こっくりさん編 地獄のリレースタート
三人が小学校だった時のお話。
今日は舞歌の誘いで下校せず、“こっくりさん”をすることになった。
準備は万端。舞歌はオカルトに詳しいので七不思議があっても抜け出せれる。
場所はすぐに学校から出られるであろう3階の6年教室。ここには脱出用のパラシュートが山程置いてある。
「いい?。絶対に指を離しちゃだめだからね?。」
舞歌が注意を言う。
「はいはい。質問はちゃんと考えてきた?。」
「うん。」
「それじゃあ、せーの!。」
3人が同時に言い始める。
「こっくりさん、こっくりさん。どうそおいでください。もしおいでになられましたら《はい》へお進みください。」
10円玉は動かない。これを何度か繰り返す。
そして数分たった。ビクともしなかった10円玉は《はい》に動いた。
「う、動いた!。舞歌動かしてない?。」
蜩が言う。
「動かしてないわよ。」
「それじゃ私から。こっくりさんこっくりさん。私、文霊家の将来はどうなりますか?。」
《さ・い・あ・く》
「さ、最悪⁉︎こっくりさんこっくりさん。鳥居までお戻り下さい。」
10円玉が鳥居に戻る
「こっくりさんこっくりさん。どうしてですか?。」
《ゆ・か・り・せ・い》
「どういうこと?。」
架依は10円玉を眺めてなんでという顔をしている。
「じゃあ次は私。こっくりさんこっくりさん。鳥居までお戻り下さい。
蜩が変わりに言う。
「こっくりさんこっくりさん。私の変装セットはどこにありますか?。」
《お・か・あ・さ・ん・す・て・た》
「え?。ママが捨てちゃったの⁉︎。」
蜩も架依と同様の顔をする。
「最後に私。こっくりさんこっくりさん。鳥居までお戻り下さい。」
「こっくりさんこっくりさん。クトゥルフ神話の神話生物に会いたいですができますか?。」
《はい》
「こっくりさんこっくりさん。どこに行けばいいですか?。」
《わ・る・ぷ・る・ぎ・す・や・ま》
「ワルプルギスの夜に山に行くの?。まあ高校辺りに行こうかな?。」
舞歌が2人に呼びかけ帰ってもらおうとする。
「こっくりさん、こっくりさん。どうぞお帰り下さい。」
《いいえ》
これがまた繰り返され数分。やっと《はい》に戻った。
「ありがとうございました。」
お礼を言い。終了する。舞歌がすぐに48つに紙びりびりに破り、待機していた架依の召使が1人パラシュートで降りて自動販売機に使った。
「お疲れー。」
舞歌が言う。架依も蜩もあくびをする。
「さてと……あとは無事帰れるかね……。」
舞歌が言うと。
ポロン。ポロン。
ピアノの音がする。
「……舞歌、まさか七不思議に会うためにこっくりさん誘ったの?。」
「ご名答。」
これから地獄の追いかけっこが始まる。
次回
音楽室の二つの七不思議編 肖像画は呪われてる