初めての依頼
「それで、十数件あるポーション依頼ですね・・・それで春さんはどうして最高級ポーションを持って来たんですかね?」
「なんで、依頼のポーションを持ってきて質問されているんですかね?」
カウンターのお姉さんが深く溜息を吐いた。
「最高級ポーションは一流の錬金術師でさえ苦労して作るんですよ?ポーションは最下級回復アイテムです」
それでも、僕は納品数を確認して渡す。
「町の商工会に売った方が余程お金に成りますし、ギルドポイントも貯まるのでこれからは依頼通りにお願いします」
そう言われて、道具屋で残り財産で買えるだけ薬草を買い。紹介された、商工会に行くとここでも手続きをさせられたけど、ギルド登録を済ませていたので、すぐに残りの薬草をポーションに作り変えて渡すと、またびっくりされたけど、気にしないでおく。手元に二十五万枚の金貨が手に入った。なんでも、滋養強壮の効果が付いているとか言われて増額された分らしいけどいまいちよく分からず、金貨十枚を持って残りは商工会で貯金し、ギルドランクが三十先まで上がっていた。
商工会の近くに宿屋が有ったので、値段を聞くと。銅貨一枚で三泊料理付きだと聞いて、僕がどれだけお金を持っているのかが分かった。宿屋で眠りについて朝、僕は家を買うために不動産会社に行った。そこで二万金貨で手頃な物件を買った。新しい家に必要な家具も買い揃え。町の料理屋で飲み食いしても銅貨一枚以下だった事に驚いた。誰もが住みやすい環境なんだと思い、辺りを見渡すとスラムのような場所を見つけ。自分が稼いだお金で何かできないかと思いついた。有名な錬金術師に成れば、いずれはなんとかできる。それまではギルドに依頼して、調合に必要なアイテムを揃えて、商工会に売って貯蓄しよう。
道具屋で毒消しを買い解毒薬を作ったはずだったけれど、万能薬ができてしまう。頭の中でどうしてかと考えると、一流以上の錬金術師に成れば、毒消しで万能薬ができる事が分かった。




