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VR全盛時代だけど、ARも忘れないでください  作者: ライチ食べたい
第1章 ARシステム開発編(泥縄編)
23/32

第17話

遅筆や個人的な事情により、投稿を「月・水・金」にします。

当作品を気にしている方がいたら、申し訳ありません。


前話のあらすじ:

ARの定義から外れた機能が実装されていた。その説明中、主人公が軽くいじられた。

その後の説明は、取り立てて大きな問題は無かった。少なくとも、『天災』の作品関連だと理解していれば、驚く程の事は何も無い。その程度には、彼女の事を知っているつもりだ。


テスト担当が一人である理由も聞いた。サンプルを絞って機能を実現し、そこから万人向けに調整する方針、これを提案したのも先輩らしい。担当者も先輩の提案という話なので、彼女は1年以上前から案件に関わっていた様だ。それ、会社合併前からですよね?


「そもそもこの計画の為に会社が作られました」

それじゃ『社運を掛けたプロジェクト』ではなく、『プロジェクトの為の会社合併』じゃないですか。話が違いすぎませんか、部長。そうですね、どちらにしろ社運は掛かってますね、確かに。

流石にこの話は聞いていなかった様で、竹崎さんも驚いていた。彼女の読心術は万能では無いらしい。部長達に比べれば、可愛らしいものだ。


どうやら転職を含め、此方の人事は先輩の意向によるものだった様だ。勝手に人生を左右しないで欲しい、せめて一言あっても良かったのでは?


「上層部は大江部長が居れば問題無いと考えていたけど、私は貴方が必要と考えました。自分では理解していないけど、貴方も相当変わっている。少しは心当たりがある筈です」

此方の言葉に答えた先輩は、自分の意向だった事は認めた。でも、黙っていた理由は教えてくれなかった。

どうやら、まだ秘密があるらしい。だが、これ以上は踏み込むべきじゃ無いと感じる。『本物』の持つ深淵に踏み込むのは、慎重を期すべきだ。

ところで、『相当変わっている』ってどう言う意味ですか?少し器用なだけの一般人に向かって『相当』は無いと思います。


「今日は説明だけで、質疑等は明日の予定です」

此方の抗議は軽く流された。だが言質は取った、明日追究してやる。


その後も軽口を叩いたり、質問を流されたりしながら説明は進み、やがて会議終了時間となる。そういえば、部長も竹崎さんも殆ど話さなかった。事前に知っている事が多かったのだろう。文字通り、『中原への説明会』だったという事か。あれ、竹崎さんも半分くらい知らなかった?


「明日の質問時間は、多めにいただきます」

澄ました顔で宣う彼女。

どうやら自分は、知りたかった事を説明されて、少し躁いでルールを忘れていた様だ。

それを指摘された様な気がして、思わず苦笑いが浮かんでいた。


そして翌日、少し不機嫌そうな竹崎さんから伝えられたのは『説明担当急用の為、会議は中止』だった。

あの『天災』、説明だけ済ませて質問からは逃げやがった。


鷲見先輩は、まだ隠し事をしています。

話中で製品版以降まで話が進めば、明かされるかも知れません。

当該部分を全カットする可能性もありますが。


読んでくれた方がいれば、ありがとうございました。


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