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虚無なありきたり 〜別乾坤奇譚〜  作者: 犬冠 雲映子
(話ごとの題名がふざけていて申し訳ないです)
3/162

なるほど

「うおお!この物件かくやす!」

 リクルートスーツの女性はチラシを見て、早速見に行く事にした。不動産屋に行くのは緊張するので、直接物件を見に行くのだ。

「でかい!アパートじゃない!一軒家!」

 夢にまで見た一軒家に、さっさと玄関に突撃する。

「よぉし!お邪魔しまーす!!」

 ドアノブをねじると簡単に開いた。「?」

 不思議だ。「まあ!!いいや!お邪魔します!」

 ズカズカ入り込み、真新しい雰囲気の室内にワクワクする。

「よし!見学!」

 靴を脱ぎ、リビングをみやる。

「でかい!一人暮らしにしたらでかすぎるかも」

 やけに新しいフローリングに、ツルツルと遊んでいると部屋が煙たくなり始めた。

「え?何?誰か〜〜秋刀魚焼いてるのぉ?」

 煙はどんどん濃くなり、苦しくなる。それに熱い。まるで火事みたいに。

「ゲホッゴホッ、報知器!?」

 誰かが咳き込む音がする。それも一人じゃない。三人もいる。

「あっ…」

 意識がなくなる寸前、子供と大人二人が倒れているのが見えた。

「か、家族?」


「あそこ火事があったんですか」

「何でか改装したみたいだしさ、また新しい家族入るといいよね」

 リクルートスーツの女性は不動産屋に叱られて、仕方なく帰る途中だった。

「…不法侵入で捕まりますよ」

「だったら家に泊まらせてよ!もう有り金つきてネカフェ難民にもなれないよ!」

「チッ。うるせえガキだな」

「うわ!」

 隣にいた女性に邪険にされ、トホホな気分になる。

「まあ、ネタを貰えた事だし今日くらいはネカフェ代を出します」

「お、嬉しい〜泊まらせt」

「ネカフェで大人しくしてろや…」

「ええっこんわく!」

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