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青にも嫌いな色と好きな色がある。  作者: 偽七渦 前視(にせ なか まみ)
1/1

始まり。(前編)

走る。口に含まれているパンを飲み込みながら。信号が赤から青に変わるのが遅く少し焦りながら。


そして僕は止まる。今日から入学する学校を前に少し浮き足立ちながら。




前川 周視(まみ)それが僕の名前だ。よく女の子っぽいとか、似合わない、なんて言われる。それは自分でもわかるし、何かを言う気もないけど、ひとつ言わせてもらえるならば、このふたつの漢字を初見で【まみ】と読める人がいない事ぐらい。


特徴があるのはそこだけで僕の見た目は()()()()、背は170あるかないかで、もしかしたら160後半かも。


そんな思考を停止する。なぜなら僕の求めて止まない物があるかもしれない、この県立浜内高校の入学式がついに始まるからだった。


入学式はあっというまに終わった。そして発表された。クラス編成というやつが。




1ーB。僕は自分のクラスを確認して、次に紙に羅列されてある文字を確認する。ぶっちゃけクラスに知り合い一人もいないのは少しきつい。


だけどそれは現実にならない。紙には繭川まゆかわ 美輝(みき)という文字があったから。


それを見てホッとする。繭川 美輝という少女。中学生からの知り合いで仲が良いから。というのもあるが彼女はとても穏やかで優しい。


もちろん、女の子にも好かれる。一部その仕草なんかを勘違いして、猫を被っているなんて言う人もいるけれど。

 

 

 彼女には色々助けてもらっている。父さんとおんなじくらいに尊敬の的である。


本当にあんなに優しくて、確か料理も勉強もできる女の子はあの子以外僕は見たことが無い。


「まみくん、よろしくね」

 そこに現れたのは繭川 美輝 その人だった。身長は160cm程度。短すぎず長すぎないおさげ髪。










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