退屈な日々
時計の針を呆然と見つめる。仕事が終わりのチャイムをまつ時間。何もせずただ立っているだけなのでこの時間は苦痛を感じる。周りは談笑したりしているが、その日働きの自分にはそんな相手はいない。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。パートのおばさん達が我先にとタイムカードを押して外へと出る。俺はそれを眺めながら人が減るのを待ってから外へと出た。
みんなが更衣室に向かう中で俺はその人の流れから離れて喫煙所へと向かう。仕事中吸えない時間は割り切れてもいざ吸えるとなると身体がむず痒くなる。足早に喫煙所へと向かうといつものようにたばこを取り出して火をつける。
大きく吸って大きく吐き出す。
それを2度3度繰り返すと身体から力が抜けるのを感じる。さっきまでのむず痒い感じもなくなった。仕事終わりのこの感覚はけっこう好きだ。賢者に近い感覚。気持ちの落ち着いた俺は携帯を取り出すと適当にSNSを開いて目を通す。
水着や部屋着、コスプレしている女の子が画面に表示される。たばこを吸い終わるまでスクロールしては気になった画像をタップして眺める。それを何度も繰り返しているうちにたばこは短くなり、俺は火種を水に付けてから吸い殻入れにたばこを捨てた。携帯をしまい、帰路へとつく。
これが俺の日常。何の変わり映えもしない。ちゃんと生きなかった人の末路。歳だけ重ねていつの間にか俺はアラフォーと呼ばれる歳になっていた。