元上司へのリスペクトが止まらない
皆さんは尊敬する人って聞かれたらどなたを答えますか?
もちろん私はリスペクトしている方がたくさんおりますが、社会人生活を送る上で最も多くのことを教えて頂いたのは、転職前の会社の上司です。
彼は日本のある分野では確実に日本のトップで、彼がよいといえばよいのだろうというくらい影響力があってもおかしくない方でした。
でも彼がすごいところはその知識だけではなく、むしろ仕事に対する心構えだと思っています。それを色々教えていただいて、自分は完全にラッキーでした。
彼は仕事の心構えをキャッチフレーズにして教えてくれます。今日はそれを紹介させてください。
ひとつめ。
「仕事の速さは全てを凌駕する」
これは若者向けの言葉です。仕事の出来栄えが多少良くなくても、なるべく早く上司に見せてくれることが最も価値が高い事を示してます。早目に見せてくれさえすれば、その後の修正も追加も思いのままで、結果的に上司のお墨付きの品質にする事ができます。
ふたつめ。
「人は信用しろ。仕事は信頼するな」
これは有名ですかね? 部下を持つ以上は彼らを信用して仕事を任せ、彼らの自覚や成長を促すべきだけど、出来上がりについては厳しくチェックして品質についてきちんと責任を持て。というお言葉です。
私も通常6年目くらいでやる仕事を、彼に3年目くらいで任されたときは、大変な責任感と戦いながらですが、すごく成長できました。
みっつめ。
「悪いニュースほど、報告は早く」
当たり前の事を言っているようですが、それを常日頃から皆に伝えて報告する雰囲気を作っておくという事は、現場の責任者として何よりも重要だと思います。今の会社の常務も
「ミスをした事を責めてはいけない、隠すようになるから。ミスはするものなんだから、どれだけ早く報告し、リカバリーする体制を取れるかどうかを評価する」
と言っているので、ひょっとしたらビジネス界では常識なのかもしれません。
転職する際、私は彼にいの一番に伝えたのですが、そのとき彼は、「キャリアアップだね、おめでとう!」と祝福してくれました。
ただ、後で人事役員と面接した際に、「君は本当に彼に期待されてたんだね、ひどく残念がってたよ、彼にしては珍しい事だ」と伝えられ、嫌な態度ひとつ出さなかった彼を改めてリスペクトしたものです。
なんかビジネス啓蒙書みたいになってしまいましたが、私はいい上司にばかり巡り合う事ができて、本当に運がいいと思ってます。
ここまで私を導いてくださった上司達を本当にリスペクト!