前世の七不思議編 トイレにも七不思議が二つ
進む進む。次第に足が疲れてきた。
音楽室から先は家庭科室、理科室のはずだが先にあったのはトイレだけだった。
「な、なんでトイレなの⁉︎。」
この学校を1番知っているのは架依だ。この学校は文霊家が造った。なのでだ。
「…入るしかないわね…。」
舞歌が一歩踏み出す。それに続いて蜩と架依も入る。
「トイレといえば…花子さんね。」
「知ってるでしょ?。3番を3回ノックして「トイレの花子さん♪遊びましょ♪。」って言えば「はーい」って言ってくるの。」
舞歌が説明をする。
「知ってるわよ。それぐらい。」
「…やってみるか。」
舞歌が確信する。
「やるのお⁉︎。」
架依が悲鳴をあげるが舞歌は無視してさっき説明した通りにやる。
「…………はーい。」
声がする。成功したのだ。
「…やっちゃった。」
「なにをして遊びますか?。」
ギイと扉が開きおかっぱ頭の小さな子が出てくる。
「うーん。なら前世見せて?。」
「わかりました…はい。」
花子さんが鏡に手鏡を合わせる。
「まずは誰やる?。」
「じゃ、じゃあ私が。」
怖がっていた架依が勇気を出す。
「1枚2枚3枚ーーーーーーーーーー。」
数え始めて15枚目。
「ひええ!。」
15枚目には自分の死んだ姿が写るという。架依は急いで続きを数え始めた。
「16枚17枚18枚ーーーーーーーーーー。」
そして50枚目。
「こ、これが…。」
50枚目には未来が写るといわれている。高校生のだろう。
「51枚52枚53枚ーーーーーーーーーー。」
そしてとうとう。
「100枚!。」
「分かりました……あなたの前世はギリシャのお姫様です………。」
「お姫様なんだー!」
舞歌が言う。
「ありがとうね!花ちゃん!。」
「………また…いつでも来てください…。」
こうしてトイレを後にした。
いやー。終わったー。
次回
知ってはいけない七不思議編 血?絵の具?いいえ、七不思議です