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えっ、私がこの世界を守るの?  作者: 藤崎七奈
第三部 【不変と誠実】

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綺麗なステンドグラスの下で

レオナルドにプロポーズをされた翌日、オリビアはさっそくブライアンの下を訪ねました。


「ブライアンなんで来たか分かる?」

「あぁ、まぁ、だいたいは…」


オリビアは部屋に入り席に着くなり、すぐにブライアンに話しかけました。


「レオに全部言ったわね?言わないでって言ったのに」

「すまないオリビア」

「まぁ、いいわ。これからはもう何もブライアンに言わないから」

「そうなるよね…?ごめん。まさか言ってないと思わなくて」

「それで、ブライアン。何か貴族だとか家だとかってレオ言ってたんだけど、いったいどういう事?」

「それは聖女様と一緒になる以上、ただの庶民じゃカッコつかないからだよ」

「だから貴族ってこと?騎士じゃダメなの?」

「あぁ、騎士も貴族が多いからね。特にクリスタルとなればなおさら」

「そうなのね。でも、いきなりそんな事いわれても…、じゃあ家は?」

「聖女様が住むのに一般の家じゃダメだからね。私が家をプレゼントしようと思って」

「何だか凄い事になってしまったわ…(汗)」


オリビアは急にいろいろな事を言われ、頭を抱えました。


「まるでオリビアが、初めて聖女様と扱われた時みたいな顔してるよ?(笑)」

「確かに似てるかも、状況的に…」

「そうだね、似てるね(笑)」

「でも私、こんなにいろいろしてもらって本当にいいの?」

「いいんだよ、君は聖女様なんだから」

「まぁ、そうなんだけど…」

「君が言ったんだよ?これからも聖女として扱えと。だからだよ」

「はい…、分かりました…」

「ところで結婚式は大聖堂で大丈夫?」


ブライアンから結婚式と言う言葉を聞き、オリビアは驚いて聞きました。


「…えっと、もうそこまで話が進んでるの?」

「そうだよ。レオナルドがやるなら早い方がいいって言うからね」

「そう、レオが…。だったら1つだけ言ってもいいかしら?」

「言いよ、何でも言って」



__________________



そしてそこから数ヶ月後、オリビアは久しぶりに実家へ里帰りし家族皆んなで過ごしていました。


「オリビア、聖女として頑張ってるっていろいろ聞いてるぞ」

「サピロス奪還したとか本当なの?」

「もうオリビアを知らない人は、この国にいないわね」

「えっ、私そんなに有名人なの?」

「そうだ、知らない人はいない」

「オリビアなんて気軽に呼べないな」

「お姉ちゃん凄い」

「あっ、そうなんだ…」


夜になり、ある程度家族皆で過ごしたオリビアは1人で家を抜け出し、オリーブ農園の方に向かい歩いていました。


「オリビア、こんな夜に1人じゃ危ないぞ」


そんなオリビアにレオナルドが後から声をかけてきました。


「レオ、いつの間にいたの?」


オリビアは振り返りレオナルドと分かると、すぐにレオナルドの方へ近寄りました。


「俺も1人で外にいたら、お前が出てきたから付いてきた」

「そうなんだ」


オリビアとレオナルドは手を繫ぎながら、星空の下オリーブの木々の間を歩きはじめました。


「何かもう私がいなくても家族みんな仲良くしてて、私の居場所はここじゃない感じがして出てきたの」

「俺も同じだ、家族でもこんなに変わるんだな」

「不思議だね」

「あぁ」


オリビアは立ち止まると、夜空を見上げながら言いました。


「初めてキスした時も、こんな感じで星が出てたよね」

「そうだな、あの時はオリビアからだったな」

「そういえばそうだったね」


するとレオナルドはオリビアの髪に触れながら、目を合わせて言いました。


「オリビア、これからは2人で俺たちの家族を作ろう」

「うん、そうだね」


2人はいつかと同じような星空の下で、抱き合っていました。

 


翌日オリビアとレオナルドは朝早くから、キズアの街にある教会に来ていました。


ここは以前ジェファンを行った教会です。


「神父様、お久しぶりです」

「お久しぶりです神父様」


教会に着いたオリビアとレオナルドは、さっそく神父に挨拶をしました。


「あぁ、2人共よく来ましたね。オリビア様は、とても綺麗になった。あの頃とは見違えたよ。ここを選んだのは君だね?」

「はい、以前話した事を思い出して、ここを選びました」

「そうかそうか、とても嬉しい限りだよ」

「さっ、2人とも準備したまえ」


そう以前オリビアは神父様といつかレオナルドと結ばれたら、ここで結婚式をあげるという話をしていました。


オリビアはそれを覚えていたのです。



そして待ちに待った結婚式、ステンドグラスが綺麗なこの教会にレオナルドはタキシード姿、オリビアはウエディングドレス姿で2人は登場しました。


そんな2人を見ながら参列者の皆はいろいろと言っていました。


「オリビア様、綺麗すぎます(泣)」

「モルガ泣きすぎだ。ほらっ、ハンカチ貸してあげるから」

「ありがとうございます、ブライアン様(泣)」


モルガは綺麗なウェディングドレス姿のオリビアを見るなり号泣してしまい、見兼ねたブライアンがハンカチを手渡しました。


「でも本当に綺麗だ。隣が私でない事がとても憎いな」

「陛下もそんな事、言うんですね」

「私だって人間だからね。コルディエ」

「まぁ、気持ちは分かりますよ。俺もですから。あんな小僧に負けるとはな」

「レオナルド何かにオリビア様を取られるとか、腹が立つ。泣かせたら承知しない」

「グレンはレオナルドといとこでしたね、よく知ってるだけ悔しいんですね」

「はい、かなり悔しいです。ロドニーさん」

「せっかく兄様とオリビア様を、くっつけようと思ったのに、残念です(泣)」

「あぁ、俺も残念でならない。本当にもう手に入らないのですね…」


それを側で聞いていたジュリアスが話に入ってきました。


「本当に皆さん、オリビア様を慕っていたんですね。まぁ、確かに今すぐにでも奪ってやりたいですね」

「ジュリアス初めて本音を言ったな」

「えぇ、まぁ、陛下」


この日2人は綺麗なステンドグラスの下で、永遠の愛を誓いました。


その後式は順調に進んで行き、ブーケトスの時間になりました。


女性達はわれもわれもと集まり、もちろんモルガも狙っていました。


「オリビア様が触れたブーケ、必ずやいただきます!」

「主旨が違くないか?モルガ」

「そうですか?兄様」


オリビアが後ろへブーケを投げると軌道が少しずれ、ある1人の女性の近くの方向へと向っていき、女性はブーケを必死に追いかけ取りながら尻もちをついてしまいました。


「痛たたっ…」

「大丈夫ですか?」


そんな女性の近くにいた1人の男性が、手を差し伸べました。


「はい、ありがとうございます。大丈夫です」


女性は出された手に掴まり、すぐに立ち上がりました。


2人は顔を赤くしながら恥ずかしそうに見つめ合いました。


そんな2人をオリビアは壇上の上から、ニヤニヤしながら見ていました。


『あの2人、なかなかいい感じじゃない、ふふっ(笑)』


そんなオリビアに気付いたレオナルドが、腰を抱きながら話しかけました。


「オリビアどうかしたか?」

「何でもないよ、レオ」

「本当か?」

「本当よ」

「何か見てただろ?」

「うん、ちょっとね」


式も無事に終わりオリビアが控室に入ると、レオナルドも後からついてきて一緒に部屋へと入り扉を閉め、2人きりにしました。


「レオどうしたの?早く着替えて行かないと」

「少しくらいなら、大丈夫だって」

「そうかな…」


レオナルドはオリビアに近付き、オリビアの腕に左右それぞれ手を添えると、顔を見つめ合いながら言いました。


「オリビア、凄く綺麗だよ」

「ありがとう。レオも凄くカッコいいよ」

「ありがと。皆んな、すげー顔してたな(笑)」

「凄い顔?」

「あぁ、俺がオリビアを独り占めしたからな」


レオナルドはオリビアの手を取り近くのソファーに座ると、オリビアを自身の膝の上に横向きで座らせました。


「こんな綺麗な花嫁、どこ探してもいないからな」

「それは言い過ぎだと思うけど?」

「オリビアより綺麗な奴、俺見たことない」

「ありがと、私もレオより格好いい人、見たことないよ」

「それこそないだろ」

「ううん、ないわ。本当に」

「ブライアンより?」

「もちろん」

「ジュリアスさんより?」

「当り前でしょ」

「なら、キスしていいか?」

「ならって。さっきしたでしょ?皆んなの前で」

「あんなのキスのうちに入らない」

「時間あんまないと思うけど?」

「そんなに長くしたいのか?」

「そう言うんじゃなくて…」

「んっ」


レオナルドは唇を尖らせオリビアにキスをしろと、ねだってきました。


オリビアが仕方なくキスをすると、思っていたよりも深く口付けられました。


「もういいんじゃない?」

「まだ」


オリビアは1度唇を離しましたが、レオナルドに頭の後ろに手を回されて、離していた顔を近付け再び深く口付けられました。


「レオ、さすがにもう…」

「はぁ、そうだな…」


その後2人はそれぞれの控室で着替えをすませ、大聖堂へと急ぎました。


もちろん向う馬車の中でも2人は手を繋ぎながら、じゃれ合っていました。


「教会変わってなかったね?」

「だな、昔のまんまだったな」

「うん、ステンドグラス綺麗だった」

「まさかオリビアが、あそこで式したいって言うと思わなかった」

「まぁ、別に大聖堂でも良かったんだけど、何となく2人の思い出は、あの教会かなと思って」

「そうだな、家族呼ぶにも丁度よかったしな」


その頃大聖堂では先程の結婚式の出席者達が既に揃い、席についていました。


これは、いわいる二次会ってやつです。


レオナルドとオリビアは先程より、いくらかラフなスーツとドレスにそれぞれ着替え、オリビアはレオナルドに以前もらった髪飾りを付けました。


馬車を降り大聖堂へ2人が登場するな否や、歓声が湧きました。


「2人とも何してたんですか!遅すぎです!」

「ごめんモルガ」

「どうせまたレオナルドさん、迫ってたんでしょ?もう分かってますよ私」


顔を見合わせ何も言えなくなった2人をモルガがリードし、奥へと連れていきました。


「はい、2人はここです」

「ありがとモルガ」


こうして二次会がスタートしました。

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