学院編 1年 入学の話
ユニが消える4年前の話、俺は剣士学院というところにユニやザントと通っていた。
剣士学院というのは将来剣を使う仕事や旅をしたい人が3年必ず通うところだ。学ぶものは剣の技術はもちろん、外の世界にいるモンスターやそいつの弱点など剣士に大切なことを学べる。
剣士学院初日、入学式である
「ダルー」
「まったくー初日でダルいとか言わない!」
この日から始まったのだダルいが楽しい学院生活が、いつか終わるが一生思い出に残る学院生活が。
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入学式
皆が体育館に設置された席に続々座っていく中俺は困っていた
「はっはー俺の席がないぞー?」
いじめかな? 先生が?
俺の座るとこに椅子がなかったのだ。左右にあるのに、回りにはあるのになぜ
そこで俺は思った、俺の席の後ろの人が悪い顔をしていることを、まるで獲物を見つけた狼のように、
おいおいあいつの元にバラバラの椅子があるぜー
はっいじめだ
あのいじめっこ(多分)は身体がゴツかった、おそらくあいつの腰辺りにある刀でバラバラにしたらしい、かなり強いな
「しかもあいつ貴族のボンボンだなーだから先生が注意しなかったのかよー」
「あんだとゴラーぁ」
しまった心の声が出てしまった
「俺のことを悪いように思いやがってー」
いじめっこが俺の胸ぐらをつかんでくる
「なにしてんの?」
救世主が現れた、ユニだ。別のクラスになり席も離れてるが俺を心配して来てくれたらしい
「女がっナメテタラコロスヨ?」
「殺ってみたら?」
「おいおいユニ、こいつヤバめだよー」
あかん心配だ
「ちっ今はやめといてやるよ、でも次は殺るからなー!」
いじめっこは席に座った
俺こいつの前に座るの嫌すぎ!
「じゃあねユウシ、また」
「おうユニまた後で」
「さーて俺は立ったままか?」
その時
「おい椅子をやる」
怖い顔の先生から椅子をもらったので椅子に座り校長の話を聞く
「えー皆さん剣士学院に入学おめでとう、皆さまが成長し世界の役に立つのを心から願う、なので皆さま頑張って下さい」
そして入学式が終わり教室に入る、そしたら
「良い身体してんなージュル」
キッも~あのいじめっこじゃん
「いやーやめてください」
ヤられそうな女の子が助けを求めていた、
これはやるしかないな
「おいそこのゴリラ、気持ち悪いんだよ」
「なんだとゴラーぁ!ぶっ殺すスタジアムに来いクソが」
そしてスタジアムにて
「よーユウシだっけか?お前なんてどうせザコっクッケッケッケ」
「やってみなきゃわかんねーだろ」
回りにはこの戦いを見ようと様々な人達がスタジアムの観客席に座っていた、よく見たらユニが怒りながら見てるような…
「そんなんどうでも良いかやろうぜゴリラ」
「殺してやるよザコ」
両者木刀を構える
スタジアムは木刀の戦いのために作られた闘技場だ、この世界の娯楽に剣士どうしが戦うのを見て楽しむボクシング的なものがありそれでもスタジアムは使われている、スタジアムは世界に100個ある
「後悔させてやるザコーぉ~」
ゴリラが木刀を構え突進してくる、が俺はそれを軽々避けてゴリラの腹辺りに一発いれた
「ぐっごけっ」
ゴリラが怯んだ、今がチャンスだっ
「うぉーりゃー」
ゴリラがゆらゆら立ったとこに俺の木刀がゴリラの腹にめり込んだ、そしてゴリラがぶっ飛び、立たなくなった
「ふんっ弱いぞ」
クズにしっかり言ってやって俺は担いで保健室に連れていった。
そして保健室に行って戻る時
「よし、しっかり折れてなかったな、手加減は難しいわー」
その時後ろから殺気のような気配が
「ユウシーなに目立ってんの?」
怖い怖いドスの効いた声が後ろから聞こえてきたのだ
「ユニ?」
「あんたねー実は勇者ランクぐらい強いっていうのを隠す気ないの?」
「あっいやーそれはですねー」
この世界には剣士になるとランクがつけられる
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剣士ランク 剣を持つとなる
院剣ランク 学院卒業
創剣ランク 自警団に入れる
勇者ランク 外の地方にいける
絶剣ランク 最強、この世界に3人
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そんな風にランクがあって俺は勇者ランクぐらい強いのだ
「分かったよー強すぎたら特別扱いされるしなー」
「あんたから内緒にしてほし言っていってきたんでしょっ」
俺は強すぎて色んな人に特別扱いをされてきた、それは良いと思う人がいるかもしれない、ただあまり良くないのだ
友達が敬語で話しかけてきて関係がいびつになり回りから仲が良い人が消えていくのだ、俺は特別扱いでユニとザントしか友達がいないのだ
その時だった
「さっきは有り難うございました」
あのゴリラから助けた巨乳の、、、全体的に最高な女子が来た、良い身体というゴリラの発言は共感してしまうとこがある。
「いやいや大したことしてないし」
俺は格好つけてみた、ユニの視線が痛い
「ユウシ~なに格好つけてんの?」
俺は格好つけるのをやめた
そしてその助けた女が
「私の名前はアイルって言います、覚えてもらえたら嬉しいっですっ」
なにこの子、可愛いー
「おうアイルね、覚えておうよ」
「じゃあ私はこれでさようなら」
そしてアイルは去っていった
「ユウシ~女の子の友達ができたんだ良かったね!」