勝手に第二の依頼
トラベルポーチを買い、錬金術で無限ポーチ、無限に収納取りだしができるポーチを作った。大量に買い込んだ毒消しを入れて、万能薬の依頼が無いかギルドに向かった。カウンターでギルドのお姉さんと銀髪で長身の男がもめていた。ここまで聞こえてくるのは、誰も受けたがらないですよって話とお願いしますって話。
僕がカウンターに近付くとお姉さんがあ、と言って固まった。振り向いた男が僕を見つけるなり
、君があのポーションを作った奴かと言って近づいてきた。お兄さん勘が良すぎです。カウンターに行けないじゃないか。
「俺はアルフレッド・スペン。君ほどの錬金術だ。万能薬を100個譲って頂けないだろうか。将来有名成ったら返す。頼む」
そう言って頭を上げないお兄さんから事情だけでも聞いてみる事にした。スラムでお兄さんは慕われているそうで、そこの少年のお母さんが石化病に掛かって動けなくなったらしい。金銭的にも余裕があるし、人の為になるならと思い。状況が見たくてその場所まで案内を頼んだ。
通り過ぎていく町の一角にスラムは有った。誰も見向きもしない場所でひっそりとしている中で、少年少女達が遊んでいる。ただ、着ている服はボロボロで何日お風呂に入っていないかというほど悪臭が臭い立っている。
一角の小さなトタン屋根でできた家に入っていく。その先の一室で少年がお母さんであろう人の頭の上に濡れタオル置いた所で少年がアルフレッドに気づいた。事情を説明されて僕はお母さんに長期回復魔法である精霊の癒しを唱えた。精霊の癒しは三週間唱えた者に、術者の魔力量の十分の一程度を継続回復してくれる。万能薬を錬金術で万能飴に作り変えて少年に渡した。この飴は一日一粒で一日効果が持つ十日もあれば少年のお母さんも元に戻るだろう。
「アルフレッドお兄ちゃん、春姉ちゃんありがとう」
最後の言葉は気に成ったけど、よしとしよう。
「早くお母さん良く成ると良いね。ちゃんと舐め切るようにお母さんに言ってね」
元気よくはいと聞こえて、僕はスラム街を後にした。アルフレッドが何か予定があったんじゃないかと言われて、金属製造器、武器製造器、酒製造器の材料を集める依頼を出そうとしていたと伝えると。俺の知り合いに頼むから、任せておいてくれって言われた。アルフレッドは何者なんだろう?




