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あなたの手を離さない

作者: みなはら

どこにもいかないで


私のはじめてのお願いです



あなたとの時間が楽しすぎて


私はここに長居してしまったのです



あなたの旅立ちの日を


わかっていた筈なのだけれど


私はきっと目を背けたままだった




連れてって


そう言うことはどうしても出来なくて



私は泣きながら


あなたの手を握りしめていた



あなたとの別れの時がきて


私は微笑んだけど涙は止まらなかった




いかないで


心の中でだけ泣き叫ぶ



あなたはまた来るからと


そんな本当にならない約束を告げて


私から離れてゆく



遠ざかってゆくあなた


私はまたひとりに戻る




私はその夜


泣きながら眠って



幻のあなたと


夢の中でふたたび出会った












「ちくしょう…」


目覚めた私はそう呟く


腫れぼったい目をこすりながら


私は枕元の煙草に火をつけた








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― 新着の感想 ―
[良い点] 別れを語る詩と、目覚めた現実とのギャップが大きくて、時間の流れによる変化か、別れによる変化か、あるいはそれ以外か、なにかが大きく変わったのを感じます。 別れが辛く悲しいもので、未だに引き…
[良い点] 私は詩を上手に読めないので、書きたかったことと感じたことが違っていたらごめんなさい。 切ない別れ。それは遠くに行ってしまうための選ばれた別れ。 そしてそれは遠い思い出。 そこからまだ抜け…
[良い点] 切ない感じがグッと来ます。 「心の中でだけ泣き叫ぶ」 なんとも言えない感じがたまりません。 素敵な作品をありがとうございます!
2021/01/15 19:31 退会済み
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