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真王様に癒されませんでした。

ああ、さすが真王様。

癒しの微笑みだよ。


「皆さん、無理しないでくださいね。」

真王様が微笑んだ。


ついにご訪問されたんです。

当代真王 金井(カナイ)泰人(タイト)様は

3人の子持だ。


真王様の子供ってどんな気分なんだろう?


王宮内は案の定、仕事にならず浮き足立っている。


「真王陛下、町をご案内致します。」

リカ王子が言った。


いつもの残念ぷりはどうしたんですか?

しっかりと瑠璃絹(ルリキヌ)の正装を来た

リカ王子は真王様を案内していった。


「わー、リカ王子、別人ですね、先輩。」

うん、今日も外見的には麗しいよ。

「リカ王子はあれでも彼氏にしたい外国王族ナンバー1だからな、国内では現状がしれわたりすぎててダメダメだが。」

エアリ先輩が言った。


彼氏ね…そういや、落とす宣言以来アプローチされてないけど。


…忘れたんだよね。


「ああ、セレストさん、今日の歓迎会、リカのエスコートお願い。」

フキイロ様が言った。


今日は完璧な麗しい世継ぎの王女(キミ)だよね。

瑠璃絹の正装に負けてないよ。


…なんで、リカ王子をエスコートしなきゃなんないんですか~?


「フキイロ様、リカ王子が一応、エスコートします。」

エアリ先輩がニコニコいった。

この幸せ惚けリア充男め!

「まあ、どっちでも良いわ、付き合ってるんでしょう?よかった、あの子もついに片付くのね。」

フキイロ様が麗しい微笑みを浮かべた。

「ち、ちがいます。」

どこでそんな誤解を?

「リカとデート出きるように配慮するわね♪」

フキイロ様が嬉しそうにいって去っていった。


「セレ、諦めろ一応玉の輿だぞ。」

エアリ先輩が言った。

「玉の輿乗りたくないです。」

残念王子なんてノウサンキュウだよ。


せっかく真王様の癒しのスマイルで癒されたのに。

なんか黒雲が頭の上にかかったみたいだよ。


「歓迎会の準備の確認にいってきますね。」

黒雲をどよどよと頭に引き連れて私はいった。

「うん、セレスちゃんも立派なワーカホリックだね、よろしく。」

ミナト先輩が言った。

「ついでにララビタンZを頼む、疲れた。」

私以上に黒雲をかけてローランド先輩が言った。


なんか目の下くまさんの行進状態だな…みんな歓迎会出られるんだよね。


「セレ、あんた今日も仕事なの?とろいわね。」

同期の新人政治官スミレナが廊下の向こうからやって来た。


ベニイロ一級政治官のところに配置されてる未来のエリート政治官だ。


「歓迎会の準備の確認にいくだけだよ。」

しかも自主的にだし。

「ふーん、ところで残念王子と付き合ってるって本当?星祭りの時デートした上おんぶしてもらって帰ってきたとか?」

スミレナがキラキラした目で言った。


しまった!こいつの好物は恋ばな、しかも玉の輿系だった!


ひとよんでブルー・ルリーナのやり手ばばあ…くっつく気がなかったのにくっ付けられて…結婚した政治科の人がいたような気がする。


「もちろん付き合ってないよ。」

ここは逃げるしかないよね。

「私にまかせなさい!残念王子じゃ相手が不満だけど絶対に結婚させてみせるわ!」

スミレナが両手を腰に当てて言った。

「ノウサンキュウだよ忙しいからじゃあね。」

私はさっさと逃げ出した。


「以上だ。」

歓迎会場担当者のウステルさんが言った。

「はいこれで大丈夫ですね。」

歓迎会場はルリカラーに彩られてきれいに飾られていた。

「ファリアさんはあそこからリカ王子にエスコートされて出てきてくれ。」

ウステルさんがそういって入り口を指差した。

「あのー…他の人でいいんじゃないですか?」

リカ王子大好きな御令嬢とか御令息…はまずいかな?

「リカ王子からファリアさんと出るっていわれてるんで変更なしでお願いするよ。」

ウステルさんが予定表をみながら言った。


とうさん…私今回も記者に追っかけまわされる運命みたいです。

わーん普通の政治官生活送りたいよー。

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