『哀愁とハザード』・・詩集『美の明滅』から
『哀愁とハザード』・・詩集『美の明滅』から
㈠
俺には、まともな仕事はない。その日暮らしの生活だ。
金がほしい、定職がほしい、なのに、氷河期生まれの俺は、行き着く場所もない。
友人たちも、バラバラになった。勿論、繋がっている奴もいるが、自分とは世界が違う。
金がほしい、なのになんだって、ドブ川掃除の仕事すらない?
㈡
俺は此処で、哀愁を乗せた詩を載せることにした。
しかし、それは、ハザード(危険)と、隣り合わせだ。
金を貸してくれる奴もいないなら、俺は一体、どうすれば良い。
犯罪を犯して、刑務所に入ったなら、まだ、衣食住があるというものだ、軽犯罪か、行く道は?
㈢
こんな俺は、美の明滅から見ると、滅の状態を維持している。しかし、この詩だけは、美の明でありたい。
哀愁とハザード、俺はこんな危険を放棄してまで、群衆の中を彷徨うのだろうか。