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<10>甦る恐怖と、水着イベント(未遂)

【Day 9】


 翌日、午前中は一番隊、二番隊で第二エリアへ向かい、支援隊の六人には待機してもらう形になる。


 この件からは、今朝から始める朝礼での伝達となる。それだけだと味気ないので、胡桃谷と秋月に交互に一言もらえるように頼んである。初回は胡桃谷の担当となるようだ。


「えーと、何を話せばいいかわからないのだけど……、どうしようか?」


 うーん、可愛らしい。


「ごめん、次の、あさってまでに話すことを考えておきます」


 さすがに無茶ぶりだっただろうか。まあ、微笑ましく受け取られたようなのでよしとしよう。


 朝食の雰囲気もだいぶ落ちついてきて、席順もだんだんと固定されるようになってきた。


 現状では、こんな感じとなっている。



 服部 安曇 星野 有馬 西川


 稲垣 一ノ瀬 山本 源 琴浪



 胡桃谷 秋月 高梨 進藤 


 久我 春見野 音海 芦原 



 なんとなく二分されてしまっている気もするが、席を指定するわけにもいかない。そもそも、単にクラスが一緒になっただけの集団の、さらに主流派から選ばれなかった半分なのだから、みんな仲よくという方が無理な話なのだろう。


 エストバル陣営はどんな感じなのだろうか。居心地よく過ごしてくれているとよいのだけれど。




 装備を整え、支援隊の人たちに見送られる形で出立する。次のエリアの出現モンスターがコボルトだという情報は得られている。ファンタジー系のゲームやアニメでの取り上げられ方はさまざまだけれど、犬に似た亜人的モンスターというのが基本線となる。心理的負担は、うさぎモンスターよりはきつくなるかもしれない。


 特に一番隊の前衛は、きついポジションとなる。ぼくはまあいいとして、風音には手練れだからと負担をかける形になってしまっている。西川大和についても、さほど気にしていないようでもあるが、内心の負担は大きいかもしれない。


 同時に、一番隊がこなしたからと、逃げ場を塞がれる形で戦闘に突入する二番隊についても、配慮する必要はあるだろう。あちらも、源と有馬の水泳部コンビは、必ずしも戦闘が得意なわけではないだろうし、背負い込んでしまっている形の久我の負担も気になるところである。


 後衛では、覚悟を固めている感じがある一番隊の方はまだしも、二番隊の琴浪、進藤さん、一ノ瀬さんへの負担も大きいだろう。


 求められている最終エリアのクリアがどれくらい困難な事業なのか、そこに至るまでに必要な陣容がどの程度なのか。手探りで進めなくてはならないからには、できるだけ多くのキャラクターを育てるのが最善だと思える。これが、得られる経験値の総量が定まっているのなら、話はまた違ってくるのだけれど。


 そして、単独でも悩ましいのに、さらにエストバル側の反町たちとの競争が加わって話がややこしくなる。


 そんな事を考えていると、安曇の声が耳に届いた。


「林の方に影が見えます。おそらくコボルトでしょう。近づいてきます」


 手筈通り、一番隊が遭遇コースに入り、二番隊は支援の準備に入る。近づいてくるコボルトは、犬というにはじめっとした感じの、トカゲに近い姿だった。耳のような、角のようなものが生えている。


「相手の数はみっつ、一人ひとつずつを基本に」


 うさぎモンスターのときと同様に、一番隊前衛の指示役は高梨が務めている。そう言いながら少し前に出るのは、自分の担当分を早く片付けて支援に回るためである。ホントに、負担をかけてしまっている。


 コボルトは、手にナイフのような小さめの刀を携えている。その刀身を見た時、ぼくの意識は固まってしまった。気づいたときには、剣を取り落としていた。


「春見野くん!?」


 胡桃谷がおどろきの声を発して、近づいてくる。まずは魔法無しで戦ってみる予定のため、身構えていてくれたのだろう。


「睦月?」


 最前線で戦っていた風音が、相手の攻撃を受け流しながらこちらを見ている。いや、戦いに集中してほしい。震える手で、ぼくは剣を拾い上げた。そのときには、もうコボルトが目の前に迫っていた。


 ひらめく小刀に、また暗い記憶が呼び覚まされる。けれど、皆に戦いを強いている立場のぼくが、ひるんでいるわけにはいかない。相手の攻撃を受け止めた時、後方から矢が飛来して、コボルトの脇腹に突き刺さる。角度的に、二番隊の琴浪だろうか。同時に、背後から胡桃谷の詠唱の声が聞こえてきた。


「招く、祝福!」


 胸のうちに、あたたかな感情が湧いてくる。そう、助けてくれる人のために、戦わなくてはいけない。


 思い切り片手剣を跳ねさせると、対峙する敵の手から得物が飛んだ。首筋に剣を振り下ろした時、回り込んだ女性騎士の刀がコボルトの背中を切り裂く。ギエーッという声を上げて、犬にもトカゲにも似た存在は地に倒れた。


「だいじょぶなの?」


 風音が肩を掴んできたときには、もう一体も西川によって倒されていた。心配してくれるのはありがたいが、ちょっとオーバーである。


 一番隊だけでなく、二番隊の皆にも注目されているのがわかる。


「うん、ちょっとすくんじゃった。いやー、死ぬかと思ったよ」


 覗き込んでくる黒髪を束ねた剣士の瞳には、問い質すような色合いが浮かんでいる。気づかないふりをしようと決意した時に、西川の笑い声が響いた。


「いやあ、春見野くんでもそんなことがあるんだね。リーダーもやりながら、前衛もきっちりこなしているから、完璧なのかと思ってた。ちょっと安心したよ」


 毒気のない言葉に、場が和んだ。高梨も追求は控えることに決めたようで、ひとまず破綻は避けられた。 




 緒戦をこなしてしまえば、武器を持ってはいるものの、うさぎモンスターほどの敏捷性はないコボルトは、さほど苦労する相手ではなかった。一番隊と二番隊で交互に遭遇役と支援役とを入れ替えながら、戦闘をこなしていく。この様子なら、午後からは支援隊も出陣させてよさそうだった。


 ただ、さすがに死体を持ち帰る気にはなれず、得物や懐を漁る程度に留める。多少の金品が入手できるが、より侵略者的な色合いが強くなるのは否めない。死体漁りは、斥候の安曇と琴浪が積極的にこなしてくれているが、胡桃谷や久我が手伝う場面も多く、余裕があるときはぼくも参加するようにしている。ただ、収穫はあまり多くはなかった。




 昼食前の帰り道、最初に遭遇したコボルトが塵に返るところを見かけた。死体が、服も含めて粉状になり、風に吹かれて散っていく。その様子は、やや幻想的にも見えた。


 討伐相手であるモンスターが、システム生成なのか、人間のように実在があり、繁殖しているのかどうかは気になるところとなっている。平定に際して、戦闘力の低い子どもや、幼子を抱えた母親を虐殺するというのは、正直なところ気が進まない。消極派の面々にはなおさらだろう。


 けれど、数時間のうちに塵となるところを見ると、どうやら、システム生成なのかな、と思える。今後の士気の維持を考えれば、朗報と言えそうだった。




 午前中の状況を見て、午後は一番隊及び二番隊に三人ずつの支援隊をつける二班編成で、揃って第二エリアへと出撃した。相手も剣を振るうだけに、多少の怪我はあったが、神官と白魔術士の治癒魔法で事なきを得た。魔法は気兼ねなく使ってもらっている。


 行軍の合間に、秋月と胡桃谷を含めた一番隊のメンバーで、スキルの検証をすすめることにする。魔法の属性ごとの熟練度の話は昨晩出ていたが、具体的には火、水、風、光、闇の五種類の属性があるという。


 さらに、魔法の体系別に治療、鼓舞、祝福、増加、減少、付与にも熟練スキルが設定されているそうだ。


 増加、減少とは、敵味方の攻撃力、防御力、回避力、命中率などの状態値の増減魔法について、増加と減少で分ける形で設定されているそうだ。支援か、敵の攻撃力を削ぐかで分かれるということなのだろう。


 付与というのは、物理攻撃をする味方の得物に、属性を付与するという魔法らしい。まだ修得者はいない。




 物理攻撃方面では、武器や盾などの熟練度が大まかな形状ごとに設定されているようだ。両手刀剣、片手刀剣、円盾などが現時点で確認されている。剣と刀は、熟練度としては刀剣で一本化されていて、別に刀スキル、剣スキルがあるそうだ。


 さらには剣術、槍術、弓術、杖術などの設定もある。ぼくらの陣営の中では、高梨風音が両手刀剣、剣術、刀の各戦闘スキルについて、既に高いレベルを獲得している。さらには調理スキルまでついていて、どう現実を反映しているかが気になるところだった。


 いずれにせよ、熟練度があるからには、一度決めた装備はあまり変えない方が効率的なようだ。次の装備を買い整えるときにもう一度意向を確認することにしよう。




 この日は、大過なくコボルトエリアの攻略を進めることができた。その頃、反町たちエストバル陣営のエースパーティは、第四エリアへと進んだらしい。




【Day 10】


 コボルトエリアの二日目も順調に推移している。一番隊と二番隊の距離感も、だいたいつかめるようになってきた。


 プレイヤーによる目的地設定には遊撃モードと踏破モードがあり、踏破モードでは未クリア地域を最短で結ぶように移動する形となる。並んで歩けば有事の際に安心だが、会敵の回数が半分になって非効率になってしまう。


 どちらかが戦闘に入っても別の隊が進めば、ある程度はそれを埋めることができる。さらに、もう少し離れて進んでみることで、安全と効率に配慮した行軍を模索している。


 一方で、前日に進んだあたりまでは敵はほぼ出ないため、同一エリア二日目の朝は少し余裕の道行きとなる。そろそろ警戒しようというときに、行く手に湖が現れた。


「おお、たまには泳ぎたいな」


 並行する二番隊から、久我の声が届く。行軍中には近場のメンバーでの会話となることが多いけれど、全体で話すこともないでもない。


 幾つか上がった賛同の声に、段違いの熱量の声が重なる。稲垣さんだ。


「いいわね! 水着イベント。水泳部男子の二人はもちろん、定番の久我と春見野でも、秋月と胡桃谷でもいいし。ちょっと筋肉の付いてきた肉体をぜひ陽光の下に」


 本当に、欲望に忠実であけすけで、ある意味うらやましいほどである。男性陣はおおむね苦笑で受け止めているが、胡桃谷が目を伏せてしまっている。綺麗な顔立ちで小柄なだけに、これまでもそういった話題に晒されてきたのかもしれない。


「稲垣さん、欲望に忠実過ぎるって。恥じらいを感じる男子もいるから、やめてあげて」


 冗談めかした制止では、暴走を始めた妄想のブレーキにはならなかったようで、不満げな声が上がる。


「なによー、春見野は女子陣の水着姿、見たくないっていうの」


「いや、そういうわけでもないけれど」


「菜々恵ちゃんの華奢なのに豊満なボディーとか、美優ちゃんの一見華奢そうで、もろもろホントに華奢なんだけど、それはそれで綺麗な肢体とか、愛ちゃんのかなり着痩せする感じとか、風音ちゃんの……って、まあそこは、触れないでおこうかな」


 俎上にのせられた芦原さん、進藤さん、音海さんがそれぞれびくっとして、高梨は何故かぼくの方を睨みつけてくる。そして、服部さんがあからさまに不快な表情を浮かべているのが見えた。


「稲垣さん、そろそろ勘弁して」


「勘弁するのはいいけどさぁ、そろそろというのなら、さすがにもう、さん付けはなんとかならない?」


「えっと、失礼のないように、女子は苗字にさん付けで統一しているつもりなんだけど」


「風音ちゃんは?」


「ああ、古い知り合いだから」


「でも、一緒に死線をくぐってるんだから、さん付けはないわー。呼び捨てで頼むわ」


「わかったよ。要望があった人には考える。だから、妄想の公言はもうちょっと控えめにお願いできると」


「ん。検討してみる」


 ぜひお願いします。




 午前と午後の出撃を経て、城に戻った。門に入ると、そこにはエストバル側のエースチームの姿があった。


「やあ、そちらも元気にやっているようだね」


 リーダーで騎士を務める反町が、気さくに声を掛けてくる。だれも口を開かないので、仕方なく言葉を返す。


「うん、ゆっくりやらせてもらってるよ。選抜組の、更にエースチームとは訳が違うのでね」


 続いて口を開いたのは、黒魔術士の藤ヶ谷だった。


「君らは、というより君らのプレイヤーは、なんで全員を出撃させてるんだ? そんな非効率な話はないだろうに」


 本気で不思議そう。バックアップ要員も含めて育てておくのは、むしろ自然な選択だと思うのだが、常識が違うのだろうか。


「そちらとは実力が違うので、少しでもそこを埋めようという方針みたいだね。埋まるかどうかは別として」


 こちらが合議の上で出撃をしていることは、先方には伝わっていないようなので、話を合わせておくことにする。


 話しながら相手チームの装備を観察していると、次に口を開いたのは女王蜂的な地位にいて踊り子を務める、早乙女さんだった。


「ななえも踊り子なのね。ちゃんと戦えてるの?」


 直視され、芦原さんがびくっとする。チアリーディング部で一緒の二人には、やはり因縁があるようだ。


「芦原さんには、鼓舞による支援をお願いしていて、とても助けられてるよ」


 横から話に入ったぼくに一瞥を投げつつ、言葉が続けられる。


「そうよね、あなたは主役ってタイプじゃないものね」


 整っているはずの顔が、満足げな加虐的な笑みに満たされると、別の迫力を生み出す。


 反町をじっと見つめていると、ようやく気付いてくれたようだ。お先にどうぞと促す。あちらにとっても、この展開は望ましいものではあるまい。


「行こうか」


 反町が率いる六人が、扉へと向かっていく。斥候の七瀬……、七瀬瑠衣奈も無言で目線を落としたまま歩き出した。


 扉の中へと姿が消えるのを見届けて、怒気のこもった声を発したのは進藤さんだった。


「何だよ、あれ」


 うなだれる芦原さんが、静かに口を開いた。


「千夏ちゃんは、私が部活でフライヤーっていう、持ち上げられたり放り上げられたりするポジションに選ばれたのが気に障ったみたいなの。身体が小さいから選ばれただけなんだけどね」


 おそらく、花形ポジションなのだろう。そして、女子にとって身長の話は、男子とは逆の形で切実なものとなる場合もあるようだ。さらに言えば、美貌のタイプも異なるので、ポジションや身長だけの単純な話でもないのかもしれない。


 音海さんが可憐な踊り子の少女の肩に手を回し、慰めの言葉をかけている。ぼくらも、城内へと戻ることにした。




 始まりの間に入ると、すぐに上方に画面が開き、シャルラミア姫とミイアさんの姿が浮かんだ。そのスムーズさからして、入室を検知する仕組みがあるのだろう。


「報告します。コボルトエリアの攻略は順調で、少し余裕が出てきています。エリアを進めることも考えられますが、次がゴブリンだという情報があるので、もう一日コボルトエリアに行こうかと考えています」


「ゴブリンだと、何か不都合があるのですか?」


 ミイアさんが鋭い語調で質問してくる。


「おそらく、より人に近い姿形をしていると思われるので、戦闘に積極的でない人を中心に、心理的負担が大きいのではないかと危惧しています」


「何を甘いことを。貴方たちは、戦うために呼ばれた被召喚者なのですよ」


「お言葉ですが、ぼくたちは元の世界では、よその国から平和ボケだと言われてしまうような国で、集団で勉学を学ぶ生活を送っていたのです。男女問わず、たいていの人が剣のような武器を握ることなく、生涯を終えると思われます。順応に手間取る者が出るのは、許容していただけると幸いです」


 時間をかけても、順応できる人ばかりではないとも思うけれど、現時点で口にする必要はない。


「そんなことで、ゴブリンを攻略できるのですか」


「その次のエリアのモンスターが、心理的に戦いやすい相手だとしたら、先にそちらを試すのもありかもしれません。ただ、先行しているエストバルさま側の内部で、戦闘に出る六人とそれ以外との間で距離が生じ始めているらしく、その次のエリアの情報が得られていません。姫様の方で、ご存知ではないでしょうか」


 シャルラミア姫が、ゆっくりと口を開く。


「現時点で、把握はできていません。……待機している者から情報を得られないのなら、出撃している六人に直接聞けばよいではありませんか。だれか、話ができる相手はいないのですか?」


 斥候を務める細身の少女の姿が脳裏に浮かぶ。


「……情報を無理なく得られる相手に、心当たりはありません」


「わたくしは、話ができる相手はいないのか、と訊きました。いないのですか?」


「……話すことができる相手はいます。あちらの斥候とは、訓練場や大広間で顔を合わせることがあります」


「ならば、その者から聞き出せばよいではないですか!」


 ミイアさんの口調がきつさを増す。一方で、水色の髪のお姫様はこちらをじっと見つめてきている。


「その者とは、領民の人たちの助けになるという共通の目的で、協力し合う関係にあります。今後も協力関係を発展させるためには、現時点で情報を得るために近づいた、とは思われない方が得策だと考えています」


 本来は損得の話ではないのだが、それでは通じないだろう。


「その者は、信頼できる人物ですか?」


「はい、ぼくよりはよほど」


 心からの言葉に、姫君が小首を傾げた。


「まあ、よいでしょう。探索は、あなただけがしているわけではありません。心するように」


「はい、気を付けます」


 あちらの出撃組とも交流があるのは、先刻承知だったということのようだ。


 いつもよりもさらに疲れるやりとりを終えて、ぼくは始まりの間を辞去した。



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