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虚無なありきたり 〜別乾坤奇譚〜  作者: 犬冠 雲映子
(話ごとの題名がふざけていて申し訳ないです)
4/162

あかさたなはまやらわん(犬)

「あ、犬!」

 道を歩いていると犬が歩いていた。「犬!犬、待て!」

 リクルートスーツの女性は手を叩いて追いかける。

「あ、居なくなった」

 角を曲がると先程の犬は姿を消している。首輪も付けずに、あの犬はどこへ行ったのか。

「まーいいか。犬なんてどこにでもいるしな…」

「やだ、野良犬?」

 いつの間にか、背後には制服を着た女子がいた。「野良犬なんて、今のご時世いないって」

「あんたさぁ、昼間からここら辺ウロウロしないでくれる?不審者だって有名なんだけど」

「エッ仕事ないし、ウロウロするしかないじゃん」

「…あー、最低。話しかけなきゃ良かった」

 女子高生はため息をついてこの場を去ろうとする。

「ね、何で話しかけようと思ったの。教えて!」

「は?!だ、だって…あの犬、頭、と、尻尾がなかったから」

「えーーーー!!!!!!今すぐ追わなきゃ!」

 バタバタと駆けて行った女性に、彼女はまた落胆した。

「ハア…何で話しかけちゃうんだろう…」

ワン ワン

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