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虚無なありきたり 〜別乾坤奇譚〜  作者: 犬冠 雲映子
(話ごとの題名がふざけていて申し訳ないです)
9/162

もじぃ

 地面に『タ』が落ちていた。文字だ。

 リクルートスーツの女性は『タ』を拾うと、ジロジロ眺めた。どう見ても文字に見えた。

「へ〜~、文字って落ちてるんだ」

 なんとなくラッキーな気持ちになり、ポケットにしまう。

「食べると美味しいのかな〜?」

 しばらく行くと、『ヒ』が落ちていた。

「ひ、た、ひ」

 タとヒ。

「うーん、アレだな、来たな、アレ」

 歩くのをやめ、しまっていた『タ』を取り出した。「くっ…好奇心を利用した…巧妙なトラップだ」

「元の場所に戻しておこ」

 ザリ、と靴が何かを踏んだ。『一』だった。

「あら」

 パシュッ。

 頭に弾丸が貫通した。hit!

「クマを仕留めたぞ!」猟友会の人達が駆け寄ってきた。

「どーみてもヒトでしょーーーーーが!!!」

「うわ!やばい!人間撃っちまった!」

「どーします?」

「いやいや!謝れや!!」

 女性はまだ『タ』と『ヒ』と『一』があるのに気がついた。「んぁ」

 近くにいた猟友会のおじさんがいきなり倒れた。クマだった。「クマだ!」

 仲間たちが慌てて、銃を発砲する。おじさんは顔がえぐられていた。

 文字は、なかった。


何と表したらいいのでしょうか…。

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