知ってはいけない七不思議編 血?絵の具?いいえ七不思議です
夏休み入ったお
「図工室と理科室と…。」
トコトコ。ドスン!
何かの歩く音と何かが落ちる音がする。
「何!何!。」
架依が慌てる。舞歌が落ち着かせる。
「これは多分…二宮金次郎の銅像が動いているのかしら。」
舞歌も実は慌てている。まさか校舎の中にまで入ってくるとは思わなかったからだ。
「どうするの?舞歌。」
「もうあれしか…準備はいい?。」
蜩の問いに舞歌は答える。蜩はうんと、架依は震えている。
ドン!
舞歌が扉を蹴り飛ばして中に入る。すぐに架依の召使が直して隠れながら見張りをする。
「鏡には絶対に触らないでね。」
家庭科室に入ったのだ。最後に家庭科室を使ったのは舞歌達。教師は意外とうっかり屋さんなので塩がちょうどあった。
「隠れて!。」
舞歌が小声で言う。それぞれ隠れた。
トコトコ。
音が大きくなる。
トコトコ。
音が小さくなっていく。そして聞こえなくなった。
「…通り過ぎたみたいね…図工室に行くわよ。」
「来たけど…何するの?。」
「忘れ物して…私の命の21番目に大事なダイスにもなる髪留めよ。」
「微妙ね。」
蜩が飽きれた顔をする。
「はいはい。ま、持ったことだし行こう。」
3人が出ようとした瞬間。
「え…血?。」
架依がたまたま後ろを見ると赤い手形がうっすらうっすら出てきた。
「…七不思議の1つ、血の手形よ。」
「早く行こう!。」
蜩が勧めて図工室から出る。
「はいはい。」
そして外にでる。
次回
魂の七不思議編 魂が宿った何か