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7/7

続くユメ

更新です。

今回は後書きで野坂の設定をちょっぴりだけ載せていますよ!

最後までお楽しみに!!

9月2日 7:30 AM


「《続いてのニュースです。界域市で2週間前から発生した連続強盗事件が、急展開を迎えました。捜査関係者によりますと昨夜午後3時頃、34歳の男『野坂 正次』を現行犯逮捕しました。被害額は数千万円とされており警察は、事件の詳細を調べています》」


「おぉ!早速ニュースで取り上げられてるぞ。よかったな清澄!」

「………」


「なんだ?折角初めての任務でかつ勝利したんだ。もっと喜ぶとかないのか?どうしてそんな鬼みたいな顔してるんだ?」


「……あのですね……ジェイクさん……ッ!」


椅子に座っていた僕は立ち上がり、そして目を見開いてこう言った


「この『書類』をッ!!片付けないといけないんですぅッ!!!!!」

「おぉ………なんか…悪かったッ……なぁ……」


一瞬の怒りによって冷静さが戻ってきた僕は、ジェイクさんのドン引きした表情に見向きもせず、またしても机に向かい始める。


なぜなら僕の目の前にそびえたつ

見渡す限りの『書類』!

        『書類』!!

         『書類』!!!

          『書類』!!!!

『書類』!!!!!


これらを全て片付けないといけないからだ──





──なぜ僕がこんなことになっているのか、時間は数時間前に遡る…



──────────────────────────

9月2日 3:00 AM


僕が野坂を倒してから10分ほどで現場監督のともえさんがやって来た


「清澄さん!大丈夫ですかぁ!?」


「あハハ……大丈夫です。」


大丈夫と強がってみたものの、実際は不意に貰った一撃がかなり痛くて赤く腫れているのが自分でもわかる。


僕が無理している事を勘づいたのか、それっきりともえさんは何も言わずに現場捜査をしに来た警察のもとへと戻っていった。


くそ…野坂め……誰も心配させないつもりが心配させてしまった。

思い描いた華々しいデビュー戦が台無しだ。


でも──なぜだろう。そこまで嫌な気持ちではないむしろ、清々しいともいえる。

『達成感』という言葉だけでは表せないこの気持ち。




「先輩…ぼくは『勝った』んですよね」

ふと、僕からそんな言葉が漏れる。


メガネ先輩は優しく僕に話し出した。

《うん───勝ったんだよ。清澄くんが…》


言葉は少なく、短かった。


だがそれだけで僕の涙腺を決壊させるには十分だった。


思わず僕はしゃがみこむ。


これまでの道のりを考えると、本当に長い道のりだった。







幼い頃に両親を亡くし、孤児院暮らしだった僕をジェイクさんに拾われ

その後『ファイター』という存在を知り、ジェイクさんのような人になりたいと思った。


見よう見まねで出した『異形』…それが『ブルー・オーシャン』だった。

初めて『ブルー・オーシャン』を見たジェイクさんが言った言葉を、今でも覚えている。


“ 人型の遠距離主体のファイターか……驚いた。俺が見るのは10数年ぶりだ“ と。


正式に特殊部隊に加入してからは、正直つらかった。

毎日負わされる事務作業、その合間を練ってやる練習。そして時々来るジェイクさんにいつもシバかれる。


でも自然と諦めの気持ちは出てこなかった。

それは今日のこの日を楽しみにしていたから。

「よくやった」と、言ってもらいたかったから。




「ようやく言ってもらえるんだ……」

僕がそう余韻に浸り始めたその時である。




「『岬 清澄』さんですね?少しよろしいですか」


「へ?」

僕は顔を上げ、その声の方向を見る。

突如、見知らぬサングラス男が僕の目の前に仁王立ちで構えていた。


「えと…どちら様でしょうか?」


「私は『早瀬』の代わりに来た『大門』だ。『銀八』があなたに伝えるべき重要な事を伝えに来た。」

(銀八って……ともえさんのことか?)


「それってともえさんに報告させればいいのでは……?」


「彼女は忙しいんです。あなたの『やった事』の跡片付けで」


そう言って彼はスーツの懐に手を伸ばし、そこからびっしりと文字の書かれた

長い紙を取り出した。


それはいくつもの、だがきっちりとした折り目が付けられている。


「今回の事件に関する報告書、損壊または破損させてしまったものに対する始末書、その他合わせて合計5種類の書類をお前に書いてもらうぞ」


「え?」


え?


いや待て、それって……







そう、それは僕が一番知っているモノ。


僕がやっていた『事務作業』で書く書類内容が一致していたのだ。



「えっと…メガネ先輩…いつもは、僕と先輩と…いるときはジェイクさんと分担してたじゃないですか?……この場合ってどうなります……?」


恐る恐る。震えた声で僕はメガネ先輩に質問する。


だが、メガネ先輩から返って来た答えは、とても無慈悲なものだった。


《自分で発生させた始末書は……その本人が書くって規則で決まってるね……》





終わった。


こうして、すっかり僕の頬を流れていた暖かいものは引っ込み、あとには

とてつもない疲労感がずっしりと残ったのであった。


─────────────────────────


9月3日 19:30 PM


あの事件から1日経過した。


あれから僕はひたすら始末書の作成に追われていた。

なにがやばいかって、同じ内容のものでも警察、特殊部隊本部、政府向けに作らなくてはならない事。


おかげで絶賛息をすることも忘れてひたすら文字を打ち続けている。


今書いているのは最後……特殊部隊本部に向けて送る始末書だ。



『………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………

 今後は、距離管理を徹底し、同様の事態を二度と起こさぬよう

 努めます。以上、ここに報告いたします。

 S.J.S所属 岬 清澄 』


「ようやくだ…ぁ」


僕は初任務終了時とはまた違う達成感とその時に感じた何十倍の疲労で、伸びをした勢いのまま椅子ごと後ろにぶっ倒れる。その時、


『ガダン!!!!』


と、部屋中にそんな固く鈍い音がしたのは言うまでもない。


「清澄君!?しっかりして!!!」


突然物騒な音がしたのか、慌てて近くにいたメガネ先輩が心配してくる。



……だめだ力が出ない。


この丸1日間、水だけで生活していた。家にも帰っていない。

それ以外はひたすら書類を書き上げる生活………


はっきり言ってこれはかなり苦痛だ。

先輩たちが僕らに書類代行させる気持ちがわかる……



と、ふと事務所の扉が力いっぱい開かれる。


「ただいまー!!……って、おい清澄!!!お前なんで倒れてッ、お前書類もう仕上げたのか!?」


そう言いたいことが二転三転するジェイクさん………

気づかなかったが、僕がこうしている間に外へ出かけていたらしい。


僕は力なく、その場で立ち上がる。


「で?どうだ事件解決から始末書まで含めた一連の流れを経験してみて」


「次から僕のも代行してもらっていいですか?」


「嫌だね!それに俺はまだお前を正式な戦闘員としては認めてないからな!!!」


「はぁ!?言ってることおかしいですよ!!」


「うるせぇ!お前はまだまだ『ヒヨコ』なんだよ。勝ったって浮かれていると痛い目にあうぞ!」


「なんッ!!………ですって………」


突如として僕はめまいに襲われた。とっさに壁にぶつかり、バランスをとる。


「あぁ……悪い忘れてた。お前あれからなんも食べてないんだったな。戦闘で受けた傷も応急処置だけだし……ほら。おにぎり買ってきたからこれ食べろ」



そうしてジェイクさんは僕の前に近づきおにぎりを差し出す。

まったくこの人は。意地悪なんだか優しいんだか。


受け取った僕はそのおにぎりの包みをはがし、三口で食べる。


塩だ。なんの具材も入ってないが逆にそれがイイ。

たった一個のおにぎりだが、それだけで僕のおなかは満たされた。



「カワイイ奴だな。めっちゃ嬉しそうじゃねぇか。そんなに俺の買ったおにぎりが美味しかったか?………いや今のなし。それよりおめぇ風呂入れ奥にあるから」


「いやこの事務所に風呂あるのは知ってますけど…今ですか?」


「当たり前だろ。これから出かけるんだから」


「そんなの聞いてませんけど……」


「ああ、伝えるの忘れてたすまん」


とても雑な謝罪をした後にジェイクさんは、僕にこう告げた

「お前に会いたいって奴がいるんだ。場所の指定が料亭なんだがな…俺のおごりだからついてこい」


突然のお食事会にもちろん『NO』とは言えず。

僕は急いで支度を始めるのだった。



───『夢は現実に』───


      完

『名前』「野坂正次」


『年齢』34

『性別』男

『生年月日』6月9日

『血液型』A

『出身地』双景市(現時点では作中にでていない)

『身長』162cm

『体重』75kg


『病気や手術経験、キズ、その他身体的特長』

軽度の糖尿病 薬物中毒者


『前科、学歴、幼少&少年&現在までの精神的体験』

窃盗罪計4回 大学中退

小学校の時から人のものをよく盗んでいて、その癖が大人になっても治ることはなかった。刑務所に入って、シャバに戻ってを繰り返し、いけない事だと初めて知る。


その後足を洗ったが、盗りたい欲が抑えきれなかったところに、ファイター使いになった。


『人間&家族&トラブル関係』両親とはたまに連絡をとる程度 また、近くのパチンコ店では出禁になっている


『職業&経済状態、ペット&植物』土木関係の仕事に現在は勤めているものの、経済的には不安定(ギャンブルにお金つぎ込んでいる)


『特技、技、能力』…誰にもバレずに盗みを働きたい→『キー』(欲望型)


人型の姿をしており、能力は『どんな鍵でも開ける事ができる』ただそれだけの

能力。それが祟りパワーやスピード、防御力は弱い


しかしどんな鍵でも開けることができるというその一点に限り、どんな犯罪でも完璧にこなすことができる


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