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異世界に医者はいらない  作者: 技兎
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10/58

平民の豪邸


 主要キャラが一堂に会しました!

 と言ってもまだ名前も姿も明かしていませんが。


 暫くはほのぼの仕事のお話編です!

 そして次回は裸の付き合いでぇす


 豪華絢爛(ごうかけんらん)さを

 コレでもかと見せびらかす内装。


 天井には何層もあるシャンデリア。

 床には希少な皮で作られた敷物。

 誰かは知らないが皆が褒め称える絵画。

 良さのわからない壺。


 そんな景色が広がっていると、

 ローズは想像していた。


 参考対象は元夫のマネーの家。

 だからあまり貴族の家、

 敷地の広い家はいい思い出がなかった。


 だが、この家は違った。


「ただいま」


「「「おかえりなさいませ ご主人様」」」


 使用人が入口の左右で出迎える。

 総勢は五人。メイド服三人 執事服二人

 この家を任されているにしては少ない。


 内装はローズの目線。

 元平民の彼女の目から見ても、

 最低限の物しか備わっていないと感じた。


 余計な装飾は一切ない。

 あるのは手すりと床には謎の黄色いパネル。

 天井には光を照らすシャンデリアはなく、蝋燭(ろうそく)と発光する魔法石を使用した静かな灯りが採用されている。


 この家を見てローズはどこか安心をした。

 安心して、改めて今の使用人達の言葉を思い返す。



 『ご主人様』



「ご主人様……? え、ここはあの。ネイヴ先生の……ご自宅なんですか!?」


「そうだ。言っていなかったか? そう、ここもワタシの家だ」


「てっきりあの病院が家かと」


「どちらもワタシの家だ。私的か仕事を兼ねているかの差しかない」


 改めて考えてみれば、

 あの病院は人が在中できるような場所ではない。

 埃っぽく、最低限の生活用品すら置いてない。

 殆どがネイヴの仕事に関連するものしかなかった。


「ネイヴ。浴室の準備、整えておいたよ」


「ありがとう執事長」


 執事長は使用人を統括する片割れ。

 メイド長の男性版と考えて貰えば相違はない。


 なのだが、

 彼の見た目は役職に対して幼過ぎる。

 二桁に達していないのではないかと

 思ってしまうくらいには低身長で童顔(どうがん)だ。


「彼女の風呂の手伝いをしてやってくれ」


「わかりました」


 風呂場が男女で分かれている。

 並の金持ちでは真似出来ない

 ちょっとした贅沢である。


 それはともかく、

 ローズの手伝いにはメイド長が指名された。

 理由は様々あるが、こういったことに慣れている歴の長さが一番の理由だ。


「(お風呂! そういえば私、この一ヶ月入れてなかったなぁ。……臭ってないかな?)」


「よろしくね、ローズさん」


「えっ、あ! ヨロシクお願いします!」



 【メイド長】 年齢不明 死因:未開示

 左目に大きな傷がある美白の女性。

 美しい顔立ちでいつもニコニコしている。

 体付きは顔に似合わずガッチリしている。


 右眼は碧眼(へきがん)

 それも細かな輝きが散りばめられた、

 まさに宝石のように美しい目をしていた。


 首 手首 足首

 それぞれに布製チョーカーや布製ブレスレット、金属製のアンクレットを着用している。



「皆は通常業務に戻って下さい。何かあれば、執事長に……」


「ちょいちょい。僕様、今日は『二階』」


「アラ、そうでしたね。では各自で協力して対処に当たってください!」


「「分かりました」」


 途中、執事長が耳打ちをした。

 『二階』と聞こえた。

 ローズは上へと続く階段に目線をやる。


「(何かあるのかな?)」


「さ、ローズさん。裸の付き合いをしましょうか」


「は、裸の付き合い…(言い方!?)」


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― 新着の感想 ―
[一言] わぁお。お風呂シーンへと続く伏線…彼女たちのお風呂がどうなるのか、とても気になります…!
2022/06/30 19:35 退会済み
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