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15 第四章 第二話


 いきなり全員で式場内に出ました。


 メイジさんの全力転送、すげえ。



 やたらでかい広間、着席しているのはお上品な方々、壁際には煌びやかな衛兵。


 壇上のすぐ下にリノアさんとニエルさんを発見、表情は見えない。


 あれなら近くの衛兵を何とかすれば良し。


 壇上には神官っぽい老人と馬鹿王子と、アイネ。


 衣装はあの時のまま、良かった。



 突然出現した私たちに衛兵が迫る。


 かかってこいやって、なんか変だ。


 衛兵さんたち、やる気なさすぎ。


 嫌々、仕事してるふりです。



 なるほどね、メイジさんの言葉の意味が分かった。


 敵は馬鹿王子ただひとり。


 あの馬鹿、本当に自分の無敵の力だけでひとりでやってたんだな。



 って、ここで問題発生。


 私、マクラをおんぶしたままだよ。


 いや、メイジさんがシブマ1号使っちゃダメって言うからみんなで手繋ぎして『転送』したんです。


 手加減乱闘だから今のところは良いけど、どうすんのこれ。




 結局、壇上まで来ちゃいました。


 馬鹿王子、私に向かって一生懸命に両手を振ってるけど、何も起きないんでいつの間にか来ちゃいましたよ。



 アイネたちはっと、三人とも大丈夫ですね。


 アイネとリノアさんがロイさんに抱きついてるのは分かるけど、なにゆえニエルさんまで。


 うらやま。



 うん、あとは目の前の馬鹿王子だけですね。


 どうしようかな。


 マクラの目の前で槍をブッ刺すわけにもいかんでしょ。



 決めた、一発だけぶん殴る。


 ごめんねマクラ、ちょっとだけ目をつぶっててね。



 えーと、


 ニエルさんの分、リノアさんの分、アイネの分、アリシエラさんの本家武装魔車の分、師匠の槍の分、



 あとはっと、もちろんうちのマクラを怖がらせてくれた分ね。




 地獄の底までブッ飛べやこのクサレ王子!




 よっしゃ腰の入っためっちゃ良いパンチが顔面にって、


 なにコレ。



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