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えっ、私がこの世界を守るの?  作者: 藤崎七奈
第三部 【不変と誠実】

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離れない

その夜ベッドの上には、疲れた様子で布団の中に入り見つめ合う2人がいました。


「ねぇレオ、私には気持ち抑えられないの?」

「あぁ、無理」

「そう」

「嫌か?」

「ううん、いいよ。このままで」

「本当に嫌じゃないか?」

「嫌じゃない。そのままのレオが好きだって私、前に言ったでしょ?」

「そうだったな。けどやっぱ抑えるようにしないとな」

「出来るの?(笑)」

「分かんねぇ(笑)」

「だからいいって、私はそのままのレオが好きなんだから。ちょっとは信用して?」

「それ分身にも言われた。よく自分を見てくれって」

「そう、そんなこと言ったの?さすが私ね」

「ならっ、抑えねぇぞ?」

「うん、全部受け止める。だから私の前ではそのままでいて」

「なら、もう1回」

「えっ、うそ」

「全部受け止めんだろ?煽ったのはそっちだ」

「煽ってない」

「お前が可愛いのが悪い」


レオナルドはオリビアの上に覆い被さると、触れながら体に舌を這わせていきました。


「オリビア」

「んっ?」

「疲れたか?」

「当り前でしょ」


一段落しベッドに入ったまま、オリビアを後ろからレオナルドは抱き締めていました。


「そのわりには元気だな」

「そんな事ない。レオの体力についていくだけで、こっちは大変なんだから」

「俺についてきてるお前も凄いけどな、つかオリビアの方が元気そうだ」

「それはない」

「そろそろ寝ろ、明日は休みだから街行くぞ」

「街に行くの?」

「あぁ」

「分かった」


オリビアはレオナルドの方に向き直り、2人はキスをしました。


「おやすみ」

「あぁ、おやすみ」



次の日の朝、出かける準備をしていた時オリビアは鏡を見ながらふと思いました。


「髪伸びたし、そろそろ切ろうかな」

「何で?」

「何でって、長いと邪魔だから」


鏡台の前に腰掛けているオリビアに、側で聞いていたレオナルドが後から話しかけました。


「いいじゃん、そのままで」

「長い方がいい?」

「あぁ、オリビアの髪綺麗だし、俺は長い方が好きだ」

「う〜ん、そっか」

「切るってどれくらい切るんだ?」

「そうね、10センチくらいかな」

「そんなにダメだ。切るなら1センチにしろ」

「それじゃ変わんないじゃん」

「なら、2センチ」

「えぇ〜、もうちょっと切りたい」

「分かった、5センチな。それ以上は絶対ダメだ」

「…分かった」


着替えを済ませたオリビアとレオナルドは、手を繋ぎながら街の方へと向かいました。


「今日は何処に行くの?レオ」

「指輪買おかと思って」

「指輪?」

「あぁ、結婚指輪。オリビアはいらないか?」

「いる!」

「元気だな」

「指輪欲しい!」


オリビアは結婚指輪をと聞き、興奮した様子でレオナルドに言いました。


「分かった、分かったから落ち着け」

「レオはそういうの興味ないと思ってたから嬉しい〜」

「そうか」

「うん!」

「お前は可愛いな、指輪くらいでそんなに喜ぶのか?」

「嬉しいに決まってるじゃん。レオとお揃い何て」

「そうだな」

「どんなのにしよっかなぁ」

「もう考えるのか?」

「やっぱシルバーかな?それともゴールドがいいかな?」

「店に着いてから考えろ」

「は〜い」


店へと着いたオリビアとレオナルドは、たくさんある種類の中から、どんなデザインにしようかと、かなり迷っていました。


店員さんにある程度に絞ってもらい、どれがいいか指輪を指につけて試していました。


「これいいわね」

「そうだな、こっちもいいんじゃないか?」

「うん、確かに」


2人は迷った結果、それぞれがいいと思った物を1つだけ選び、合図の掛け声で指を差し決める事にしました。


「せ〜の」


何と2人は同時に同じ物を選び、指を差しました。


「まぁ、2人とも息がピッタリですわね。あんなに迷われていたのに、最後は同じ物を選ぶなんて」


2人が選んだのは、斜めにツタの入っいる立体的なデザインの指輪でした。


「『ツタには離れない』って意味があるって店員さん言ってたから、それでこれにしたの」

「あぁ、俺も同じだ」

「まさかレオまで同じのを選ぶと思わなかった」

「それはこっちのセリフだ」


指輪を買い、さっそくその場で付けた2人は店を出ると、同時に同じ指輪を選んだ事を嬉しがっていました。



その後、昼食を取りオリビアは食後にクレープを買い、歩きながら食べていました。


「よくそんな甘そうなの食えるな」

「美味しいよ、食べる?」


レオナルドはオリビアに差し出されたクレープを1口食べました。


「甘い…」

「ふふっ、駄目だったか(笑)」


そして家へと帰ったオリビア達は、リビングのソファーにくっついて座り寛いでいました。


「指輪ありがとうレオ」

「あぁ、これでもう俺だけのもんだからな?オリビア」

「レオも私だけの者だよ、分かった?」

「何だよ、オリビアが束縛かよ(笑)」

「だってレオ格好いいし、心配になる」

「俺はオリビアの者だ、心配すんな」

「本当?」

「本当だ、今も昔もこれからも俺はオリビアだけの者だ」

「ならいい、約束ね」

「あぁ、約束だ。オリビアもだぞ」

「うん、もちろん」

「約束破るなよ?」

「分かってる、破らないよ。だってきっとそんな事したら、私レオに殺されちゃうもん」

「あぁ、そうだな。俺やるだろうな」

「でしょ?でも怖いから破らないわけじゃないよ。意味分かる?」

「分かる最近気付いた。俺オリビアに愛されてるなって。だから分かる」

「なら良かった」

「結婚したら好きな気持ち今までと、変わらないと思ってたのに増々増してく。お前は俺をどうしたいんだ?」

「それは私もだよ。それにレオとお揃い嬉しい」


オリビアは自身の左手の薬指につけた指輪を見ながら、嬉しそうに言いました。


レオナルドはそんなオリビアを見て、たまらない気持ちになりました。


「ベッド行こう」

「えっ?」


レオナルドはオリビアの手を引き2階へ行こうとしました。


「まだお風呂入ってない」


そんなレオナルドにオリビアが立ち止まって言いました。


「気にすんな」

「気にする」

「はぁ、分かったよ。じゃあ先に風呂入ろう」

「うん!」

「一緒にだぞ?」

「あっ、はい…」


いつものようにお風呂に入ると、レオナルドが後ろからオリビアを抱きすくめてきました。


「指輪そんな嬉しかったのか?」

「うん、嬉しい。レオと繋がってる気がする」

「ふ〜ん」


レオナルドは左手を前に出しました。


「俺はただオリビアを独り占めしたくて買ったんだけどな。俺だけの者だってすぐ分かるように」


オリビアも出された左手に重ねるように左手を出しました。


「じゃあそのまま私を離さないで」


それを聞いたレオナルドはオリビアを強く抱き締めました。


「離さねーよ、嫌だって言ってもな」

「うん」

「オリビア、顔こっち向け」


オリビアが顔を横に向けると、レオナルドが後から唇を重ねてきました。


「先に上がるから、早く上がってこい」


湯船に浸かりながらキスをしたあと、レオナルドはそう言うと浴室から出ていきました。


オリビアもその後お風呂を上がり寝室へ行くと、既にレオナルドがベッドの上で寝そべっていました。


オリビアが近くへ寄ると、レオナルドはすぐにベッドへ誘導しオリビアを寝せました。


「待って」

「何だよ、ここまで来て…」

「違くて」

「んっ?」


オリビアはベッドから起き上がって言いました。


「今日は私がやる」

「えっ?」

「いつもレオばっかズルい」

「ズルい?」

「私も攻める」

「はいはい、ならやってみろ(笑)」

「うん」


オリビアはレオナルドの上になり、舌を這わせました。


「お前、どこでそんなの覚えた?」

「どこって、いつもレオが私にやるの真似しただけだけど?」

「相変わらず器用だな…」

「そう?」

「ダメだ、もうやるな」

「何で?」

「そんなテク覚えなくていい。心配になる」

「心配?」

「こっちの話だから気にすんな」

「うん?」


その後オリビアはレオナルドに骨抜きにされ、疲れ果てていました。


「もうダメ、立てない…」

「ゆっくり休め、水でも持ってくるか?」

「いい、大丈夫」

「ならこのまま少し寝ろ」

「うん…」


すぐに眠ってしまったオリビアの布団を掛けなおし、オデコにキスをし頬を優しく撫でるとレオナルドは部屋をあとにしました。


下へ下りたレオナルドは、リビングのソファーに座り頭を抱えていました。


『可愛すぎる、オリビアが可愛すぎる。自分から攻めたいとか可愛すぎるだろ!俺に束縛したりやる事いう事、全部が可愛いすぎる。どうしたらいいんだ…。オリビアといて俺このまま体持つのか?毎日が心臓に悪い。離すつもりは毛頭ないが、可愛すぎて死にそうだ。俺はこれからいったい、どうすればいいんだ…』


そんな頭を悩ますレオナルドに、1人の使用人の女が近付いてきました。


「大丈夫ですか?旦那様」


レオナルドは話し掛けられても全く動かず話も返さず、そのまま頭を抱えていました。


それを見た使用人の女は、レオナルドの座っているソファーの隣に座り声をかけました。


「あんな小娘が相手じゃ、旦那様も大変ですよね?」


使用人の女は色っぽく優しく囁やきながら、レオナルドに話しかけました。


「きっとあっちも、どうせ下手くそなんでしょ?若いだけで結婚しちゃうと大変ですよね。私なら満足させられると思いますよ?こんなに格好いい旦那様を、1人で放ってなんかおきませんし。1度私とどうですか?試してみません?」


「うるせぇな…」

「えっ…?」


レオナルドは目の前にあったテーブルを蹴りました。


その拍子にテーブルの上にあったガラスのコップが倒れて転がり、レオナルドの足元に落ち割れました。


レオナルドは女の顔を、鋭い目つきで見ながら言いました。


「さっきからゴチャゴチャうるせんだよ。こっちはオリビアが可愛すぎて悩んでんだ。てめぇ何か知るかボケ。何が満足だ気色わりー。近寄んじゃねぇ。2度と俺に話しかけんな。それとも今すぐ殺されてーのか?あぁ?(怒)」


「ひぃーーー!!」


使用人の女は怯えた様子で震えながら、慌てて家を飛び出していきました。


コップが割れた音で目が覚めたオリビアは、下へとおりてきました。


オリビアはレオナルドを見つけると話しかけました。


「どうかしたの?」

「いや…、何でもない」


オリビアはテーブルの下でコップが割れているのに気付くと、レオナルドの側に行きすぐに手を取りました。


「レオ怪我してない?大丈夫?」

「あぁ、大丈夫だ」

「なら良かった」


オリビアはズレたテーブルを直し、割れたコップを拾いはじめました。


「ごめん、割っちまった」

「いいよ、コップの1つくらい」

「悪い、手伝う」

「うん」


その後、夕食を食べている時にレオナルドは目の前に座ったオリビアを見ながら、思いました。


『さっきあんなにヤッたのに、オリビアほんと元気だな。俺と体力同じくらいじゃないのか?いや、それとももっとか?ついてこれなかったら手加減してやろうと思ってたが、そんな必要なさそうだ。お前は宣言通り本当に俺を全部受け止めるんだな。どこまで俺を虜にするんだ?』


「んっ?私の顔に何か付いてる?」


オリビアはレオナルドの視線に気付き、話しかけました。


「いいや、俺らは相性がいいと思ってな」

「相性?今日の指輪の事?ビックリしたよね」

「そうだな」

「そう言えば昔から何だかんだレオとは、気が合ってた気がする」

「言われてみればそうだな」


その夜、隣で眠るレオナルドをオリビアは、しばらく見ていました。


『レオ、私幸せだよ。愛して愛されて誰かといることが、こんなに幸せだったって忘れてた。この指輪のツタみたいに、絶対離してあげないから』


そう心で思い、オリビアは目の前で眠るレオナルドの頬にキスをしました。


その瞬間レオナルドにオリビアは抱き締められました。


「寝込みを襲うとはいい度胸だな」

「起きてたの?」

「いま起きた。何だ?キスしたいのか?してやるぞ」

「別にいい」

「遠慮すんなって」

「してない」


レオナルドは有無を言わさず、オリビアの顔を自分に向けさせキスをしました。


「もう十分です」

「まだだ」


そう言ってレオナルドは、さらに深く口付けてきました。


「んで、何で俺にキスしたんだ?」


キスのあとレオナルドが聞いてきました。


「別にいいじゃん、したって」

「可愛いからしてもいいが、オリビアだから何か理由があるんじゃないのか?」

「ただレオといて幸せだなって思って、指輪のツタみたいに離さないってキスしたの。変?」

「変じゃない。考えてる事までお前は可愛いのかよ」

「そうかな?別に普通だよ」

「俺もオリビアといて幸せだし、俺も離さないからな」

「うん」


2人は再び深く口付けを交しました。


2人の甘い日々は、まだまだこれからも続いていきそうです。

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