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執着
その夜、王女は最期まで苦しみながら息を引き取った。
翌日、黒いフードを被った隣国の使者だと名乗る者が王女の遺体を引き取って言ったが、その後王女の姿を見た者はいない。
とあるお城
カツカツという青年の靴の音だけが螺旋階段に木霊する。
最上階の大きな扉の前で立ち止まる。
扉に手をかけ、ゆっくりと開く。
そこには、青いアイビーの蔦の絡みついたベッドに横たわる純白のドレスを纏った女性。
「やっと、俺のモノに……」
恍惚とした表情で青年は彼女の青白く冷たい首筋にそっと唇をおとした。
読んで下さりありがとう御座いました。
やっぱり、何を書きたかったのか自分でも分かりません。