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えっ、私がこの世界を守るの?  作者: 藤崎七奈
第三部 【不変と誠実】

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星空の下

2人で湖に行きボートに乗ると、オールで漕いでいたレオナルドが突然、湖の中程まで行くと手を止めました。


「疲れた寝る」

「えっ、ちょっと、レオそれ困る〜」


そう言いながらレオナルドは、ボートの上でそのまま寝そべりました。


「嘘だから、こい」


レオナルドはオリビアに隣に寝ろと合図を出しました。


「もう、ビックリさせないで」


オリビアもレオナルドの隣に一緒に寝そべりました。


「たまにはいいだろ?こういうのも」

「そうだね」


レオナルドはオリビアの頬に手を添えながら、深く口付けました。


「レオって、キス魔だよね」

「そうかもな、オリビア見てるとついしたくなる」

「私はただ側にいるだけでいいんだけどな」

「それは無理」

「ですよね」

「オリビアもキス魔なれ」

「なりません」

「酔わせるしかないか」

「今日も酔わせるの?」

「今の所はそのつもりだ」

「レオが酔わないの、何かムカつく」

「何とでも言え」

「いつか酔わせてやる」

「出来るならな」

「むっ」

「何だそれ(笑)可愛いな」


オリビアはふてくされ、思わず頬を膨らませました。


オリビアはそのまま、プイっと空の方を見上げました。


「あっ、星出てる!」


辺りはいつの間にか日が沈み、空には1番星が出ていました。


「オリビア、さっきのもっかいやって」

「えっ、さっきの?」

「ほっぺた膨らませたやつ」

「何で?」

「いいから」


オリビアはレオナルドの方を見ながら、もう1度頬を膨らませました。


「ぶっ(笑)」

「あっ、笑ったヒドイ」

「可愛いし面白い(笑)」

「じゃあレオもやって」

「やだ」

「いいじゃん少しくらい」

「嫌だ」

「けちレオ」

「分かったよ」


レオナルドはオリビアに言われ頬を膨らませてみせました。


「あははは、ウケる(笑)」

「笑いすぎだ」

「いだい」


レオナルドは笑われ思わずオリビアの頬をつねりました。


「この顔も面白いな(笑)」

「上手くしゃべれなくなるから、やめて」

「はいはい、お前といると飽きないな」

「私もレオといると楽しい」


2人はまた口付けを交しました。


「そろそろだな」

「んっ?何がレオ?」

「上、見てみ」


レオナルドにそう言われオリビアが上を向くと、日もだいぶ落ち空には満点の星空が鮮やかに、光り輝いていました。


「凄い!なにこれ!」

「ここ何にもないから、星が綺麗に見えるんじゃないかと思ったんだ」

「だから、ずっとこうやって寝て待ってたの?」

「あぁそうだ、凄いだろ?」

「うん凄い。そこまで分かんなかった。さすがレオ」

「もっと褒めてもいいぞ」

「ありがとう」


オリビアはレオナルドの頬にキスをしました。


「キスならこっちだろ」


レオナルドはオリビアに顔を近付け深く口付けました。


「どっちでもいいでしょ」

「まぁな」

「何か世界に2人しかいないみたい」

「そう思えるな、思ったより星綺麗だな」

「うん、綺麗な星空」


しばらく2人だけで満点の星空を堪能した後、レオナルドはオールを漕ぎ岸につけました。


「真っ暗だね」

「そうだな」

「星出てなかったら、きっと足元も分かんないよ」

「だな、気を付けろよ」

「うん」


ボートを降りた2人は、手を繋ぎながら別荘に向かいました。


別荘へと近付いた時、オリビアは何か2つの物が光るのを目撃しました。


「ねぇ、今なにか草むらにいなかった?」

「なにかって?お化けとか?」

「もしかして、レオお化け苦手?」

「に苦手じゃない」

「本当?今の反応怪しいな」

「うるせっ」

「そんなに強いのに、お化け苦手なんだレオ」

「苦手じゃない、嫌いなだけだ」

「はいはい、たぶんお化けじゃなくて。動物だと思う」

「何だ。タヌキでもいたんじゃないか?」

「そうかもね」


別荘へと着いた2人は夕食を食べ、ソファーでまったりと過ごし、寝室へ行き眠りへとつきました。


そして翌日レオナルドはまた釣りをしていました。


オリビアは隣に座り話しかけていました。


「今日も釣れるかな?」

「多分な」

「あの小さい蟹も食べれるかな?」

「食べれるだろうけど、食うとこねーよ」

「確かに、なさそう。あっ!ねぇレオ」

「なんだ?」

「猫いる!」

「猫?」

「あそこ」


オリビアは猫を見つけ、レオナルドに指を差して教えました。

オリビアが指差した方向を見ると、なんと黒猫がいました。


黒猫は2人を見つけると、こちらへ歩いてゆっくりと近づいてきました。


「ホントだ」

「このへん家ないよね?」

「ないな。どっからきたんだ」

「おいで」


オリビアは近付いてきた黒猫に手を差し出しました。

すると黒猫はオリビアの足元へくると、お腹を出し寝っ転がりました。


「撫でさせてくれるの?ありがとう」


オリビアは足元に寝っ転がった黒猫を、撫でてあげました。


「可愛い、どこから来たの?」

「人馴れしてるな」

「そうだね、野良ぽいけど餌あげてる人いるのかも」

「あんま触ると噛まれるぞ」

「そんな事しないよね?」

「猫なんて気まぐれだからな、分かんねーぞ」

「レオ猫嫌い?」

「嫌い。全然寄ってこねーし、こっちから触ると噛むし」

「ふふっ、自分が猫ぽいから嫌われてるんだね(笑)」

「俺猫じゃない」


するとオリビアが、猫を飼おうとレオナルドに言いました。


「レオ、家で猫飼おうよ」

「嫌だ」

「えぇ〜、飼おうよ」

「ダメだ」

「うちの旦那様はケチですね」

「オリビア取られるから嫌だ」

「理由が可愛いかった(笑)」

「笑うな」

「じゃあ飼えないね」

「そうだ」

「確かにもう私には、大きい猫いたんだった」

「俺じゃないよな?」

「猫じゃないんでしょ?」

「違う」

「なら、違うんじゃない?」

「そうか」

「どうやら自覚はないみたい」

「あんま言うと夜寝せねーぞ」

「こわ~い」


その後も別荘で2人だけの日々をたくさん過ごし、あっという間に楽しい時間は過ぎていき王都の家へと帰ってきました。


その日の夜、ベッドに入った2人は別荘での日々を語り合っていました。


「楽しかったね」

「あぁ、そうだな。あっという間だったな」

「釣りの腕、上がったんじゃない?」

「そうだな、だいぶな」

「星も綺麗だった」

「綺麗だったな。だけど俺は星を見ていた、オリビアが1番キレイだったと思う」

「褒めても何も出ないよ」

「何もいらない、オリビアが側にいれば」


レオナルドはオリビアを自身に寄せ甘く口付けました。



__________________



それから数ヶ月が経ち、オリビア達も18歳になりました。


オリビアとレオナルド2人の仲は相変わらず、他人が羨むほどにラブラブなままでした。


そしてレオナルドは見事ジュリアスを負かすことが出来、晴れてクリスタルの団長へとなりました。


「お前が今日から団長だ、心して務めろ」

「はい」

「だが、まだまだ荒削り。私に勝ったからと次も勝てるとは思うな。これからも特訓はしてやる」

「はい…」


そう言うとジュリアスはレオナルドへフィブラを渡し、ジュリアスは副団長としてレオナルドを支えることになりました。


そしてオリビアも聖女としてますます力をつけ、国民からも『百合の聖女』と呼ばれ慕われるようになっていました。


クリスタルの団長になったその日、既に日は沈み辺りは暗くなった頃、レオナルドが家へと帰るとオリビアが出迎えました。


「おめでとうレオ」

「ありがとうオリビア」

「頑張ったね」

「あぁ、何でオリビアが泣くんだ?」

「嬉しくて」

「たくっ、俺より泣いてどうすんだよ」

「だって…」


レオナルドはオリビアの頬を伝う涙を、自身の指で拭いながら話しかけました。


「お前がいたから俺は頑張れたんだ。ありがとう側にいれくれて」

「うん」

「これからも側にいてくれるか?」

「もちろん、側にいるよ。あっ、それでねレオ」

「何だ?」

「あのね」

「だから何だ?」

「私ね」

「んっ?何した?」


『ドクン!』


その時2人心臓の音が、同時に嫌な音を立てて鳴りました。


「この気配なに…」

「あぁ、俺にも分かる…、外に出るぞ!」

「うん!」


2人は嫌な予感を感じ、家の外へとすぐに出ました。


「あれって…」

「何だ…、あいつら…」

「エルリア!」

『オッケ〜、やっちゃってオリビア!』


オリビアはエルリアに頼み聖女服に着替え、魔法の杖を出しました。


何と空には異様な雰囲気を纏った男女2人が、こちらへ向かって来ていました。


「レオあれは魔人よ、この星を狙っているわ!」

「マジかよ…、就任早々…」

「私達で食い止めるわよ!」

「分かったよ!」


レオナルドは腰に携えていた剣を取り出しました。


「レオこの闘いが終わったら、私話さなきゃいけない事があるの。聞いてくれる?」

「分かった聞いてやる。ならっ、さっさと片付けるぞ」

「えぇ、行くわよレオ!」

「あぁ、オリビア!」

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