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VR全盛時代だけど、ARも忘れないでください  作者: ライチ食べたい
第1章 ARシステム開発編(泥縄編)
20/32

第14話

結局纏めきれず、分割する事にしました。

全部で三話分の予定ですが、まだ作成中の為未確定です。

続きは本日中に投稿しますが、全て投稿が終わるのは日中になると思います。


よろしくお願いします。


前話のあらすじ:

先輩(開発担当)と遭遇


昼食後、食堂から戻って今度こそ説明となる。食事については割愛する。先輩は実際に喋ると普通なので、取り立てて語るべき事は無い。彼女はチャット等限定で言語機能がバグる、天災さんなのだ。あれ、誰に語っているんだ?先輩に絡まれて、こっちまでバグったか?


つい午前中と同じ様な事を考えていると「話が進まないので、余計な事は考えないでください」と、横から竹崎さんの冷たい言葉が突き刺さる。調子に乗りました。昼食時は普通だったのに、棘がまた生えてませんか?

『違う』はい、余計な事を考えました。真面目にやります。


「その位にして、始めましょうか。鷲見さん、よろしく」大江部長の一言を受けて、場が引き締まる。いよいよ説明を受けられる様だ。これまで、霧の中を手探りで進んでいた様な日々だったが、ようやく足下が見えるらしい。道があるのか、荒野なのか、じっくり見定めないと。こんな感じで宜しいでしょうか、竹崎さん。『いいから前を向きなさい(向いてください)』緊張に耐えられなくて、ごめんなさい。


「まず最初に前提条件を伝えます」直ぐに会議が始まると思ったが、色々準備が必要らしい。

「この会議は中原さんへの説明を目的に開かれていますが、社内秘を含む為、一切の記録は残しません。また、竹崎さんへの共有事項もあります」頷く竹崎さん。


「それでは、個人端末は電源を落とすか此方に仕舞ってください」先輩に提示された棚に端末を仕舞う。キーは自分で設定出来るのか。

「其処は今後貴方用になるから、生体認証にしておきなさい」別の棚へ端末を仕舞いながら部長が言う。

貸与端末もですね、解りました。


ところで、この会議室の奥はサーバルームですか?『会議室ではなく、運用室予定の部屋』成る程、それでここに入る時、生体認証があったんですね。それにしても、オンプレミス(自社運用)とは今時珍しい。β版以降はクラウド予定ですか、その移行作業でまたテスト増えませんか?


『サンプルは多い方がいい』先輩、身も蓋もありませんよ。

『悪いけど時間だから、説明に移って』解りました部長。


「それでは正面モニタをご覧ください」先輩の言葉に従い、モニタに目を向ける。其処には、過去のテスト映像が映し出されていた。

「こちらは前回のテスト記録映像です。」映像を見た竹崎さんが驚いている。何故驚く?

「本来、責任者の部長と映像解析担当の私、この二名以外には段階を踏んだ閲覧制限がかかっています。テスト担当の中原さんは、此方が制限した映像以外は確認可能。竹崎さんは此方が指定した部分のみ確認可能でした」此方の疑問に答える様に、説明する先輩。そんな状況だったのか、でも初日は後藤と二人、現場で直接確認していた筈。


「竹崎さんは、今後のテスト映像への制限は無くなります。これ以前の映像へのアクセスは制限されたままなので、注意してください」先輩の言葉に頷く竹崎さん。どうやら現場立ち会い以降、本当に一部しか確認出来ていない様だ。其処まで制限する必要は何だ?これから説明して貰えればいいけど。


映像を見ていると、『報告してください』との部長の声が聞こえる。確かこの時は僅かに光って居た筈。この後、後光が差していると報告した記憶がある。


当日のことを思い出していると、映像を一時停止して先輩が此方に向く。

「画面中央の『お社』を確認してください。テスト初日と違い、薄く後光が差しているのが確認出来ます」

これ、おかしい。この時はまだ、後光と判別出来るほどの変化は無かった筈。


「これはどう言う事ですか、部長?」思わず問い詰める。竹崎さんが驚いているが、こっちはそれどころでは無い。説明の最初から改竄された映像なんて、到底真面な会議になるとは思えない。だけど部長も先輩も、無意味にそんな事する筈は無い。


部長は此方を見つめると、静かに話し出す。

「気持ちは解るけど、まずは最後まで説明を聞いて。映像についても説明するから」此方を宥める様に告げる部長。

「ただ、直ぐに納得出来るかは判らない。明日もう一度時間を取っているから、質問はその時に」続けた言葉が、嫌な予感をかき立てるのだった。


それにしても、『直ぐに納得できない』とは穏やかでは無い。『理解出来ない』ではない辺り、碌でもない気がする。特に開発に先輩が関わっているところが怪しい。


彼女は伊達に『天災』等と呼ばれていない。彼女が辞めた後、教授が持て余してリリース(放流)したという噂が流れた位だ。もっとも、それも例の『AI論文野郎』と同じ奴が流したデマだったけど。だから嫌われたのかアイツ。いや、元々嫌われていたな。課題提出に利用する為に先輩を口説こうとした馬鹿だし。直ぐにバレて教授に呼び出された話は有名だ。話が広がって卒業まで彼女がいなかったけど、今はどうなのか?


そんな、どうでもいい事で気を散らして心を落ち着かせる。嫌な思い出だけど、意外と役に立ったな。


此方が落ち着いたのを見て取ったのか、先輩が説明を再開する。

「それでは説明を再開します。まずこの『後光』ですが、システム側でエフェクトを選択して出力しているわけではありません。」ランダム表示なのか?それにしては、その後のテストでも同じ場所では同じエフェクトが表示されていたけど。

条件付けで表示が変わる?それなら、結局システムで選択している事になる筈。これが『納得出来ない』部分なのか?


そして続いた言葉で、それは肯定された。

「これは、この『お社』に蓄積された情報を読み取り、映像に変換しています」

あれ、先輩壊れた?


竹崎さんは心が読めるのではなく、異様に察しが良く勘が鋭いだけです。

その為、推測する情報が欠けていれば、相手の考えが読めません。

主人公が部長を問い詰めた際に驚いたのは、それが理由です。


読んでくれた方がいれば、ありがとうございました。


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