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デントラー  作者: 山石木一ろき
11/32

第11話 ウォーノとハロハゴミー

ウォーノ「なんだぁ? お前らは」


  小さな駅に現れたのは、アシュロンだ!


アスベル「世界一の強さを目指すデントラーチームだ‼︎ すげぇだろ」


ウォーノ「へっ。しつこい奴らだぜ。そっちの2人はさっきはいなかったな」


  ウォーノはアスベルとミィテの顔を順に見た。


ハロハゴミー「ヒーローの真似事かい。ふん、弱っちい見た目してるな」


  ハロハゴミーは袖をまくって鍛え抜かれた筋肉を見せつけてきた。


ウォーノ「筋肉自慢はもういいよ。暑苦しい」


ハロハゴミー「この中でオレが一番いい体してるぜ。ウォーノ、嫉妬するなよ」


ウォーノ「してねーよ」


クレイブル「真似事なんかじゃない。本当の正義さ。それに、人を見た目で判断するな」


シャペン「つーか、弱くねぇし」


ジェピット「悪巧みもここまでだ」


アスベル「それはアンドファンの相棒だ。これ以上壊すな」


アンドファン「アスベルとミィテ…。アシュロン……」


 アンドファンは、床に落ちていたサングラスを拾った。


ミィテ「アンドファン、すごいケガ」


ウォーノ「オレたちの邪魔をするんなら倒させてもらうぜ」


  ピュイッ‼︎


 ウォーノは指を口に当て息を吹いた。馬の足音が聞こえてきた。線路をまたいで走ってきた馬にウォーノは飛び乗った。


  アスベルは剣を抜いた。ミィテはミニウェポンからサーベルを、ジェピットたちはそれぞれミニウェポンを取り出し、ジェピットはブーメラン、シャペンは剣、クレイブルは槍を握った。


  馬が向かってきた。ウォーノは剣を振り上げた。


アスベル「よけろ、みんな‼︎」


  アスベルたちは二手に分かれて馬を避けた。


アスベル「数はこっちの方が上手だ。普通に戦えばこんな奴……」


ウォーノ「油断したな」


 ウォーノはムチで馬を叩くと、 とんぼ返りで戻ってきた。


ウォーノ「オレの騎乗レベルを舐められちゃ困るぜ。くらえ、ホーススマッシュ‼︎」


 ヒヒーン‼︎


  ウォーノの周りにたくさんの馬の姿が浮かび上がり、ウォーノはその馬たちを操るように剣を振り、斬りかかった。まるで合戦だ。


 ズバババッ‼︎


シャペン「うわあっ」


クレイブル「くそっ」


ミィテ「きゃああっ」


 シャペンとクレイブルとミィテは、ホームの外に吹っ飛んだ。


クレイブル「まるで大群にやられたみたいだ…。威力が高いだけじゃなく、攻撃範囲がでかい。あれを避け切るには……」


  クレイブルは体を起こした。


シャペン「つべこべ言わずに反撃だ」


 シャペンは剣を握り直した。


シャペン「こっちまで来てみろよ、バカ騎馬」


 ウォーノを煽り始めた。


ウォーノ「あ? オレがバカぁ?」


 ウォーノはシャペンを睨みつけた。


シャペン「そうだ。バカとはお前のことだ」


ウォーノ「な、ん、だ、と、てめぇ‼︎」


ジェピット「よし、オレも。こっちまで来やがれ!  バカ騎馬!」


 ジェピットも煽りに参戦し、速い走りでウォーノを通り越してホームの外へ走っていった。どんどん駅から離れて行く。


クレイブル「そうか、奴を駅から離すために。オレも行こう」


ミィテ「敵を煽るなんて、アシュロンの人っておもしろいわね。じゃ、あたしは電車を守りに行くわ」


 クレイブルとミィテは逆方向に走った。ミィテはアシュロンに協力することに乗り気になっている。






ハロハゴミー「ウォーノがあいつらを相手してる間に、オレは車両を持っていくとするか。うおりゃああ‼︎」


  ハロハゴミーは、横転した先頭車両を馬鹿力で持ち上げ始めた。


アンドファン「そうはさせねぇ!」


 アンドファンは外れたドアに、ガラスで傷だらけの腕をひっかけてよじ登り、傾いた車両の上に立った。


 バキッ‼︎


 飛び降りてハロハゴミーの左頬に蹴りを入れた。ハロハゴミーは持ち上げかけていた車両から手を離した。


ハロハゴミー「てめえ、まだチョロチョロと動くか‼︎」


アスベル「おい。これ以上壊すなって言っただろ」


  車両の前には仁王立ちしたアスベルが。






ジェピット「ようし、ここまで来りゃいいだろ」


シャペン「思いっきりかかるぞ。ファイアソード!」


 シャペンは剣に炎を宿すと、飛んで斬りかかった。防御を貫通したその一撃は、ウォーノの脇腹に火傷を負わせ、激しい痛みを食らわせた。


ウォーノ「ちっ……」


 馬は大きくジャンプし、シャペンの前に立ち塞がった。背後は山の斜面、逃げ場がない。


 ドビシュッ‼︎


 鋭い斬撃だ。


シャペン「ぐわっ」


ジェピット「シャペン、大丈夫か⁉︎ バカ騎馬、こっちだ! ショックブーム‼︎」


 ジェピットが飛ばしたブーメランは、ジャンプで避けようと飛んだ馬に脚に当たった。


 ヒヒィーン‼︎


 馬はよろけた。


ウォーノ「グズグズするんじゃねぇ、走れ、この!」


 ウォーノはムチで何度も叩き、馬を走らせた。


シャペン「あれじゃ馬が可哀想だぜ……」


 地面に寝転がるシャペンが言った。


ウォーノ「鬱陶しいな。一気に片付けてやる。ホース……‼︎」


 追いついたクレイブルは、ウォーノの前に立ちはだかり、


クレイブル「そうはさせるか! ダブルスピアー‼︎」


 ドスッ‼︎ ドスッ‼︎


 素早い動きで槍を二度、連続で突き刺した。攻撃を食らったウォーノは馬から落ちて地面に倒れた。


ジェピット「やったぞ! いいとどめだ、クレイブル」


 ジェピットは親指を立てた。


クレイブル「ああ。オレたちも駅へ戻ろう。シャペン、立てるか?」


 クレイブルはシャペンに肩を貸した。


シャペン「なんとかな。……あの筋肉バカが残ってる。アスベルたちでなんとかなってたらいいんだけどな」

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