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虚無なありきたり 〜別乾坤奇譚〜  作者: 犬冠 雲映子
キリトリセン(フス編)
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てんからのつかい?

「あーあ、やられてるわ」

 純白のスーツを着たブロンドヘアーの、美しい顔の大人は颯爽と歩いていた。中性的な顔で西洋画に描かれた天使のようである。

 ただ瞳は日本人そのもので、いや、茶色を通り越し、底なしのように黒い。

「これはロケランで一発だな」

 ロケットランチャーを装備すると、田んぼで蠢いていた謎の生物へ発射した。

 爆発が起き、何かが黒焦げになりながらこちらへ走ってくる。

「助けてくれてありがとーーーーー!」

 パビャ子であった。脇には乎代子を抱え、全速力で疾走していく。

「お前を助けたわけじゃねーよ!逃げんなアホ!」

「へえ。その武器、新調したんですか?」

 あぜ道にはリクルートスーツを着た青年が佇んでいた。

「なに?何かの祭り?」

「祭壇のアレを解き放ってしまった者たちがいまして、それでたくさんのアレが集まってしまったんですよ」

「で、お前もいると」

「はい。僕はただ、コンビニでおでんを買いに来ただけなんですけどね」

 ビニール袋を見せつけると、スタスタ歩いていった。

「勝手な奴らだなぁ。…乎代子め、どこ行きやがった」

 さざめく稲穂の中で、彼は辺りを見回す。市街地はあちらだ。

「タクシー!」

「あ、は、はい!」

 惨事を見ていたタクシーの運転手が震えながらドアを開ける。

「駅に向かってくれねえか」

「ひいいい」

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