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夏休み…

聞きたい事が多すぎるー!!!




あの後、キラに送ってもらった日の夜


冷静に今日起きた事について考えた



いや、いやいやいや、


どう考えてもおかしい事だらけでしょ!!


次、会ったとき聞きまくってやる~!!!!




ところで誓はもう帰っているだろうか…





















――――――――――――


…………


最悪よ


私、人前では泣いたりしないのよ


「なんか、…ごめんなさい」


こんなの私じゃないわ


恥ずかしい…




「…ウサギちゃん


ごめんね、もっと早く来れればよかったのに」


…!


「どうして?水野君は関係ないわよ…」


…………


「ウサギちゃん、嫌じゃなきゃ話して」


嫌よ、でも多分話すわ


……その前に


「先に説明あるんじゃない?」


大体、この状況は何?


あなた達どう考えても犯罪に手出してるわよね


「あー…そうだね」


「いやね、ダチからヘルプが来てさ~


助けに行こうとしてたんだよね


で、そのダチがウサギちゃんといたから…


まあ、結果オーライじゃね?


皆無事だし」


どこがよ!!


「…でもウサギちゃん、間宮ちゃんもだけど


何でこんなところに居たの??」


「……」


どう説明したものかしら?


「…えっと、聖那が道に迷って」


あってるわよ、一応…


…………………はあ


「…探してたのよ、あなた達を」


「?どういうこと?」


「どうせ気付いていないでしょうけど


あのあとどこに行ってたか知ってる」


「?全然わかんないんだけど…」


あーもー!


「発信器、私お手製のやつつけさせてもらったわ」


「…!え、嘘だろ!?」


「ホントよ


いつもそう、何かあるとこうやって色々仕掛けるの


私と聖那はね…


普通ならこんなこと考えないでしょう?


ただのイタズラよ、気持ちはね」


面白いからとか、楽しいからとか、


からかってるとか、そういうものよ


「…ほんっとに恐いね~


でもなんで居場所気になったの?」


……私は別に


「聖那がね、私はどうでもよかったわ」


「またまた~


本当はオレともっと一緒に居たかったんでしょ!?」


ムカ!


「バッカじゃないの!!そんなわけないでしょ!」


「あははは…冷たいね、


そこまでキッパリ言わなくてもいんじゃない?


………でもやっと本調子?かな」


……………!


「べ、別に 私はっえっと…その…」


なんなのよ!意味わかんない!!………けど一応


「ほ、本調子が戻ったところで改めて


助けてくれてありがとう…」





夏休みがもう後半に差し掛かってきて初めて気づく


彼ことは少なくない


例えばそう、こーゆー優しさ


彼と話してるといつの間にかつい先程のことが


遠い昔のことのように感じるように


あのときの恐怖もすーっと消えていった




じゃあ10年前のことは……………?




いや、愚問かな


彼になら、水野君になら……話せるかもしれない


「えぇ!どーしたのウサギちゃん!


そんな素直になっちゃって!!…………………?」


ずっとこわくて逃げてたけど……


彼に話すことによって少しでも気が楽になるのなら


少しでもすくわれるのなら…


「……ウサギちゃん?」


……………


「……うん、昔はもっと素直で、騙されやすくて


成績も悪くて、非常識で………………一人だった」


一人だった、孤独だった、


それを“寂しい”という言葉で表すということを


知ったのは――――――――聖那と出会ったときだ


「ウサギちゃん……」


「……私、水野君達と出会ってまだ日が浅いけど、


その、友達で、いいの…よね?」


だから、一人だったから、


あまり人と関わらなかったから…


接し方よくわからないから…


「今更な~に言ってんのさ」


「…え?」


「当たり前でしょ」


…………………あぁ、これだ


私が昔欲しくて堪らなかったものは………!


……無条件に私を認めてくれる“友達”という存在


「あはは(≡^∇^≡)そうよね!


やっぱり愚問だったわ………私、もっともっと


知りたい、水野君のこともみんなのことも


そして私のこと知ってもらいたい」


本当にそう思える友達が出来たことが


今の私にとっては凄く嬉しくて


……やっと過去の自分と向き合えると思った


「う~ん、オレ今1つウサギちゃんのこと


知っちゃった☆」


…………?


「いつものクールで真面目な感じの


ウサギちゃんもいいけどぉ、今みたいな素直で


友達思いのウサギちゃんもウサギちゃんらしい☆」


…………!


「惚れた?このギャップに」


この時の私は今までで一番素直に笑えた瞬間だった






















――――――――――――――


「送ってくれてありがとう」


店を出て外は暗くなっていた


水野君は心配して私を家まで送ってくれた


「うん、じゃあねぇまた明日」


でもって明日も会う約束をした


もちろん聖那や井上君も一緒に…


「えぇ、また明日」





















――――――――――――――


「おっはよ~」


あの後誓と水野君で何があったかは知らない


知りたくないと言ったら嘘になるけど無理に


知ろうとは思わなかった


誓のことだからね、脅しても教えてくれないよ?


「まぁ珍しい、聖那が最後よ」


え?


「うっそぉ!なんで!?」


時間間違ってないよ?


「そういえば早ぇな、マサ」


「ん~なんとなくね~」


あぁ、水野君が早く来てたんだ


珍しいな


「で、今日はどこへ行くのかしら?」


誓が話を切り出した


「…別に決めてねぇ、基本17:00まで自由だな」


はぁ!?どーゆーこと?


「じゃあなんでこんな早い時間に


待ち合わせなの?」


「17:00から祭りなんだ、近所の神社で


正直こんな早くなくてもよかったな」


だったら午後でよかったじゃん!


でも祭りかあ…


夏祭りだぁ、小さい頃はよく行ってたけど


最近は部活やら勉強やらで忙しかったからなぁ


「キラ~


どうせ昨日のことで話すことがあるんでしょ~?」


……!


そーいえば聞きたいことが多すぎるんだった!


「あぁ、とりあえず…美満ん家行くか」


何故に?


「みっち~ん家?


急に言ったら怒られるんじゃない?」


「……いんじゃね?」


……いんだ




















――――――――――――


ということで何故か美満君の家にお邪魔した


案の定…というか、これが普通なのだが


美満君の機嫌は悪かった…


「ったくキラはいつも急だなぁ


のにしに来たの?……聞くまでもないか


行く場所無かったんだろ?全く」


…優しかった


「美満…テレパシーか?


だがどちらかというと時間潰しだ」


「いつものことだろ!もう覚えたよ!!


てかなに?時間潰しのために


いつもおれん家来てんの?」


…最低だな、キラ


「よぉ~みっくん、また買ったのか~?」


「よぉ!マサ、ナイスタイミングだ


昨日発売だったんだ、半分クリアしてんぜ


やるか?」


「やる~」


?ゲームだ


「マサ、美光!うちの電気代持ってくな!」


「まぁまぁ落ち着け美満、寿命が縮むぞ」


「キラは黙れぇ!」


……………………


「ハロー遊びに来たよ~」



あ、空耶君


「あれ~聖那ちゃんじゃん!どうしたの?


入りなよ、キラー何やってんの~?」


「あっ、空耶君…いつもこんな感じなの?」


「ん?そだよ」


………へ、へぇ


「聖那、知り合い?」


あぁ、そうか、知らないんだ


「えっと今回の事件の現況の風松 空耶君、


キラ達と同じ高校の一年生」


「…そう、


こんにちは初めまして、私卯先 誓よ


聖那の友達」


「よろしく、ウサギちゃん」


!?ウサギちゃん…って言った?


そう呼ぶの水野君だけなのに…なんで知ってんの?


「え?」


誓も驚いてるみたいだ


「あれ?覚えてない?ボクだよ?」


誓とも知り合い?


「……えっと………


………!あ、昨日の…」


「そう、よろしくねウサギちゃん☆」


「あなたまでその呼び方やめて」


昨日?あぁ会ってたんだ、誓


「おーい、お前ら玄関で話してないで中入れ」


「お前が言うな!」


キラに呼ばれたので中に入れてもらった


昨日のこと聞きたかったけど


殆んど空耶君のせいでこんなことになったので


キラやみんなも詳しく知らなかった


空耶君によると時給の良いバイトがあると


聞きつけて行ってみたはいいものの


ヤバい仕事だったのでキラ達を呼んだらしい


とんだはた迷惑なこった


そんなこんなで、美光君のゲームやらなんやらで


時間を潰し祭りの時間がやって来た



















――――――――――――


普段は目立たないようなその神社は


今日は人、人、人でうめ尽くされていた


屋台…いいな


「」

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