表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
えっ、私がこの世界を守るの?  作者: 藤崎七奈
番外編 〜日常を貴方に〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

108/237

璃花の部屋

夕食を部屋で食べ片付けた後、澪央の部屋で2人テレビを見ていた。


私はその間、横向きで澪央の足の間に入り胸の辺りに寄りかかり、ずっとくっついていた。


『璃花やっぱまだどこかおかしいな。俺に普段こんなしがみ付くようにしねーだろ。まっ、可愛いからいいけどな』


澪央はそんな事を思いながら私を抱き寄せ、優しく頭を撫でていた。


「璃花」

「んっ?」

「明日少し早めにお前の家行こう。でっ、そのまま外で待っててやるから制服に着替えて来い。学校まで送ってやる」

「本当に?」

「あぁ」

「分かった」

「それからもっと俺を頼れ。分かったな?」

「うん」

「昔はもっと今より俺に頼ってたろ?」

「そうだね」

「俺、昔より頼りないか?騎士じゃないしな」

「違う、そんな事ない。澪央は頼りなくなんかない」

「じゃあ何でだよ」

「それは…、まだ学生だし、迷惑かけたくなくて」

「璃花」

「はい」


すると自身に寄りかかっていた私の肩を持ち少し自分から離すと、私と目を合わせて澪央は言った。


「俺の全部受け止めてくれんだろ?」

「うん、もちろん」

「ならっ、俺もお前の全部を受け止める。だから頼れ、もっと俺を信用しろ」

「何か似たようなセリフ昔、言った気がする…」

「そうだ、昔お前が俺に言った事だ」

「俺をちゃんと見ろ、理解しろ」

「全部私の言葉…」

「そうだ、オリビアが言ったことだ」

「うん、もっと澪央に頼る」

「そうだ、頼れ信用しろ」

「うん、ごめん…」

「分かればいい」


私は澪央と話した後、さらに澪央にくっつき抱き着いた。


『璃花さっきより俺に、しがみ付いてきたな。たくっ』


「お前は可愛すぎだ」


澪央は私の顎に手を添えながら、軽く口付けてきた。


「もっとして」

「えっ?あぁ、してやる」


澪央はさらに深く、たくさんキスをしてくれた。


その後2人でお風呂に行き湯船に浸かり部屋へと戻った。


ベッドの下で澪央は、今度は私を後から抱き締めていた。


「シャツ1枚でこうすると、璃花の足ずいぶん出るな」

「そうだね」

「足長いんだな」

「澪央の足だって長いじゃん」

「まぁな」

「恥ずかしいからあんま見ないで」


後ろから私を抱き竦めながら足を見てきた澪央に、私は恥ずかしくなり見ないでと言った。


「いまさら恥ずかしがんな」

「うん…(照)」

「その反応そそる」

「えっ?」


澪央は私の顔を横にずらし、頬に手を添えながら深く口付けた。


「寝るから、こっち来い」


キスをしたあと、私達はベッドの上の布団の中に潜り私は澪央に腕枕をされ、しばらく見つめ合いながらお喋りした。


「澪央、今日はありがと」

「何がだ?」

「家から連れ出してくれて、側にいてくれて」

「それくらい当たり前だろ」

「澪央が彼氏でよかった」

「そうか」

「うん、凄く優しさ感じるし、大事にされてる気がする」

「うるせぇ、いいから寝ろ。また犯すぞ」

「いいよしても、澪央がしたいなら。する?」

「いつもならノってやるが、今日は寝ろ。泣いたから疲れたろ?」


私は少し動き、目の前の澪央に自分からキスをした。すると唇を離すと澪央が言ってきた。


「そんなにしたいのか?スイッチ入れやがって」

「澪央ならいいよ」

「もう手加減しねーからな」

「分かった」


澪央は私の上に覆い被さると、舌を身体に這わせていった。


「璃花の体力、相変わらずだな」

「そっちこそ変わってない」

「今のはお前からだろ」

「そうでした」

「悪い、少し激しくなったな」

「いいよ、大丈夫」

「璃花からとか可愛すぎて抑えらんなかった」


その後ベッドの中で、またいつものように見つめ合いながら2人でお喋りしていた。


「璃花」

「んっ?」

「颯麻どうしてほしい?」

「えっ…?」

「このままってわけに、いかねーだろ?俺に颯麻をどうしてほしい?」

「どうもしなくていい」

「えっ?」

「何もしなくていい」

「それでいいのか?」

「いい、それでいい」

「だけど…」

「分かってる、澪央が怒ってること」

「なら」

「澪央は強いでしょ?会えなくならない?」


澪央はそれを聞いて、少し考えるような表情をしたあと私を抱き締めた。


「分かった、何もしない」

「うん」

「そうだったな、ここは前の世界と違うもんな」

「そうだよ、だから抑えて。私は何ともないから」

「璃花が言うなら何もしない。安心しろ側にいるから」

「うん、側にいて。離れちゃヤダ」


私はそのまま澪央のぬくもりを側に感じながら、目を閉じ眠りについた。


澪央は私が眠ってからも、しばらく頭を優しく撫で、その後私を抱き寄せオデコにキスをしながら澪央も眠りついた。


翌朝、早起きした私達は朝食を一緒に作って食べ、すぐに澪央の家を出た。


「また私がいたから海翔くんビックリしてたね」 

「そうだな」


澪央は私の家には近付かず、少し離れた所で待つ事にした。


「じゃあ着替えてくる」

「あぁ、待ってる」

「すぐ戻るから」

「分かった」


私は家に入り自分の部屋に行くと学校の制服に着替え、バッグを持ち部屋を出た。


そして家の玄関を出ると何故かまだいつもより早い時間だというのに、既に制服に着替えた颯麻が目の前に立っていた。


私はビックリしてしまい、思わずそのままそこに立ち止まってしまった。


「璃花、昨日はご…」


「璃花!」


颯麻が話しを始めると、澪央が遠くから私の名を叫んだ。


私は澪央の声で我に返り、澪央の所へ慌てて向かった。


「何してる?早く来い」

「ごめん」

「ほらっ、行くぞ」

「うん」


この時、私の知らない所で澪央が颯麻を密かに睨み、璃花が昨日の事を全て澪央に話したんだと颯麻は悟っていた。


学校へ着くと門の前で私と澪央は軽く抱き合った。


「じゃあな」

「うん、またね」

「帰りも来るか?」

「いい、だって部活でしょ?」

「あぁ」

「なら、いい」

「分かった、じゃあな璃花」

「またね、澪央」


澪央は私のオデコにキスをしてから去っていった。

澪央の帰っていく姿を私はそのまましばらく見ていた。


澪央の姿が見えなくなり私は学校の中へと入り、後から登校してきた颯麻に声をかけられたけど、無視して足早で教室に向かった。


そして授業が全て終わった放課後、私は颯麻に会いたくなくてしばらくそのまま教室にいた。


まだ残っていたクラスメートの子達と皆んなでお喋りしていたのだ。


「璃花の彼氏カッコよかったよね」

「そう?ありがと。そっちこそお似合いだったじゃん」

「えっ、なに会ったの?」

「そう偶然ね」

「いいな〜、私も彼氏ほしい〜」

「ねっ、ちょっと!」

「うん?」


その時、窓際にいた子達3人が窓の外を見ながら、門のところに人が立っていると騒ぎ出した。


「あの人、カッコイイんですけど!」

「えっ、どこどこ?」

「入り口に立ってる人」

「本当だカッコイイ〜」

「えっ、でも何かちょっと怖そう」

「確かに怖そう」

「うちの制服じゃないよね」

「誰か待ってんのかな?」

「じゃあ誰待ってんだろ?」


『えっ、まさか…』


私はそれを聞き慌てて窓際に行き、皆んなが話してた人を見てみた。


「えっ、あれって…」

「嘘ッ…」

「だれだれ?璃花の知り合い?」

「じゃあ璃花のこと待ってんの?」

「まさか彼氏?」


私は慌ててバッグを持ち、その場にいた子達に『私、帰るね』と言い教室を出た。


門のところで立って待っていたのは、なんと澪央だった。


「澪央、何で?」

「何でって、来ちゃわりーかよ」

「悪くはないけど、ビックリした」

「ほらっ、帰るぞ」

「うん」


私は背中に視線を感じながら、澪央と手を繋いで家へと帰った。


「本当ビックリした」

「驚かそうと思ってな」

「部活は?」

「サボった」

「そう」

「お前本当GPS見てないんだな」

「澪央みたいに執着してないんで」

「そのわりには昨日俺にベッタリだったけどな」

「うるさいな」


そんなことを話している間に私の家の前へと私達は辿り着いた。


「部屋入る?」

「いいのか?」

「うん、妹いると思うけど」

「じゃあ、お邪魔してく」


私は玄関を開け中へと入った。するとすぐに妹の葉瑠が顔を出し話しかけてきた。


「ただいま」

「あっ、お姉ちゃんこの雑誌違うんだけど!」

「じゃあ自分で買って。澪央、入って」

「あぁ」

「えっ、誰?彼氏?」

「そうだよ」

「お姉ちゃん本当に彼氏いたんだ…」

「こんにちわ」

「ここここんにちは!」

「葉瑠、部屋こないでね」

「はい!」


葉瑠は澪央を見ると驚いた顔をしていた。

私は階段を登り2階へと上がり、澪央を自分の部屋へと招いた。


「適当に座ってて、何か飲み物持ってくる」

「あぁ」


私はバッグを置き階段を下りて、台所で飲み物を用意していた。


「お姉ちゃん!彼氏かっこよすぎでしょ!いつから?どこで知り合ったの?制服違うよね?学校違うの?ねぇねぇねぇ?」


私は妹に話かけられたけど、無視して部屋に戻った。


「ごめんね、うるさくて。たぶん聞こえたでしょ?」

「あぁ、聞こえた。確かに海翔に似てる」

「でしょ?」


澪央は私の部屋のテーブルの前に座っていた。

すると部屋へと戻ってきた私に、澪央は隣に座れと合図をしてきた。


私は持ってきた飲み物をテーブルの上に置き、澪央の隣に座ると抱き寄せられたのでそのまま寄りかかった。


「何かどことなく大聖堂のオリビアの部屋に似てる」

「えっ、本当に?」

「あぁ」

「大きさも違うのに?」

「何か配置が似てる」

「そうなんだ、自分では気付かなかった」

「だからかこの部屋落ち着く」

「私の部屋にレオいつもいたもんね」

「あぁ」

 

『あの部屋は、お前に包まれてるみたいで居心地よかった』


澪央は私を抱き寄せながら、そんな事を思っていた。


「やっぱ璃花、お前は変わらないな」

「そう?」


すると澪央の顔が私の顔に近付きキスをされた。思っていたよりも深くキスをされ、私は思わず澪央の肩を押し唇を離した。


「もう苦しい…」

「もうちょい」


澪央は再び私を抱き寄せ、深く口付けてきた。


「たまには制服もいいな」

「澪央も似合ってるよ。軍装も良かったけど」

「確かに、オリビアの軍装も良かったよな」

「澪央、私のこと嫌いになった事ないの?いつも褒めるけど」

「ないな。璃花こそねーのかよ?俺のこと褒めるじゃん」

「確かにないかも嫌いになった事。なんでだろ」

「俺ら仲よすぎだろ」

「そうだね。よすぎだね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ