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えっ、私がこの世界を守るの?  作者: 藤崎七奈
番外編 〜シルフ〜

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もしもの世界 ―風Ver.4― 

「シルフ様、この度は大変なことをし、申し訳ございませんでした」


アリシアはとても素直に謝りました。


「ミエール、君も何か言ったらどうだい?」

「シルフ…、うっさいわね!私を勝手に呼ばないで!」


すると名を呼ばれたミエールが姿を現しました。


「ミエール!出てきてくれたのね!嬉しい!」

「まだ力を貸すのは認めないわよ、アリシア」

「ミエール、君の言葉使いに僕のオリーブが、ビックリしてるじゃないか」

「まぁこの子がオリーブね。私は光の精霊女王ミエールよ。まっ、最初からアンタが依り代になるだろうと思ってたわよシルフ」

「ありがとう、ミエール」

「ミエール様、お初にお目にかかりますオリーブです。よろしくお願いします」


こうして友達となったオリーブとアリシアは、仲良く学校の校舎へと入っていきました。


その後、授業が終わるとオリーブとアリシアは仲良く馬車へ乗り、アリシアの家へと向かいました。

どうやら今日はアリシアの家にお泊りするようです。


さっそく部屋へと案内されたオリーブは、今までの経緯を全てアリシアに包み隠さず話しました。


そして深夜、2人は手を繋いで寝ていましたが、魔物の気配を感じたオリーブは慌ただしくあっという間に去っていきました。



翌朝、まだ魔物退治で戻らないオリーブに代わりアイリが学校へ行くことになり、その完璧?な変装を見てアリシアは驚きました。


「凄いわアイリ、オリーブにそっくりだわ」

「ありがとう☆」

「声まで似てるわ、それなら完璧よ」

「そう?じゃあ学校に行きましょ。アリシア〜☆」

「少し違うんじゃないかしら…」

「失礼いたしました」


無事に学校が終わり城へと戻ったアイリは、オリーブが城の部屋へ戻っている事に気付き安堵しました。


しばらくするとアリシアも城へ訪れオリーブの部屋へとやってきました。


「私オリーブのために何かしたいわ。オリーブは隣国の人なのにこの国の人を守ろうとしている。でも私はそれに甘えては駄目だと思う。だから今までどうやって魔物から人々を守ってきたのか教えてほしいの」

「分かったわ、でもそれは簡単よ。ミエールに頼めばいいのよ」

「でもミエールは力を貸してくれないわ」

「ミエール、最初から分かってたんでしょ?アリシアがいい子だって」

「そうよ!だから依り代にしたわ!だけどこの子ったら親がいない寂しさから、変に意地を張るんだもの。力を貸したくなくなったの!」

「最初から君がこの子を、導いてやれば良かったんじゃないのかい?ミエール」

「私は自分で気付いて欲しかったの!シルフ」

「ミエールお願い、どうかアリシアに力を貸してあげて」

「オリーブありがとう。ミエールお願いします。私に力を貸してください。もう勝手なことしないわ、約束します」

「ほら、この子もここまで言ってるんだ、何か言ったらどうだい?ミエール」

「そこまで言うなら仕方ないわね。だけど1つお願い、オリーブ」

「なぁに?ミエール」

「この国が良く見える場所へ、アリシアを連れって」


雷樺の背に乗りオリーブとアリシアは学校の屋上へとやって来ました。

するとミエールはアリシアに、ここで歌うように言いました。


アリシアはミエールの急なお願いに戸惑いましたが、意を決し歌い始めました。

するとミエールはアリシアの綺麗な歌声に乗せ、光の魔法の結界を放ちました。


光の魔法はキラキラ輝きながらシンシア王国全体に広がり、それはまるで星が降ってきたかのようにとても神秘的な光景でした。



それから数日後、オリーブはアリシアと遊ぶ約束をしていましたが予定の時刻になってもアリシアが城へ姿を見せず、雷樺と共にアリシアの家へ様子を見に行ってみました。


ですがアリシアの姿はどこにもなく、不思議に思いながらも城の自室へと戻ると、アイリが待っていたかのようにすぐに話しかけてきました。


「オリーブ様、ギブソンと名乗る方が先程訪ねてこられ、こちらの手紙をオリーブ様にと」


オリーブはアイリから手紙を受け取り中を読むと、そこには信じられないような事が書いてありました。


『君といつも一緒にいる邪魔な3人を捕まえた、さぁこれから僕達の祝言をあげよう。草原で待っている。ギブソン=ヒュール』


その頃アリシア、ウォルター、アイザックの3人は闇の力を発揮したギブソンにボゴボコにやられ、草原へ投げ出されていました。


その時、手紙を読んだオリーブが雷樺に乗り草原へやって来ました。


オリーブはギブソンを風の鎖で拘束し閉じ込め、3人を回復させた後、精霊に預けていた短剣を取り出し風の鎖を切り裂き、中に閉じ込めていたギブソンを出しました。


オリーブは友達を傷付けたギブソンに怒り容赦なく向かっていき、あっけなくギブソンは倒され、王子2人はオリーブの圧倒的な実力差を目の前で見せ付けられ、鍛錬を今以上にやらなければと思いました。



__________________



時は流れ王子達はオリーブに感化されメキメキ腕を上げ、オリーブとアイザックは中等部2年へとアリシアとウォーターは3年へと進級しました。


そんなある日アリシアが合宿の話を持ってきました。


合宿は2泊3日の工程で行われ、山の中で魔物を倒しながら過ごし、夜もテントを張りそのまま森の中で過ごすという事でした。


オリーブ、ウォーター、アイザックはそんな過酷な合宿に参加し、魔物を倒しながら森の中で合流し3人で行動していました。


そして2日目、日も沈みかけた頃そろそろ昨日と同じようにテントを張ろうという事になりましたが、オリーブがエルフの里へ行こうと提案、王子達も了解し王子2人は雷樺の背に乗り移動する事になりました。

そしてオリーブはというと…


「シルフお願い!」

「分かったよ、オリーブ」


シルフは天馬ペガサスとなりオリーブを背に乗せ飛び立ちました。


「僕は雷樺と違ってオリーブしか乗せないよ」

「分かってるわ、ありがとうシルフ」

「どうせアイツも同じこと言うだろうけど…」

「アイツって?」

「執念深い男の話だよ」

「んっ?誰のこと?」

「そのうち分かるさ。きっとアイツはオリーブに接触してくる。必ずね」


そしてヘデラの家で一晩過ごしたオリーブ達は、翌朝合宿先へと戻りました。



__________________



そしてまた月日は流れオリーブとアイザックは中等部3年へと、アリシアとウォーターは高等部へと上がりました。


ですが高等部は同じ校舎内にあり今までと変わりありません。


そんな中アリシアが、夏休みに自身の別荘へとオリーブと王子達を招待してくれました。

アリシアの別荘はとても雪深い所にあり、1番雪の少ない夏の季節だけ観光が出来ました。


アリシアは1番のお気に入りだという、シェルーナ湖へオリーブ達を案内しました。


なんとシェルーナ湖には水の精霊女王ウンディーネがいると言われ、そして1年中凍らない湖だとアリシアは話してくれました。


オリーブは何故か湖の水に触れてみたくなり、そっと触れてみました。

するとオリーブはそのまま湖の中へと引き込まれてしまい、どんどん沈んでってしまいました。


『シルフどうなってるの?あれ?シルフ?シルフの声が聞こえない』


オリーブは湖の底に辿り着き、しばらく歩いていると目の前に大きな貝殻が現れ、中なら子供の人魚が顔を出しました。


「お前がオリーブ?お前を見ているとムカムカするわ。何もかも持っていて私とは全く違う。もう帰れ!二度とくるな!お前の魔力奪ってやる!」


幼い子供の人魚はそう言うとオリーブの魔力を奪い、オリーブを岸へと戻しました。


オリーブは魔力を奪われ抜け殻のような状態になってしまい、目を開けることが出来ません。


そんなずぶ濡れで倒れていたオリーブをアイリが見つけ、アリシアの別荘へと運び着替させベットへと寝せました。


アリシア、ウォーター、アイザックはどうすることも出来ずただ側で見守るしかありませんでした。


雷樺は微量ながらオリーブに自身の魔力を分け、オリーブは目を覚ますことが出来ました。

そしてオリーブはすぐに湖にやって来ました。


「オリーブ、この湖には強力な水の結界がしてある。だから僕は行けそうにない。それでも行くかい?」

「えぇシルフ、もう1度あの子に会わなきゃ」

「オリーブの魔力を奪ったのは、水の精霊女王ウンディーネだよ」


オリーブは意を決し湖へと入りましたが、すぐにウンディーネの水の泡の攻撃が飛んできました。


しかしオリーブは上手くかわしウンディーネの前に辿り着きました。


「あんなに魔力がありながら鍛錬までしたというの?」

「そうよ、ウンディーネ」

「なぜ私の名前を?」

「シルフが教えてくれたの」

「シルフか…。さすがのシルフも、ここには来れないようね。オリーブ、お前に魔力を返します。あの動きを見ればどれだけのことをしてきたのか想像できます。自身の魔力に自惚れず鍛錬してきたのですね。なぜ皆がお前を取り合っていたか分かった気がします。私もお前になら…」


その後、魔力を返してもらったオリーブは雷樺の背に乗り別荘へと帰っていきました。

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