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えっ、私がこの世界を守るの?  作者: 藤崎七奈
番外編 〜シルフ〜

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もしもの世界 ―風Ver.6― 

ケツァール皇国から帰国したオリーブは、さっそくエルフの里へと向かいました。


久しぶりに体を動かしたくなったのと、ヘデラに火の魔法を自慢しようと思ったからです。


オリーブはエルフの里へ着くと、さっそくヘデラとロニセラに火の魔法を出して見せました。


するとそこへドラゴンが現れエルフの里は大騒ぎになりました。


「あっ、あれサラマンダーだわ…。サラマンダー!」


オリーブは上空を旋回していたドラゴンへ向けて叫ぶと、ドラゴンは地上におり人間の姿になりました。


「姫!やっと見つけた!エルフに変装してたんだね!」

「どうしたの?こんな所まで?」

「ただ、会いに来ただけだよ」

「ふ〜ん、そうだサラマンダー!」


オリーブはサラマンダーをエルフが普段訓練している場所へ連れていき、一戦を申し込みました。


「サラマンダー行くわよ!」

「あぁ、姫こい!」


オリーブとサラマンダーの手合わせが終わると、今度はロニセラがサラマンダーに申し込みました。


「君の名前は?」

「ロニセラだ」

「そうかロニセラ、では始めるよ」

「望むところだ!」


ロニセラとの手合わせが終わるとサラマンダーがオリーブに近づいてきました。


「姫は皆に好かれているようだね」

「そうかしら?」

「フォーレ、君も隠れて見ていないでこっちに来たらどうだい?」

「ヤバっ(逃)」


サラマンダーは誰もいない所を見ながらそう言いました。


「えっ?フォーレ?」

「あの子も姫が気になるようだ」

「んっ?」

「まっ、そのうち分かるさ」


そしてサラマンダーはまたドラゴンになると、ケツァールへと帰っていきました。


その後オリーブはロニセラと鍛錬をし、ヘトヘトになりながら城へと帰っていきました。



それから数日後、お昼休みオリーブ達は学校の屋上で休んでいた時でした、オリーブが突然慌てて立ち上がりました。


「私の結界が壊されたわ。皆が心配だわ、私城に行くわ!」


そう言うとオリーブは雷樺の背に乗り急いで城へと向かいました。


オリーブが城へと着くと複数の魔物が既に出ていて、ウィリアムが戦っていました。


オリーブは魔物を倒し、近くにいた両親に話しかけました。


「どうなっているの?城にこんなに魔物が出るなんて」

「考えたくはないが、奴だろう」

「まさかこの間のお兄さん?」


以前オリーブが魔物に飲み込まれていた者を風の癒しで救いましたが、魔物は完全には消えていなかったのです。

それはオリーブ父カーティスの兄、リアムコットでした。


リアムコットは城の地下にある牢に入っていましたが、徐々に魔物に心を蝕まれ本物の魔物へと変貌し、オリーブ達の前へ現れようとしていました。


そして完全に魔物になってしまったリアムコットが、皆のいる王の間へと姿を現しました。


オリーブはすぐに魔物を倒そうとしましたが、魔物はますます巨大になり外へと出ていってしまいました。


オリーブは風の鎖で拘束しようとしましたがすぐに解かれてしまい出ていった魔物を追いかけましたが、それを拒むように複数の魔物が現れなかなか近づけません。


「シルフ!」

「任せて!」


シルフは『風の剣』となりオリーブの手に収まりました。


複数の魔物を斬りながら何とか城の門まで辿りつくと、皆がオリーブを追いかけてきていて到着するところでした。


「皆んな来てくれたのね!巨大化してしまった魔物が街に行ってしまったの。私はあれを討伐しなければならない。だから追いかけるわ!」

「分かった俺達も行こう!」

「なら皆んな付いてきて!」


オリーブ達は街に行ってしまった魔物を追いかけました。


しかし今まで出ていた魔物よりも今回の魔物はとても強く、しかも数も多い事からオリーブは少し不安になりました。


「もたもたしてんじゃねー!」


声と共にロニセラが現れオリーブの側にいた魔物を倒しました。

どうやらサラマンダーが連れてきてくれたようです。


「ありがとう、ロニセラ」

「あぁ、油断するな」

「私もいるわよ!」

「えっ?」


するとオリーブの目の前に小さな精霊が現れ声をかけてきました。

剣になっていたシルフも姿を人に変えました。


「私は森の精霊女王フォーレ。アナタをずっと見てきたわ、オリーブ」

「私を見てきた?」

「エルフの里でアナタが一生懸命鍛錬していたのを、私はずっと見ていたの」

「この子はストーカーみたいに、コソコソ隠れながらオリーブをじろじろ見ていたんだよ(笑)」

「はぁ?ストーカーですって?失礼ねシルフ!」

「だってずっと見ていたんだろ?フォーレ」


「おいオリーブ、その急に現れた男以外にも何か見えるのか?」

「えっと、ロニセラ…、なんて言えばいいのかしら…」


オリーブの側にいたロニセラは、急に何もない所で話し出したオリーブを不思議がりました。


サラマンダーも人の姿になり間に入ってきました。


「フォーレ、今はあまり長話していられないぞ」

「そうねサラマンダー。オリーブ、私はあなたの依り代にはなれなかった。だけどいつも一生懸命に頑張っていたアナタに、私は力を貸すわ」


フォーレはそう言うとオリーブの翼になりました。


「私の翼で自由に飛んで、オリーブ!」

「分かったわフォーレ!」


エルフの里の首長ヘデラの家の庭にあった立派なオレンジの木には、1本の蔦が複雑に絡まり小さな花が咲いていました。


END

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