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VR全盛時代だけど、ARも忘れないでください  作者: ライチ食べたい
第1章 ARシステム開発編(泥縄編)
5/32

第4話

とりあえず本日一度目の投稿です。

よろしくお願いします。


あと、この連載の一部登場人物には、特徴的な部分があります。それが当人にとって、プラスにもマイナスにもなっています。


前話のあらすじ:

ARグラスでお社を見たが、変な文字で埋もれていた。

目の前の光景に暫し呆然とすると、

「どうですか、何が見えます?」

期待を感じる声で、竹崎さんが問いかけてくる。

確かに、(別の意味で)衝撃的な映像を見ましたが、正直に答えていいのだろうか?

あっ、そういえばこの人妖怪サトリだ、全部バレてる。


思わず顔をひきつらせていると、彼女は妖怪扱い以外は気にしてないと笑顔で仰った。

違うんです、一言で表すのに都合がよかっただけで、妖怪扱いは誤解なんです。

だから、明日からの業務(テスト)量増やすのは勘弁してください。


ひょっとしなくても、開発側の要求で業務量が増減するから自由裁量なのですか?

場合によっては自宅待機もあり得るからって部長は言ってたけど、増える事はあっても減る事は無い?

その疲れた笑顔は何だ後藤、冗談ですよね後藤さん、お願いですから早く後輩を嗜めてください。


『デスマーチは慣れれば慣れれば何も感じなくなる』って、『慣れれば』が被ってるぞ。

『大事な事だから、もう二三度繰り返したかった』だと、早く労基法を頼るんだ。そしてこちらを巻き込むな。

『遅れていたお前の受け入れを取り戻す為にマーチが始まった』いや元々開発側の遅れが原因でこっちも企画課に飛ばされていたんだが。そのせいで課長にこき使われたんだぞ。


後藤と醜い争いをしていると、視線を感じる。

忘れたわけでは無いんです、ちょっと現実逃避したかったんです竹崎様。だから『本当に仕事増やそうかしら』とか言わないでください。


これ以上は(業務量的に)身の危険を感じるので正直に答える事にする。

周囲を含めて【お社】が文字で埋め尽くされている旨を伝えると、嬉しそうに頷いている。

それにしても、心を読めるのだから言葉にしなくてもいいと思うのですが。あと、業務量の件は後で確認させてください。お願いします。


「我々は、まだその映像を確認出来ないので、あなた自身の言葉で表現することが必要だったんです」

よくわからない。何故確認出来ない、どうして必要がある、やはり違和感がある。

『それと、業務量については部長まで』って、何故上役に振る、問題があるパターンじゃないか。


「そのまま『お社』を観察してください。我々も確認します」

何故か二人もARグラスを掛け始めたが、今更どうして確認する必要がある?普通なら最低限の動作確認程度済ませてある筈。


この『お社』に何かあるのか?

再び擡げてきた違和感に気を取られたが、言われるまま『お社』を観察する。

だが、いくら見ても目の前の光景は変わらない。精々文字が文章である事、色や模様があるのが見て取れただけ。確かに風変わりだが、これでは商品として成り立つとも思えない。


これはもしや、まだ開発初期状態なのではと、開発担当二人に目を向けると、

「こちらを見るな、『お社』の観察を続けろ」と後藤の硬い声が聞こえて見える。

見える?自分でも訳がわからない状況に混乱してしまい、咄嗟に指示に従う。

だが、今の光景は一体何だ?そう疑問に思うと、今度は目の前の『お社』を覆っていた文章が乱れて見える。

システムが安定稼働していないのか気になったが、先程注意された事を思い、視線は向けずに後藤に尋ねる。


だが後藤は質問に答えず、

「ここまでにしよう。グラスを外してくれ。」と告げてくると、何か作業を始めたようだった。

どうやら機器を停止したらしく、歪んでいた文字列は目の前から姿を消していた。


この話を含めて、3話分投稿予定です。


ちょっと恐かったのですが、アクセス解析を確認しました。

アクセス自体はある様子、正直安心しました。

『誰にも見られなくてもいいか』何て思っていましたが、内心期待していた様です。


読んでくれた方、ありがとうございました。


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