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えっ、私がこの世界を守るの?  作者: 藤崎七奈
第三部 【不変と誠実】

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やっと手に入れた

新居に荷物を運び入れ皆が帰った後、オリビアとレオナルドはリビングのソファーに一緒に座りました。


格好はレオナルドがオリビアを、後ろから抱き締めるような形です。


「凄い家だね」

「そうだな」

「こんなに広い家に2人で住むんだね」

「あぁ、そうだ」

「お風呂も凄く広かったよ。見た?」

「まだ見てない。なら一緒に入れるな」

「そうね」

「否定しないんだな」

「えっ?」

「一緒は嫌だとか言うかと思った」

「あぁ、そっか確かに。お風呂は別に入る」

「ダメ、もう遅い」

「えぇ〜、ひどい」

「オリビア」

「んっ?」


するとレオナルドがオリビアを抱き締めていたて手を少し強め、肩のあたりに顔を置きました。


「やっと手に入った、オリビア」

「どうしたの?レオ」

「ずっとこうしたかった、ずっと」

「最近はずっとこんな感じで、くっついてたじゃない」

「そうだけど、違う」

「違う?今とって事?」

「あぁ、やっと全部オリビアを手に入れた気がする」

「最初から手に入れたような気もするけど?」

「そんなことない。ずっと何処か不安だった。オリビアがいなくなりそうで」

「私が何処かに飛んでいきそうだった?」

「あぁ。俺と違って皆んなから慕われてて、誰か何処かに連れて行かれるんじゃないかって思ってた」

「そうだ思い出した。猫は寂しがり屋だった」

「俺、猫じゃない」

「はいはい。レオ、私は何処にもいかないよ」

「あぁ、もう何処にもやらない」


レオナルドはオリビアの顔を横に向けさせるとキスをしました。


「レオ、お腹すいちゃった」

「そうだな、何か作ろう」


その後2人で食事を作り夕食を済ませ、荷物を棚に入れたりしている間に夜は更けていきました。


そして別々にお風呂に入ったあと、1つの広いベッドに2人で潜りました。


「オリビア、本当にいいんだな?」

「うん、いいよ」

「やめるなら今だぞ?」

「レオならいい」

「分かった」


それを聞いたレオナルドは、オリビアの上に覆い被さり首筋に舌を這わせ、オリビアは静かに目を閉じました。


真夜中レオナルドは隣で疲れて眠る、愛おしいオリビアを見つめていました。


『本当にやっとこの手に、オリビアを手に入れた。長かった。ずっと本当にこうしたかった。お前は知らないだろう?俺がどんなにお前を想っていて、どんなに手に入れたかったか。オリビアお前の全てを愛している。もう何処にもやらない。必ず幸せにするからな』


レオナルドはその後もオリビアの髪や頬を、触ったりしながら見つめていました。


翌朝いつの間にか眠ってしまったレオナルドが目を覚ますと、隣りで眠っていたはずのオリビアの姿がありません。


「オリビア…!」


その頃オリビアは、お湯を沸かしお風呂に入っていました。


『泡風呂なんて初めて入ったわ。ふふっ』


オリビアは泡を手にのせ、息を吹きかけ飛ばして遊んでいました。


そんなオリビアをレオナルドは探し、何か音のするお風呂の扉を開け中を覗くと湯船に浸かっていたオリビアを見つけました。


「ここにいたのか、探したぞ」

「レオ、入ってこないで」


レオナルドはオリビアの制止も聞かず、湯船に入りオリビアを後ろから抱きすくめました。


「別々に入るって言わなかった?」

「言ってない」

「嘘だ」

「嘘じゃない。もういいだろ。入ったんだから」

「もう」


するとレオナルドは先程より声のトーンを落とし、優しい口調で言いました。


「身体、大丈夫か?」

「うん、まぁ大丈夫」

「痛かったろ?」

「そりゃあまぁ、初めてだし」

「痛い奴は慣れるまでしばらく痛いらしいぞ」

「そうなんだ、詳しいね」

「騎士団は男だらけだからな、そういう話だけは嫌でも耳に入る」

「そっか」

「耳が小さいほど痛いらしい、オリビア小さいからな。まっ、男はその方がイイらしいけど」

「ふ~ん」

「これから、ゆっくりやっていけばいい」

「うん。って、朝からする話じゃないね」

「そうだな」


レオナルドが前にいるオリビアを振り向かせ、キスをしようとしてきたその時でした。


「ピンポーン」っと玄関の呼び鈴がなりました。


「俺が出るからゆっくり来い」

「うっ、うん」


レオナルドはお風呂を出て着替え、玄関に行きました。


オリビアも慌てて着替え居間の方へ行くと、見知らぬ女性が2人ほどいました。


「奥様ですか?」

「はっ、はい」

「今日からお世話をさせて頂きます」


何とブライアンが手配した使用人達でした。


「これも慣れなきゃだよね」

「だな」


オリビアとレオナルドは使用人という初めての事に戸惑っていました。


ですが2人は新婚ラブラブな時期、そんな事はすぐに忘れ自分達の世界に入っていきました。


その後オリビアは使用人にはさせず、朝食をテキパキと自分で作り、レオナルドと食べたあと街へ2人で出掛けました。


手を繋ぎながら街の中をあちこち見て回り、お昼になり近くの食堂に2人は入りました。


「オリビアには使用人とかいらなそうだな」

「まぁ、ちょっと苦手かも」

「そうじゃない」

「んっ?どういう事?」

「家のこと何でも出来るだろ?一通り」

「そりゃあ大聖堂にいた時は自分でやってたから、ある程度はね」

「オリビア結構、器用だからな」

「そんな事いったらレオもでしょ」

「まぁな。あと風呂は一緒な。入るなら声かけろ」

「いいじゃん、お風呂くらい1人で入っても」

「ダメだ。今回休みの間ずっと一緒にいるって決めてんだ」

「一緒にいるのはいいけど、お風呂くらい別に良くない?」

「良くない。恥ずかしいわけじゃないんだろ?」

「いや、普通に恥ずかしいから」

「お互い裸、見てんだから気にすんな」

「それとこれは別なんだけど…」


その後も2人で街を探索し、夕方に家路についた2人はリビングのソファーに座り、イチャイチャしていました。


「オリビア好きだ」

「うん、何回も聞いた」

「オリビアは?」

「もちろん好きだよ」

「俺の事イヤにならない?」

「何ですぐ嫌になると思うの?」

「1日一緒にいれば嫌になる事もあるだろ?」

「ないから安心して」

「よかった」

「レオの方こそ私の事、嫌にならない?」

「なるわけねーだろ」

「なら良かった」


隣同士に座った2人は甘いキスを交わしました。

その後もレオナルドの矢継ぎ早に降るキスの嵐に、オリビアはレオナルドの愛の深さを知りました。


『何だか凄く愛されている気がする。それも日に日に増しているような』


そして真夜中、レオナルドは今日も隣で眠るオリビアを見ていました。


『この寝顔をこれから毎日見れるんだな。どうしてだろう、お前を手に入れたら俺の気持ちも、少しは収まるかと思っていたのに日に日に増して行く。お前は俺をどこまで夢中にさせるんだ?オリビア』


翌朝オリビアは昨日よりも早く起き、お風呂に入っていました。


『昨日より早ければ、さすがにレオも来ないでしょ。だってお風呂好きなんだもん。1人でゆっくり入りたいじゃん。別にレオが嫌なわけじゃないけど、少しくらい息抜きさせてよね』


手に泡をすくい息を吹きかけたその時でした。


「あっ…」

「いないと思ったらお前」

「バレちゃった…」


レオナルドはお風呂にいたオリビアを見つけると、またすぐに入ってきました。


後ろから抱きすくめられオリビアは少しずつ、レオナルドの自分への執着に似た思いを実感し始めていました。


「一緒に入るって言ったろ」

「少しくらいいいじゃん」

「俺といたくないのかよ」

「そうじゃなくて、それはそれって言うか…」

「俺は少しも離れたくない」

「それは私もだけど」

「なら、ちゃんと声かけろ。起こせ」

「寝てるのに起こすのは可哀想でしょ」

「俺は寝なくていい」

「なに言ってるの?(笑)寝なきゃ死んじゃうじゃん」

「いいんだ、俺は寝ないから」

「そうですか」


お風呂から出るとオリビアは手を引かれ、レオナルドに寝室のベッドに連れていかれました。


「また寝るの?」

「お前の裸、見たらしたくなった」

「えっ?あっ、ちょっ…」


オリビアはベッドに押し倒され、レオナルドは口付けをし深く貪るように舌を絡ませてきました。


そして羽織っていたバスローブは、簡単に解かれてしまいました。


その後オリビアはお昼ご飯を食べながら、目の前に座るレオナルドに言いました。


「お風呂やっぱ1人で入る」

「なんで?」

「また今日みたいになったら体もたない」

「分かった…」

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