別荘
翌朝になり、澪央が目を覚ますと隣で寝ていたはずの璃花の姿が、どこにもありません。
「璃花…!アイツまた先に起きたな…」
その頃、私は先に起きてキッチンで朝食を作っていた。
「〜♪〜♫」
「楽しそうだな」
澪央はすぐに起き上がり服を着て部屋を出ると、キッチンで鼻歌を歌いながら料理を作っていた私に声をかけた。
私は声のする方に振り返って挨拶をした。
「あっ、おはよう」
澪央はすぐに私に近付き前から抱き締めてきた。
「先に起きるなよ、探しただろ」
「ごめん、目が覚めちゃって」
「たくっ」
澪央は抱き締めていた手を少し緩め、私の顎に手を添え上へ向けさせると私の唇を吸い舌を絡ませた。
「まだ朝だよ」
「細かいこと気にすんな」
澪央は再び私に先程よりさらに深く口付けた。
唇を離すと今度は私のオデコにキスをし、再び抱き締めた。
「おはよう璃花」
私は澪央を抱きしめ返して言った。
「おはよう澪央」
澪央はまた私を少しだけ離し、顔を覗きながら話しかけてきた。
「飯作ってたのか?」
「うん、もうすぐ出来るよ」
「まだいらない」
「えっ?」
澪央は付いていたコンロの火を消し、私をお姫様抱っこした。
「俺に捕まってろ」
「ちょっと、澪央」
澪央はそのままソファーの方へ私を運ぶと、ゆっくりとその場に下ろした。
「飯より、璃花が先だ」
「昨日の夜もいっぱいしたよ?」
「昨日のことなんて覚えてねぇ」
澪央は私をソファーへと押し倒し、上へ跨がると首筋に舌を這わせた。
その後、朝食をとりながら澪央が言ってきた。
「悪い、璃花が朝から可愛すぎて、思わず付けた」
「うん…、まぁいいよ」
「消すなよ?」
「そうだね、親いないし消さなくてもいっか」
「あぁ、そのまましとけ」
私の首筋にはキスマークが出来ていた。
その日は人がいる観光地の方へ2人で行き、整備された湖沿いの道路を並んで手を繋いで歩いたり、遊覧船に乗ったりして楽しんだ。
「澪央、疲れたんじゃない?」
「少しな、だけどそれほどじゃない」
「そう、ならよかった」
お昼すぎ私達は別荘へと戻り、また湖で座りながら、のんびり釣りをしながらお喋りしていた。
「やっぱ璃花とこうして2人で、ゆっくりしてるのが俺はいいな」
「そんな体育会系みたいなナリで?」
「うるせっ」
「ねぇ、この湖は泳げないの?」
「あぁ、確か遊泳禁止だったな」
「そっかぁ」
「何だ?泳ぎたいのか?」
「せっかくなら泳ぎないなと思って。水着持ってきたし」
「水着持ってきたのか?」
「うん。だって澪央どこに行くのか教えてくれなかったから、いちおうね」
「へぇ、そうか」
その日の夜、寝室で澪央は私に言った。
「せっかくだから水着、着てみろよ」
「えっ、何で?」
「着ないと、もったいないだろ?」
「う〜ん、そうだけど」
「ほらっ、俺に見せろって水着」
「最初から見たいだけじゃないの?」
「当たり前だろ」
私が水着を持ってきたと知り、澪央は私の水着姿が見たいと言ってきた。
「まぁ、いっか。じゃあ着替えるから後ろ向いてて」
「いまさら恥ずかしがんな」
「いいから」
「はいはい」
澪央はベッドに座りながら背中を向け窓際の方を向き、私はその間に持ってきた水着(※ビキニの上下とショートパンツ)に着替えた。
「澪央、いいよ」
私は着替え終わると澪央に声をかけた。澪央はこちらに振り向くなり、顔を赤くして固まった。
「どう?可愛い?下はショートパンツだから脱げるんだ」
「可愛い…(照)」
「本当?よかった」
「本当に可愛い。よく似合ってる」
「ありがと」
澪央は立ち上がり私に近付くと、すぐに抱き締めた。
「俺が璃花の体誰かに見られるような場所、行くわけねーだろ」
「言われてみればそうだね」
「制服の足だって、本当は見られたくねーのに」
「そうだったの?」
「そうだ、璃花の全部は俺の者だ。って事で」
「わっ、ちょっ…」
私は澪央にお姫様抱っこされベッドの中央に座らされると、澪央は私を後ろから抱きしめ着ている水着を見ながら話しかけてきた。
「それ脱げるのか?」
「下?」
「あぁ」
「脱げるよ。脱ごっか?」
「あぁ、見たい」
「いいよ」
澪央は私を抱き締める手を緩め、私はその場で腰を少し浮かしながら、履いていたショートパンツを脱ぎ下は水着のショーツだけになった。
「それはそれでいいな可愛い。お前は何でも似合うな」
「そう?ありがと」
すると澪央はまた私を後から抱き締めて言ってきた。
「璃花好きだぞ」
「私も好きだよ、澪央」
私は顔を横に向けさせられると、すぐに深く口付けられ、その後私達はお互いをたくさん確かめあった。
翌日、私達は帰りの電車に揺られていた。
私は澪央の肩にもたれかかり、手を繋ぎながら眠ってしまっていた。
「あっ、寝ちゃってた…」
「まだ寝てていいぞ」
「今、夢見てた」
「夢?」
「澪央と笑ってお喋りしながら、手繋いで街歩いてた」
「夢でも俺と一緒かよ」
「うん」
目を覚ました私に乗客があまりいないからか、澪央は顔を近付けキスをしてきた。
するとすぐに目線を落とし、私の首に触れながら言った。
「キスマーク消さなくていいのか?」
「あっ!すっかり忘れてた。もう早く言ってよ」
私は澪央に言われ慌てて窓際に移動し、手元に持っていたバッグから鏡を取り出すと窓枠に置いた。
(※席は4人掛けのボックス席)
「俺はそのままでいいけどな」
「お父さんに見られちゃうでしょ」
「それは確かにダメだな」
「でしょ?」
「何だ今日お父さんいるのか?璃花の家に泊まろうかと思ったのに」
「うん、いる。残念だったね」
私は澪央と話をしながら鏡を見て、ファンデーションとコンシーラーを使い、キスマークをうまく隠した。
それを目の前で見ていた澪央は、感心したように言ってきた。
「すげぇな、あっという間に消えたな」
「まぁね」
「女って、こえーな。そうやって化けるんだな」
「本当凄い子は凄いからね。スッピン見せられないとか言ってる子も、何人かいるし」
「まっ、璃花は元から可愛いいし、スタイルいいし、胸もあるし何にも気にする必要ねーだろ」
「ありがと。何か1つ変なの入ってた気がするけど」
「気にすんな。終わったんなら隣に来い。触れねーだろ」
私は出したものをバッグにしまい、また澪央の隣に座った。
するとすぐに頬に手を添えられながらキスをされ、終わると手を繋がれた。
「また2人で別荘行こうな」
「うん、行く」
「でも夜は気を付けねーとな」
「何で?」
「虫いた」
「そういえばいたね」
「夜はバルコニー禁止な」
「カブトムシとかいないの?あそこ」
「んなもん知るか」
「山間だもんね、絶対どこかにいるよ。いま子供だったら楽しかっただろうな〜」
「璃花、ぜってぇ捕まえるなよ?」
「あっ、セミ!」
「げっ!どこ??(汗)」
「あははっ、今の澪央の焦った顔超ウケる(笑)」
窓際にセミがいると嘘を言うと、澪央はかなり焦った顔をした。
どうやら相当、虫が苦手だなと今の反応で私は悟った。
「騙したな璃花(怒)今日、俺の家来い」
「えぇ〜、今日は帰る」
「ダメだ命令だ。今の仕返しする」
「こわ〜い」
「このまま今日も泊まるって親に言え」
「何で?」
「いいから言え」
「まぁ、どうせ私は暇だからいいけど。澪央は部活でしょ?」
「あぁ、部活の合宿も近い」
「どこ行くんだっけ?」
「学校に泊まり込み」
「そうなんだ。じゃあ他校と練習試合とか沢山やるんだ?」
「あぁ、やる」
『あれ、もしかして私いいこと思いついたんじゃね?ふふっ、澪央を驚かせてやろう(笑)』
私はこの時いい事を思い付いたと思い、かなりニヤニヤしていた。澪央にも笑っているが、すぐにバレた。
「なに笑ってる?」
「何でもない」
「本当か?」
「星綺麗だったなって思い出してたの」
「そうだな、綺麗だったな」
私は澪央から話を逸らすスキルを覚えた。
そして私はこの日、澪央の家に泊まらされる事になった。
「もう澪央、強引なんだから」
「いいだろ。帰ったってどうせ暇だろ?」
「暇だけどさ。じゃあ荷物持って、はい」
「あぁ、持ってやる」
私達は澪央の家の最寄駅に着き、家まで歩いていた。
「澪央強引だけど、私には何だかんだ言って甘いからな」
「優しくして当然だろ」
「他の人にも少しは優しく出来ないの?」
「する必要ねーだろ。まぁ、何人かは仲間いるかな」
「そっか、それ聞けて安心した」
澪央の家に着き、部屋へと入るとすぐに抱き締められキスをされた。
「ずっと一緒にいたのに、どうしたの?」
「今日は人の目あるから、璃花に触れられなかった」
そう言って私の服を澪央は脱がし始めた。
「まだお風呂入ってない。いま夏だよ?」
「いいよ、そんなん。今日は俺の言うこと聞いてもらう」
「もう、いじわる」
「可愛いよ璃花」
私はベッドに押し倒され、澪央の腕の中で何度か果てさせられたあと、腕枕をされながら呼吸を整えていた。
「風呂とか気にすんな璃花」
「女子は気になるの」
「はいはい、そうですか。だけど今日は俺の言うこと聞く日だからな」
「なんでそうなるの?」
「さっきセミいるとか嘘ついた」
「それくらいいいじゃん」
「よくない。あと俺誕生日だったし。少しくらい、いいだろ?」
「それ言われたら何も言えない」
「よしっ、今日は可愛がってやる」
「ちょっ…、まっ…、っ…て」
私は気付くとまた澪央の腕に中に戻されていた。
その後2人でお風呂に行き湯船に浸かった。
いつものように澪央は私を後から抱き締めていた。
「絶倫」
「絶倫はそっちだろ」
「いやいやそっちだから」
「お前もだから」
「ふっ、もういいや」
「そうだな。こっち見ろ」
私が後を向くと、すぐに澪央は深くキスをしてきた。唇を離すと澪央は言った。
「璃花、愛してる」
「今それ言う?」
「いいだろ、どこで言ったって」
「そうだね、私も愛してるよ澪央」




