『自由にイカれた末端階級』・・・『詩の群れ』から
『自由にイカれた末端階級』・・・『詩の群れ』から
㈠
俺かい、俺は階級の末端に居るよ、ずっとね、だろうだ。
そうか、それで、イカれることはなかったのかい、え?
勿論、階級の末端並みの、イカれかたをしているさ、だろうだ。
しかし、上流階級も、イカれることがあるらしいね、だろうだ。
㈡
そうだよ、階級なんて、関係ないさ、イカれる時は皆イカれちまうんだ、だろうだ。
しかし、どうも、その、イカれかたの、違いがある様でいてね、だろうだ。
そうなんだ、上流階級は、意識が、末端階級は、精神が、イカれる様なんだよ、だろうだ。
そうか、どちらにしても、生きるのに、必死な俺は、イカれた末端階級さ、だろうだ。
㈢
つまりは、自由にイカれた末端階級ってことで、イカれるのも、自由だろ、って話なんだよ、だろうだ。
そうさ、階級なんて関係ない、何事も、イカれることが自由なことには、勝てないんだよ、だろうだ。