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始まり1 ギルドマスターside

どうも有機物といいます。

初投稿です

どうぞよろしく


ちなみにタロットカードについては全然知識ないです。ネットで調べて頑張りました


だってかっこいいじゃん



黄金の瞳をもった者に出会ったならばその視界に入ってはならない。








その者、悠久の時を生き、災厄を撒く者。


その者、あらゆるものに死を与える者。



背負うは『死神』のアルカナ。



意味は、停止。



命は呼吸を停め、鼓動を停め、寿命を停める。



今日も、また…
















早朝、まだ街が寝静まっている頃にも関わらず、この街でもひときわ大きな塔の最上階には明かりがついていた。そこはギルド『黄金の夜明け』の執務室。ギルドマスターが毎日仕事をしている部屋だ。

その部屋の中に一人机に向かって書類仕事をしている男がいた。







ギルドマスターである僕の朝は早い。その理由は目の前の大量に積まれた書類を見れば一目瞭然。朝早くから仕事を始めないとその日のうちに終わらないのだ。当然ギルドマスターの仕事は書類仕事だけではない。会議やらなんやらほかにもすることは山のようにあるのだ。

その仕事量の多さに若干憂鬱になりつつも次の書類を手に取る。また上からのお叱りだ。はぁ、うちのメンバーは優秀ではあるんだけど同時に問題児たちでもあるんだよな。建物を壊したり、貴重なモンスターの素材を全部灰にしたり、生け捕りにするはずの盗賊を全部殺しちゃったり、少しは手加減することを覚えて欲しいよ。


そうして仕事を進めていると日が昇ってきて、だんだん街も活気付いてきた。少し様子を見ようと窓に近寄る。市場で買い物をする人や近所の人たちと朝の挨拶をしている人たち、冒険者がクエストに赴く様子などが見えた。この街は今日も平和だな。そんな風に思っていると、執務室のドアがノックされた。


「失礼します」


そう言って入ってきたのは、僕の秘書であるレディだった。腰あたりまで真っ直ぐにのびた艶やかな黒髪。赤いフレームの眼鏡をかけ、スーツをキチッと着こなしている。彼女は僕のスケジュール管理や一部僕の仕事を任せているとても頼れる人だ。


「レディ、今日のスケジュール教えてくれる?」

「はい。本日は午前中は通常業務。午後2時からアウル公爵と会談がございます」


そういえばアウル公爵との会談は今日だったか。なにやら、相談したいことがあるとかで直接手紙が来たんだったな。おそらく依頼に関することだろう。


レディも来たし、そろそろ他の職員の始業時間にもなるから、じゃあ今日もいつものやつやるかな。


僕は椅子に座って机の引き出しからタロットカードを取り出した。いつのまにかレディは僕の右斜め後ろに立っている。ここがレディの定位置だ。タロット占いは僕の日課である。毎朝こうして1日の運勢を占うのだ。特に意味はないけれど、いい結果であれば気持ちよく1日が始められるし、悪い結果だと気をつけようという気持ちになる。そのような一喜一憂が楽しくて軽い気持ちで続けているのだ。


僕が毎朝やっているのはワンオラクルという一枚のカードを引いてそこから意味を読み取るという方法だ。カードをシャッフルし、3つのデッキにまとめる。片手で横へとずらし並べる。そしたらあとは直感で心の赴くままにカードを一枚引く。


引いたのは、塔の正位置。


「…っマスター」


どうやらレディが驚いてる様子だ。


塔の正位置。

意味は



災難



どうやら一波乱ありそうだね






















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