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森に捨てられた赤ん坊に転生した俺、勇者の物語を演じる若い旅芸人一座に拾われたため、せっかくなので本物の勇者パーティーに仕上げてみた  作者: マキ・シモ


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3/3

転生の原因?元凶?との夢の中での面会

小ネタありの3話。

後、この世界を救う勇者パーティーになる予定の旅芸人一座に拾われた俺・・・なんとか牛の乳を飲まされ、一座の馬車の中で寝かされた。

なんだかんだ疲れていた・・赤ん坊だし、体力もない、割とすぐに寝たと思う。


「おい、タッ君~!」


「うん?・・タッ君?」


「起きてね、タッ君・・・夢の中だけど~」


「はい?・・・何ですか?・・・夢の中?」


「ねえ、ねえ・・・アタシ、この世界の女神だよ・・・遅れちゃってごめんね」


「はああ?!」


「ちょっと新作のスイーツを食べていたら時間が過ぎちゃってさ~」


「なあにいッ?」


「ごめんね~でもタッ君は悪いよ・・・アタシの加護があるのに獣ごときであせっちゃってさ」


「死ぬかかと思ったんですけどおお!ッてか加護があったって知らなかったんだよおお!ッ」


俺はキレ気味に言ってみた。


「大げさだな~・・・そうそう、アタシの名前はジゼラスだよ~よろしく♪」


「よろしく♪・・じゃねえよッ」


「ほら、夢の中なので転生前のタッ君の姿だよ」


「ああ・・」


確かに転生する前の姿・・・夏の部屋着である色落ちたTシャツと短パンだ。


「でもアタシも驚いたわ・・・タッ君はまだこんなに若かったのよ」


「いやいやいや・・・32歳だよ」


「でも神々会運営法人【転生者協会】の資料には89歳って書いてあったのに~」


「はああ?」


「ほら・・・見て・・・ここ・・・勇者パーティーカウンセラー候補転生者・・・福森匠・・・優れた人格者だわ・・・」


本年度転生者候補者名簿(最新版)という名の紙の資料を俺に見せた。


「ちょっと待ってよ・・・俺の名前は福成工だぞ!!ッ・・・てか福の字しか合ってないじゃねえか!!ッ」


「またまた変なこと言っちゃって・・・タッ君・・面白い~」


「いやいや・・・本当だぞおおお!!コラアア!!ッ」


女神は俺を見て、資料と確認しながら、俺の頭の上にステータス情報画面っぽいものを開いた。


「あれ・・・本当だわ・・・あああ・・・ヤバい・・・アタシ・・・間違えちゃった?・・・ヤバい・・・会長にまた怒られちゃう・・・」


女神が頭を抱えた・・・てか頭を抱えたいのは俺だ!!ッ


「おい・・・まさか・・・間違って俺を転生させたかッ?!」


「何の話かしら~?」


「とぼけるなよ・・・先ほど自分でつぶやいたじゃねえか!!ッ」


「記憶にございません~」


「お前は日本の政治家か?!ッ」


「何の話・・アタシにはさっぱり~」


「お前・・・俺は人違いじゃねえか?!ッ」


「わかったわ、しつこいわね・・・アタシの間違いだよ・・・だから何よ?・・文句あるの?・・アタシこの世界の女神だよ・・・わかったら頭を下げなさいよ~」


「逆ギレかよッ!!・・・でも言質とった・・・間違いだとさ!!」


「うるさいわ・・・女神にだって間違いがあるのよ~鬼の首を取ったよう騒いじゃってさ~」


「俺は死ぬ運命じゃなかったってことだろうがああ・・・このダ女神いい!!」


「そんな言い方失礼よ・・・ちなみにそれは別の世界を管理していた先輩のあだ名だわ」


「そんなこと知るかッ・・ボケええ!!」


「口が悪いわね~」


「俺はまだ32歳だった・・・これからの人生だったんだぞ!!そのうち、妻となる女性と出会って、結婚でもして、子供が生まれて、定年退職して、妻と夢の世界一周クルーズに出かけてとかの未来があっただろうが・・・この鬼いい!!悪魔ああ!!!人殺しいい!!!ッ」


ジゼラスは俺のステータス画面をゆっくり読み始めた。


「そんなことないよ・・・資料によるとこの後、婚活に失敗し、悔しさを隠しながら独身貴族を気取って、孤独な人生を送り、新しい働き方改革と来たる人生120年時代と何かの影響で法律が変わって定年退職の年齢が80歳になった時・・・定年退職1日前にぽっくり逝っちゃってと書いてあるわ・・・年金も貰えなかったじゃないの・・・社畜だわ・・・あちゃ~かわいそうだわ~」


「はああ?なんの話だよ・・それはああ・・・・わああああ」


「よかったじゃないの・・・転生して」


「そんなバカな・・・俺って・・・わあああ!!」


自分の歩むはずだった未来を知った、悲しみと怒りで泣いている俺の魂を見て、女神ジゼラスは薄ら笑いを浮かべた。


「ねえ、タッ君・・・アタシの話に乗ってみない?」


「え?」


そして・・・次回へ続く・・・


次回の更新は1月24日(土)

日本語未修整。

しつこいようですが、応援コメント、指摘、ダメだし等々をいただけたら、すごく励みになります。

よろしくお願いいたします。

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