第十三話 「優しい抱擁」
2021年 四月十九日に内容を大幅に変更と改稿をしました。
どうか、ご了承をお願いします。
道中、ちょっとした出来事に巻き込まれ、そのお陰で家へと一旦帰るハメになり遅れたが、どうにか夕方までにシュルドの町へとついた俺とエルは仕方がないので、街の散策は明日の朝にし、その日はそのまま宿をとり。
「よし、それじゃあ俺はこっちの部屋だから」
夕食を摂り、明日は早起きするために少し早いが別々にとった部屋で寝るために別れようとした時、エルが服の裾を握ってきた。
「エル?」
「シルヴァ、一緒に…寝よ?」
「え…どうしたんだ?急に?」
「なんとなく。今日は一緒に寝たい」
明確な理由はない。だが決して譲らない。エルの眼はそう訴えていた。けど、俺からすれば女の子と一緒に寝るのは妹を除けばエルが初めてなので、正直もやもやとして寝付けないのではと思い口を開く。
「え、けど‥‥‥‥分かったよ」
反論の言葉を紡ごうとしたが、最終的にエルの意思に負けた形で自分のとった部屋へエルと一緒に入ったのだった。
(はぁ、これもあいつらのせいだな‥‥)
内心で、既に牢獄へ投獄されたであろう、シュルドへの到着が遅れた原因である出来事を思い出した。
エルと一緒に出発し、現在は家とシュルドの中間地点にある森の中の舗装された道を進みつつ、思わず伸びをする。
「う、う~~ん‥‥はぁ。やっぱり森の中は良いな」
自然豊かな緑に辺り一面包まれ、僅かに吹いた風が運び鼻をくすぐるのは青々しい草の葉のにおい。そして上からは暖かな太陽の光で。
何もなければこの場でつい先日、母さんと飲んだミシュシェス茶を飲めば美味いだろうな、そんなことを考えていると、隣から声が掛けられた。
「シルヴァ。疲れた?」
「いや、大丈夫だよ。ちょっと気持ちよくてな」
「? どういう事?」
「えっと。家にも緑はあるけど、これだけの緑に囲まれると、なんとなくだけど、不思議と落ち着くんだ」
「それが、気持ちいい?」
「ああ。まあ、間違った言葉の使い方かもしれないけどな。エルもしてみたらどうだ?」
「やってみる」
エルは俺を真似るようにゆっくり息を吐きつつ伸びをし、その横で俺ももう一度体を伸ばす。すると体が固まっている部分があったのか、背中や方からぽきぽきと小気味よい音が聞こえた。
(鍛えているって言っても、体は凝るなぁ)
我ながら爺臭い事を言っているな、そう思いながら俺とエルは特に互いにしゃべることもなく、しかしギクシャクとした雰囲気ではなく、何処か穏やかな雰囲気のまま時間が過ぎ、もう少しで森を抜ける。そんな時だった。
(…なんだ?)
辺りが静かなのもあるが、それ以上に何か俺とエル以外の気配のようなものを感じ、まだ自分から半径二キロ範囲以内だけだが、それでも十分に索敵として使える眼「風を視る者」を使う。
(…見つけた)
今いる場所から北西に凡そ1,5キロほどの場所に洞窟があり、そこへ男とその仲間とぼしき数人が入っていくのが見えた。
(山賊か。にしても、なんで洞窟の中に?)
洞窟へと入っていく様子からして、あそこが根城というのは考えにくい。もちろん演技の可能性はあるが、演技にしては警戒をしすぎているように感じ、そのせいか、何かある。そんな予感がした。
「エル。ちょっと時間がかかる寄り道をしてもいいか?」
「うん。シルヴァに任せる」
「ありがとう。それじゃあ走りながら説明する」
そう言うと俺は走り始め、俺のすぐ後ろを追走するようにエルも走る。そして、三分とかからず走破した俺とエルはそのまま洞窟の前に来ると、松明を燃やしているのか、奥の方から煙の匂いがした。
「エル。ここに来るまで説明したけど、相手は山賊といても死なない程度で頼む」
「うん。分かってる」
エルとの最終確認をし終え、俺は洞窟へ入っていくが、先ほどの山賊たちが松明で灯りを摂っていたことから意外と奥が深いのか、そう思っていると。
「光玉」
エルが無詠唱で発動させた光を発す玉を作り出す初級光属性魔法「光玉」によって優しくもLEDに近い明るさが洞窟を照らす。
「ありがとう」
「ううん、気にしないで」
暗闇の中でもある程度は見えるが、それでも灯りがあるほうが圧倒的に楽なのは確かで、エルにお礼をいうとエルは僅かに表情を和らげてそう言い、俺とエルは洞窟の奥へと進んでいくと、奥の方から声が聞こえていた。
「おいおい、マジかよ」
「デマだと思っていたが、まさか本当とはなぁ。俺たちも運が向いてきたぜ!」
「お頭! 早く捕まえて売っちまいましょうぜ!」
「そうですよ、他が来たら厄介ですぜ?」
「まあ焦るな。起きられたら面倒だ。それにこんな情報を信じる輩は俺ら以外いるはずがねぇんだからな」
奥で何か見つけたのか声が聞こえ、エルに視線を向けるとエルは「光玉」を消し、エルは暗闇でも見えるそうだが、俺は流石に見えずらいので察知されない程度に目に魔力を流し視力を強化して闇の中を奥へと進むと山賊たちのとぼしき明かりが見え、何があったのかが分かった。
(女の子?)
山賊たちの隙間から見えたのは、自分と同じか、少し年下で。髪は俺と同じ黒い髪の少女で、身に着けていたのは少々汚れているが、シルクを使用したとぼしき薄ピンク色のドレスで、山賊たちのこの洞窟に入った目的が目の前だという事は容易に分かった。だが、助けるにも洞窟内は狭く、間に盗賊がいるために二度通り抜けないといけない。しかし、もちろん解決する方法はあった。
「エル、俺が合図したら「光玉」を最大発光させてくれ。その間に俺はあの子を助ける」
「分かった」
俺の作戦にエルは頷き、俺は静かに魔力を練り上げる。そして魔法を発動させる。
「風球」
左手の手のひらに本来は手のひら大ほどの風の圧縮球を作り出す風属性初級魔法「風球」を二センチサイズに圧縮して作り出し、右手の中指を親指の腹に引っ掛け、その状態で「風球」に近づけ、右手の中指で放ち目標である松明の火へとぶつかると圧縮された風が解き放たれ松明を吹き消し、辺りは闇に包まれる。
「な、なんだっ!? どうした!?」
「あ、灯りが、松明が消えちまった!」
「くそ!」
パチンッ、と指を鳴らし俺は眼を閉じる。すると瞼越しでも分かる光が生まれ。
「「「うぎゃああああああっっ!!!!め、目がああぁぁぁぁぁ!!!!???」」」
突如として放たれた光によって目を焼かれ、苦悶の声を上げている中、光は消え俺は即座に「全身強化」を発動させ、足音を出来る限り殺して、一息に盗賊の間を通り抜けるとまず少女へ近づき怪我などないかしらべるも、気絶しているだけで目立った外傷の類は無さそうだった。そして、確認している間も盗賊たちは眼を抑えて呻いていた。
「なんなんだ、今の光はっ!?」
「くそ、ありゃ魔法だ! 魔法で光を作ったんだ! 畜生! 卑怯な真似をしやがって!」
「くそ、いてぇ、いてぇよ!」
…少々やりすぎたか。内心でそう思いながらも俺は少女を抱きかかえ、振り返ると目が慣れてきたのか、何度か頭を振ったり、目元から手を離す素振りが見えたが、構わず俺はそのまま敢えて足音を出して突っ切り事にした。
「足音だ、くそ!一体何処だ!?」
山賊たちの間を通り抜けたるも俺は足を止めずに走り、追従するようにエルも俺の後ろをついて走り、五秒とかからず外へと出ることが出来き、一息つく。
「その子が?」
「ああ。どうしてあんなところで眠っていたのかは分からないけど。でも、さっきの話からすると、攫われてあそこにいたのを、流された情報であいつらが知った。そんな感じだろうな」
「…ふぅん」
エルに推測を話しながらも。
(この予想、正解のような気がするな‥‥)
内心で、厄介ごとに巻き込まれる。そんな気がしているが、そもそも助けないという選択肢は。そして後悔は俺の中にはなかった。
「それで、どうするの?」
「それは、分かってるだろ?」
質問に質問で返したが、俺の答えが予想出来ていたのだろう、エルは小さく笑った。
「シルヴァは、優しいね」
「‥‥さ、さぁて、そろそろあいつらも洞窟から出てくるんじゃないかな?」
「うん、そうだね」
エルの分かっているという笑みに俺はどこか気恥ずかしくなり、バレていて、自分でも強引だと分かりながら話題を変え、エルもその話題についてきた。
しかし、直ぐに出てくると思っていた山賊たちが洞窟から出てきたのはそれから十分ほど経過した時だった。
「はぁ、はぁ、はぁ‥‥畜生が、ふざけた真似をしやがって」
最初に姿を現したのは、さっきの目つぶしが魔法で光を作り出したことによると理解していた、顔に傷のある、大柄な男。そしてその子分とぼしき三人が姿を現した。
「遅かったな。そんなに迷ったか?」
思っていた以上に時間がかかったので、ようやくといった感じで俺とエルは座っていた石から立ち上がる。
「くそ!ガキ癖に!」
「待て。そいつはあとだ」
子分の一人が腰から短剣を抜くが、それを止め、尋ねてきた。
「おいガキ。てめぇ、あの小娘をどこにやった? 教えるってんなら見逃してやるぞ?」
「助けた子を態々教えるはずがないだろ?」
「ふん、いい度胸だ。ならあの小娘の代わりにそこの女を好きにさせてもらうぜぇ!」
そういうが早いか、背中から抜いた短剣、計四本が投擲される。そのどれもが俺だけで、
恐らく短剣の位置と握りの確認するための時間稼ぎだったんだろうが。その時間は俺にとっても嬉しいことで話している間に密かに発動できるようにしていた「全身強化」でほんの一瞬だけ身体能力と動体視力を強化し、短剣全てをつかみ取る。
「野蛮だな」
「ち! 野郎ども!ガキだからと油断するんじゃねえぞ!」
恐らく、子供だと油断していた相手が容易に投擲した短剣を掴んだことから危険だと判断したのか、武器を構えようとしたが。それは遅かった。
「ガッ!?」
そんな断末魔を残し、一人はその場に崩れ落ちる。
恐らく彼らからすれば目の前に居た子供の姿が消えた。そう見えたかもしれないが、俺がしたことは肉体と内臓を全てを身体強化魔法「全身強化」で一瞬だけ強化し、そのうえで一気に距離を詰めて、解除と同時に力と加速を乗せた拳を一撃を余すことなく打ち込んだ。それを皮切りに、頭の中が冷え、冷静に辺りを捕らえ始める。
「な、て、てめぇ!」
一人倒されたことで、その隣に居たもう一人は短剣を刺そうとしてくるが。
(遅い)
「全身強化」を解除した状態でも、その動きは読めやすく短剣をよけすれ違いざまに腹に蹴りを入れる瞬間に再び「全身強化」を発動させ叩き込み、何本か骨を折った感触があったが、それを気にすることなく俺は残っていたもう一人へと距離を詰める。
「ば、ばけも…」
化け物、そう言おうとしたのだろうが、言い終えることなく背後から首を絞め、無力化する。
「さて、これで後はあんただけだ」
「ガキが…調子に乗ってるんじゃねえぞっ!」
「別に調子に乗ってない」
「なら、こいつを、喰らいやがれぇっ!」
「‥‥‥‥」
振り下ろされる大剣に対し、俺は先ほど掴んだ四本の内の二本で受け止め、ギャリギャリギャリと金属同士が擦れ合う音と火花が散るが、俺の魔力を流した短剣は折れなかった。
「馬鹿な!?」
本来、大剣と短剣では強度が違い、大剣は重く力がいる代わりに頑丈、対して短剣は力が然程いらないが、代わりに大剣と比べると壊れやすい。もちろん、使い手の技量などに左右されるが、この短剣は一般か、それ以下。では何故この短剣は壊れないのか。
それは武器に魔力を流し強度と切れ味を上げる、強化魔法の一つ「魔刃強化」のお陰だった。だが難点もある。「魔刃強化」は魔力で武器を覆う事で強度・切れ味を上げるが、魔力を流しすぎれば武器が耐えきれず自壊してしまうという欠点もあった。
「終わりだ」
「全身強化」と「魔刃強化」を同時に発動し大剣の三分の一を両断した所で短剣は自壊、斬られた切先は空を舞い、支点をなくした男は態勢を崩す。その倒れてきた顎に拳を上へと振り抜き、男の白い歯と体は僅かな滞空を経て、地面へと着地し、その体が起きることはなかった。
「‥‥ふぅ~」
念のため、他に仲間がいないことを『風を視る者』で確認し、俺は張り詰めていたものを解きほぐすようにゆっくりと息を吐いた。
「お疲れ様、シルヴァ」
「…ああ。取り敢えず、強めに入れたから一時間は起きれないだろう。そう言えばあの子は?」
「あそこの木の下で横にしてる」
エルが指さした先には、木の下で気持ちよさそうに眠っている少女だった。
「さて、一体どうしたものか…」
眠っているのを態々起こして事態を悪化させたくないが、それでも呑気に寝ているのは少々癪で、その頬をつつく。
「? 家に連れて行けばいい」
「いや、そうなんだけどな…」
エルの言う通りに、家に連れて行くのは別にいいんだが、どう説明すればいいのかが問題だった。
「大丈夫。お母さんだったら分かってくれる」
「…そうだな」
母さんを信じて、取り敢えずは家まで戻ることが決まり、俺は少女を抱き抱えた時、ふと視線を感じ視線を辿ると、抱えていた少女がぼんやりと目を開ける。
「あ、起きたか?」
「‥‥‥にぃ、さ…」
にぃ、そのあたりは聞こえたが、最後の言葉は聞き取れず少女は再び眠ってしまった。
「どうしたの?」
「いや、起きて何か言った後また寝たようだ」
「ふーん」
エルは少し眠っている少女に視線を向けた後、俺たちは急いで家へと戻った。家へと少女を散れ帰った際、母さんが少女を見てとても驚いた表情を浮かべたが、直ぐに対応してくれて、母さんが驚いたことが気になったが、俺とエルは急いでそのままシュルドへと向かい、そのまま冒険者ギルドへと行き、倒した山賊の報告と道案内をし、無事山賊たちは全員捕縛され、その後、予想外の労災のようなお金をもらい、ギルドを後にしたときには既に日が暮れ始めており。宿をとり冒頭の場面へと戻るのだった。
「‥‥‥‥」
部屋を開けて中に入るも、俺とエルの間に流れるのは沈黙だがエルは気にした様子もなく、部屋の奥にあるベッドへと向かう最中、振り返る。
「じゃあ、寝よ?」
「‥‥はい」
隙を付いてもう一つの部屋へと行けるのでは、というはかない希望は消え去り、覚悟を決めてエルの待つベッドへと向かった。
そして、横になって二時間。俺はなかなか眠ることが出来ず、思い出したのは、今日の戦闘だった。
(あの時、俺は…)
殺そうとしていた。戦いの最中に感じた頭が冷える感覚。それは前世の地球で数回ほどあった本気でキレた時の感覚とほぼ同質だった。殺人衝動ではない、しかしただ敵を冷静に、最適に倒そうとする冷酷ともいえる自分の負の側面。
(やっぱり、俺は壊れているのか…?)
それを自覚したのは、小学二年の時。苛められて初めてキレた時に自覚して以来、ずっと続けている自問自答だった。今の自分は仮面を付けていて、自分の本性は最適に敵を倒そうとする冷酷なのでは、と。
「それは違うよ」
「…エル?」
そう思っていると、横で眠っていたはずのエルが後ろから抱き着いていた。
「シルヴァは冷たい人じゃない。シルヴァは優しい」
「それは、仮面かもしれないんだぞ?」
俺自身、仮面を付けているのではと自分を疑ってきた。しかし、エルは僅かに抱き付く手に力を込めながら迷いなく言った。
「そんなことはない。だって、シルヴァはあの子を売ろうとしたあの人たちを殺さなかったから」
「それは、偶然だ。強ければ、殺していた」
今回の相手が弱かった。だから殺さないで済んだ。ただそれだけだと俺は思っていた。
「それはそうかもしれない。けど、シルヴァは優しい」
「…どうして、そう言い切れるんだ?」
俺は、何故そこまで俺を信じれるのか。それが気になりエルに尋ねる。
「だって。あの子をシルヴァが助けなければあの人たちは厄介事に巻き込まれていたかもしれない。それに、彼らも反省するかもしれない。先はまだわからない。けど、シルヴァは彼らの可能性を助けたの」
「‥‥‥」
それは、俺からすれば思ってもみない言葉で。
「そうだと、いいな」
俺は、心からそう思っていると、巣くっていたものがなくなったお陰か、それとも安堵したのか徐々に瞼が落ち俺は眠りに落ちたが、意識が途切れる最後まで、エルは優しく抱き着いていたのだった。
???
「くそ! あいつさえいなければ、今頃は…っ」
とある場所の、とある牢獄にてその男は憂さ晴らしと言わんばかりに拳を石の壁へとぶつけようとした時だった。
「やめとけ。手が傷つく」
「けど。頭!」
「やめておけといったんだ。もう終わったことだ。それに、俺たちみてぇのが命があるだけ幸運だ。そうだろ?」
「‥‥‥‥」
頭と呼んだ男の言葉に、男は拳から力を抜く。それが事実だと、理解してしまったからだ。
「俺たちは、今まで汚ねぇ事をやってきた。そして今回は今まで以上に汚ねぇ、人としての道を踏み外そうとしていたんだ。それが死なずにこの程度の罰ですんだのは、幸運。としか言いようがねぇよ。だからこそ、だ」
頭と呼ばれた男は、子分であった三人に語り掛けるように口を開く。
「やり直すために俺は、ここを出たら店を開く。だから、よ。そんときゃぁ、俺と一緒に働いてくれぇねぇか?」
「「「頭…」」」
「俺は、この幸運はあのガキがくれたもんだと今は思ってる。今思えばあれは俺たちじゃ手に余っていた事だ。ならこの幸運を無駄にしたくわねぇ。だから、おめぇらさえよければ「やるに決まってるじゃねぇですか!」」
元頭の言葉に被せるように、子分の一人が声を上げる。そして。
「俺も、お頭に付いて行きます!」
「俺も。ここを出れたら、ぜひお頭の所で働かせてくだせぇ!」
「おめぇら‥‥‥おう、こき使ってやるから、覚悟しとけよ!」
「「「おうっ!」」」
「じゃあ、まずはここでしっかりと働いて、外に出れるよに頑張るぞ!」
「「「おー!!!」」」
この元山賊四人のことを、シルヴァが知ることはないが、しかし、それはエルの言った通りシルヴァとの出会いが彼らを救った、のかもしれないが。それが分かるのは、まだ先の事だった。
時間がかかってしまい申し訳ありません。。最近はもう一つとゲームにかかりきりになっていました。
今話は改めてヒロインであるエルを離さないと決心したシルバーの心と二人の初々しいシーンを書いてみたくなって書きました。
次話はまだ構想が固まっていませんが、出来れば次の休みの際に書き出せればいいなと思っています。
どうしても浮かぶのが時間がかかってしまい投稿が遅くなってしまいます。大変申し訳ありません。
さて最後にですが評価、感想を頂けますと大変励みになりますのでどうかお願いいたします。