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14 第四章 第一話 最終戦
私が起きる前に、すでにみんなの準備は整っていた。
師匠の槍を失った私は、アリシエラさん謹製の長槍をいただく。
「私が今できる全部を込めて作りました」
初めてなのに手に馴染む、良い槍である。
「魔法も付与もなし、とにかく丈夫に鍛えてみました」
「絶対金属って言う材料なんですけど、絶対曲がらなくて絶対折れないです」
「前回のはモノカさんの技量不足じゃなくて相手がチート使ったからだと思うんです」
「私の槍を信じて、思いっきりぶっ飛ばしてきてください」
歩くチート娘にそこまで信頼されるとは、ちょっと泣ける。