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えっ、私がこの世界を守るの?  作者: 藤崎七奈
第三部 【不変と誠実】

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天使

『やっと会えた!オリビア、これであなたも立派な聖職者よ!』

「へっ?」

『あっ、ごめんごめん。私は天使のエルリア。女神様のお使いであなたに力を授けに来たわ』

「あなたがエルリアだったのね」

『そうよ!あっ、でもその前にちょっと身体借りるわよ。これ以上私のオリビアをいじめるのは許せないわ』

「えっ?ちょっと…」


叙階式が終わると突然、天使のエルリアがオリビアの目の前に姿を現しました。


急にぶつぶつと話出しだオリビアを、皆が不思議そうに見ていた時オリビアが皆の方を見ながら語りだしました。


「我が名は大天使エルリア、女神の使いで参った。これ以上、女神の恩寵を受けるオリビア・ロートサンへの無礼な行為は許さぬ。我がしもべ精霊達よ、皆の前に姿を現せ」


するとオリビアを囲む様に、無数の精霊達が姿を現しました。


「精霊が見たかったのだろう?総主教。これで満足か?」


オリビアは総主教の方を見ながら話しかけました。


「はっ、はい!申し訳ございませぬ、天使様!」

「この子のこと頼んだぞ総主教。我はオリビアの側でいつもお主の事を見ておるぞ」

「はいっ!」


そう言ったあとエルリアがオリビアから離れると、オリビアの意識が身体へと戻りました。


「んっ?」


オリビアが意識を戻すと、総主教を含め教徒達全員がオリビアの方へひれ伏していました。


「どういう事…?」

『ちょっとやり過ぎちゃったかも』

「えっ?」

『てへっ☆』


その後オリビアの部屋は宿舎の一番上の階、ブライアンの隣のとても広い部屋に移されました。


「やりすぎよ!エルリア!」

『ごめ~ん許して、オリビア』

「もう私の身体に勝手に入らないで!」

『分かった分かった、そんなに怒ったらせっかくの可愛い顔が台無しだぞ☆』


部屋に入ったオリビアは、先程の事をエルリアに怒っていました。

そんなオリビアに、ブライアンが開いていた部屋のドアから入り話しかけてきました。


「えっと…、オリビア?」

「あっ、ブライアン」

「天使が見えるの?」

「えっ、うん。叙階式の後からずっといるの」

「そうなんだ、あ〜、オリビアの事は様つけて呼んだ方がいいのかな?」

「そんな事やめて、ただ天使が側にいるだけだから」

「ただ側にって…、怒ってるみたいだけど天使様のおかげで、君はこれから皆に何もされなくなったんだし、良かったじゃないか」

「そうだけど…」

『そうよ、私のおかげよ』

「エルリアは黙って」

『もう私のオリビアは怖いわ』

「あっそうだ、ブライアン」

「何だい?」


オリビアは自分の来ていた服を触りながら、ブライアンに話しかけました。


「何か私の服、みんなのと違う白いワンピースみたいなの寄こされたんだけど何で?」

「それはもちろん、聖女様だからだよ」

「えっ、なにそれ…」

「神の恩寵を受けてる精霊と天使様が側にいる女の子、それは聖女様だろ?」

「あっ…、そうなの?」

「そうだよ」

「はぁ…、初日から凄いことになっちゃったわ…」


オリビアは頭に手を当てながら、困った顔をしていました。


こうして教徒達から聖女様と呼ばれるようになってしまったオリビアは、大聖堂での暮らしを初めて行くのでした。


2日後、オリビアの様子を見にレオナルドが大聖堂へ訪ねてきました。


「ねぇねぇ、何だか可愛い騎士がいるわよ」

「本当だわ、ちっちゃくて可愛い騎士ね」


入り口の所で立って待っていたレオナルドを見ながら、教徒の女性達がコソコソと話していました。


「レオ!」


オリビアは大聖堂の入り口にいたレオナルドの所へ、すぐに駆け寄っていきました。


「オリビア!ってなんつー格好してんだ、何があったオリビア!」

「あ〜、何か聖女様とか言われてこんな格好させられてる、変?」

「いや…、変ではないけど…、その、可愛いと思う…(照)」

「ふふっ、ありがとう(笑)ここだと皆んなが見てるから、外に行きましょ」


オリビアは周りの目が気になり、レオナルドを外に連れ出しました。


小さな騎士と小さな聖女は、並んで外の広場へと出て行きました。


「レオ、本当に騎士になったのね」

「あぁ、当たり前だろ」

「マント似合ってるわ、レオ凄く格好いい」

「おう(照)」



__________________



ここでこの国の騎士団の説明をします。

騎士団は5つあり、騎士の階級により5つに別れています。


まずは1番下の階級である『青銅騎士団ー翡翠ジェイドー』、シンボルカラーは青緑です。


レオナルドはこの騎士団に入りました。

このジェイドの騎士団長と、いとこのようで頼み込んで、何とか入団出来ました。


団員はシンボルカラーのマントを羽織ることを許されます。


そして次の階級の騎士団は、『銀騎士団ー隕石ギベオンー』。


その上の階級、『金騎士団ー琥珀アンバーー』。


更にその上に、『黒騎士団ー赤鉄鉱ヘマタイトー』。


そして1番上位の階級、『白騎士団ー水晶クリスタルー』。


となります。



__________________



話を2人の会話へと戻します。


「ところでオリビア、何で聖女様何て呼ばれてんだ?何をした?」

「あのねレオと別れた日、聖職者になるための叙階式をやったの」

「うん、それで?」

「その後から天使が側にいるの」

「はっ?天使?」

「うん、その子が大聖堂にいた教徒さんとかに、私に無礼な行為は許さないって皆んなに言っちゃって…」

「何だそれ?で、聖女様か?」

「うん…」

「あはははは!(笑)」


レオナルドはそれを聞き、お腹を抱えて笑いました。


「もう、笑い事じゃないの!こっちはいきなり過ぎて驚いてるんだから」

「悪い悪い、天使様はお前が好きなんだな。良かった心配しなくて大丈夫みたいだ」

「そうなのかもしれないけど、これはやりすぎよ…」

「いいじゃないか、どっちにしろ力を得たんだろ?」

「うん、まぁ」

「よかったなオリビア。じゃあまた来るからな、訓練抜けてきたんだ。俺もオリビアに負けてられないな」


そう言ってレオナルドは馬に乗り帰っていきました。


『レオ、いつの間に馬に乗れたのかしら』


帰っていくレオナルドの背中を見ていると、エルリアが話しかけてきました。


『レオナルドとてもいい子ね』

「そうね、エルリア」

『ブライアンが心配そうにこっちを見てるわよ?』

「えっ?あっ、本当だ」


オリビアは大聖堂の方へと戻り、こちらを見ていたブライアンに話しかけました。


「心配して見てたの?」

「うん、まぁね。さっきの人は誰?」

「レオナルドよ。一緒に街を出て来たの」

「ふ〜ん、騎士なんだね?」

「えぇ、いとこが騎士団の団長でそれで頼み込んだみたい」

「ジェイドの団長か、子供なのに凄いな」

「ブライアンも子供でしょ?」

「オリビアもね」

「そうだったわね」


オリビアとブライアンは大聖堂の中へと入り、その後ブライアンの部屋へと2人で入っていきました。


そんな2人を遠くから見つめている者がいました。


『何が聖女だ、天使だか精霊だか知らんけど、側にいたら偉いのか。騎士の男に王子までたぶらかしやがって…』


オリビアがブライアンの部屋で向い合せでそれぞれ別のソファーに座り、仲良くおしゃべりをしていると、誰かが部屋のドアを「トントン」とノックしてきました。


「はい」

「ブライアン様!遊びに来ちゃいました!」

「モルガか、どうぞ」


ブライアンがドアを開けると、訪ねてきたのはモルガという同い年の女の子でした。


「失礼します!あっ、オリビア様もいらしたんですね」

「えぇ、モルガ」


モルガはいつも来ているのか慣れた様子で部屋に入ると、オリビアとブライアンとは別のソファーに腰掛けました。


「オリビア様、ブライアン様とはどう言う関係ですか?」

「どうって?」

「いつも一緒にいるなぁと思って」

「仲良くしてもらっているだけよ」

「ふ〜ん」

「モルガ、何か用か?」

「ブライアン様、なにか用がなければ来てはダメですか?」

「いや、そんなことはないが…」

「私はもっとブライアン様と仲良くなりたいんです。ところでオリビア様は騎士の彼氏がいるのに、他の男性の部屋に上がり込むのはどうかと思いますが?」

「えっと…、さっきの人は彼氏ではないわ」

「えっ、違うんですか?とても仲良さそうでしたよ?」

「家が近所だったから仲が良いのよ。さっきも私を心配して来てくれたの」

「あ〜、幼馴染みって奴ですか、へぇ〜」


するとブライアンが少し強い口調で、いさめるようにモルガに言いました。


「モルガ何が言いたいんだ、用がないなら帰れ」

「えぇ〜、ブライアン様ひど〜い。オリビア様、用がないなら帰れですって。一緒に帰りましょ?」

「私はお前に言ったんだモルガ」

「えっ、なぜオリビア様はよくて私は用がなければダメなんですか?ブライアン様」

「いいわ、一緒に出ましょう?モルガ」

「あっ、私やっぱりもう少しいます。オリビア様は出てていいですよ?」

「そっ、そう…」


オリビアはブライアンの部屋を出て隣の自身の部屋へと入り、オリビアは思わずため息をつきました。


「はぁ…、凄い子だわ。ブライアン大丈夫かしら?」

『押し倒されてたりして』

「それありえるわね、エルリア」


ガッシャーーーーン!!!


「えっ、何の音?隣?」


オリビアがエルリアと話していたその時です。

何かが割れる音が隣から聞こえ、オリビアは慌てて隣のブライアンの部屋へと行きました。


ブライアンの部屋のドアを開け中を見渡すと、窓ガラスが割れそこからモルガが飛び降りようとしていました。

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