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虚無なありきたり 〜別乾坤奇譚〜  作者: 犬冠 雲映子
(話ごとの題名がふざけていて申し訳ないです)
5/162

はい

「ぬあ!!これはぁ〜〜~〜〜~!?!?!!」

「あっ」

 スマホの画面を見て、リクルートスーツの女性は飛び上がって、一転ニヤニヤした。

「こ、これって…さ、あの、ドラゴン………カー…」

「覗き見すんなバーカ」

 スマホで殴られて顔を真っ赤にさせ、ニヤニヤ顔を加速させた。「加速させんなバカ」

「こ、こっこーいうの?好きなんだ?!」

「何でお前も知ってるのかな?」

「見といた方が大人の近道かなって」

「間違えてんな」

 女性はスマホをしまうと、ジーンズから飴を取り出した。

「あ、抹茶味のキャンディ…」

「欲しいんですか」

「いや、アタシさ、抹茶味キライなんだよね」

 照れ笑いをするとベンチに腰掛けた。「好きなのは、初キス…レモンの味…」

「…あ?」

「レモン味の飴なめたらしよう、ね」

「キモ」

「ジュース奢ってください!!!」

 無視され公園から逃げ出そうとする彼女に、リクルートスーツの女性はついてこようとする。

「喉乾いて仕方ないんです!あとお腹すいた!」

「ネタがないから奢れませんね」

「ひいんん」

 スマホを覗き見され相当ストレスを感じたらしく、冷たくあしらう。「では、カモシカをみにいこ」

「カモシカじゃぁないですよ。アレ」

「えっ、そうなんだ」

「貴方には、カモシカに見えるんでしょうけど」

「そっかー。ざんねん」

 へへへ、と笑う女性は悪びれていない。茶髪が街頭に照らされている。

「いつかだけどさ、二人で同じ景色見れたらいいね」

「…そうですね」

自分なりの百合…

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