族よりも魔力が強いだけだ。中には角を生えている者もいるが、外見は人族に近い者が大半である・・・私のように。


人族より肌、目と髪の色の多様多彩であり、それで見分けられることが多い。

私は北部人族の白い肌、緑色の目、茶色の髪を持っているので潜入しやすかった。


とある情報提供者より300年前に滅ぼされた魔王ウーゴスの復活が近いとゴリティ将軍より知らせられ、私を含む数人の人族を装える魔王崇拝者が異世界勇者の血筋が生き残っている北部と中部の国家へ派遣され、この世界の勇者を鍛えられる転生者を抹殺するため潜入している。


先ほど子供が生まれたと聞いたので見に行ったら、提供者の情報の通り、女神の加護を授かっているのはわかった。特別なオーラを感じたからだ。

難産だったらしく、王妃の意識がまだ戻ってない・・・数名の女性治癒師が彼女を隣の部屋で懸命に回復の魔法をかけている・・・今は絶好の機会だ。


「シグリードよ、王子の体を洗うお湯と綺麗な布を早く持ってきなさい!なんでまだ持ってきてないのよ!!」


メイド長が私を怒鳴る。


「申し訳ございません、マルタ・メイド長!!」


産婆も私を睨む。

もうこいつらを殺す・・・人族のフリは止めだ!!


「急ぎなさい!!」


「うるさい・・・人ごときの分際で私に命令するな!!」


「何を言っているのよ・・・あなたは・・・」


メイド長が言い終わる前に隠れて持っていたナイフで彼女と非難な目で見ていた産婆の喉を素早く切った。

二人ともが目を開き、何をされたもわかることなく、絶命したはずだ・・・いいざまだ!!


「覚醒してない転生者め・・・この私が殺す!!!」


「やめろ・・・・魔王崇拝者・・・」


メイド長、この国の上級貴族、ハイデルブランド伯爵家の次女は虫の息だが、まだ生きていた。切られた喉を自分の手で治癒魔法を必死にかけていた。


「死に損ないめ!!」


「魔は去れ!!エクシリウム!!!」


あのメイド長、この私を旧魔王領へ転送する気だ!


「ガキは魔の森へ飛べ・・・エクスプシオ!!!」


念のために仕込んだ切り札の魔法、ガキをダミンゴスの森へ転送し、そこに住む魔物どもの餌になってもらう算段だ。


「やめろ・・・」


「ガハハハッ!!人族がめったに通らないダミンゴスの森で死ぬがいいわ・・・生まれたての転生者!!!」


念入りに隠れ持っていた魔物寄せ液たっぷりの古い布を飛ばされていくガキに投げかけた。


私は旧魔王領へ飛ばされたと同時に生まれて間もない転生者がダミンゴスの森へ転送された。


我々、魔王崇拝者の勝利だ・・・転生者が死ねば、復活した魔王に勝ってるこの世界出身の勇者が育たないと聞いた。あの若き勇者候補たち、シエテ公国のケーチルロスとそのパーティー【白銀の銀河プラチナ・ギャラクシー】とアマリクオトロ王国のシャーニス・サリムとそのパーティー【黄金の黄昏ゴールド・トワイライト】が復活により更に強くなった魔王ウーゴスに蹂躙される運命だ!!


「魔王ウーゴス!!バンザイ!!!」


そして大笑いをしながら私は旧魔王領へ飛ばされた。




====================================


「おいオガースタス!!!!あの木に下にガキがいるぞ!!!ドデカい三つ目狼に襲われているぜ!!」


斥候は短剣を抜いて、一気に常人より素早く走った。


「ええ・・嘘よ!!」


バイオレッタは火の攻撃魔法を無詠唱で発動。


「そんなバカな話はあり得ない!!」


リオーニダスは盾を構え、超強力なシールドを展開した。


「この森には赤ん坊がいないはずのです!!」


インガーは右手で光の攻撃魔法と左手で光の癒し魔法をを発動させた。


「うおおおおお!!!!!!!」


座長であるオガースタスはトリビレーンの言葉に反応し、彼よりも早く、トール族独特の人間離れした大きなジャンプをして、叫びながら大剣で森の魔獣である三つ目狼の首を切った。


「おい・・・オガースタス!!気をつけろ、赤ん坊に血がかかったじゃねえかッ」


「うるせぇ!次回お前が魔物を切れッ・・・トリビレーン!!」


そして最初の一話に戻る。


次回の更新は2月27日(金)

日本語未修整。

ほんの少しでも「面白い」や「続きが読みたい」と思っていただけたら、応援、コメント、指摘、ダメだし等々をいただけたら、すごく作者の励みになります。

よろしくお願いいたします。

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