丁寧な情景描写に対するリスペクトが止まらない
物語を書いていらっしゃる先生方は、どういう風にものを書いていらっしゃるのでしょうか?
私はついこの間筆をとったばかりで全然慣れてませんが、基本的には物語が先ず動画の形で頭の中に浮かんで、その状況を一生懸命書き留めてく、といった書き方をしています。
だからいつも、話の骨格だけをつらつら並べた、議事録みたいな文章になってしまいます。早く書かないと脳内が次のシーンに移っちゃうからです……笑
もう一回再生すればいいじゃん! って思われるかもしれませんが、脳内で全く同じように再現できる自信がないので、思い浮かんだらガーッって書いてしまいます。
ですから、丁寧に肉が付けてある文章はすごいと思います。例えば以下の文。
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灰色の雲は、雨を降らせるつもりはないとでも言うように高いところにあって、ただ太陽を隠すことに執念を燃やしていた。
「まるで王都のようですね!」
わかりやすくテンションを上げて駆け回り、目についた店をひやかして回るのはプリメラだ。
もし天気のいい日であったなら、彼女の動きに合わせて跳ねるプラチナブロンドが、日の光を浴びてキラキラと輝いただろう。
(伊賀海栗様 侍女にスパイをやらせたらhttps://ncode.syosetu.com/n9556gf/23/
より引用)
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私が書くと、こうなります。
☆☆☆☆☆
目的地に着くと、プリメラがはしゃいで駆け出した。
「まるで王都のようですね!」
風になびいたブロンドの髪が、日光に反射してキラキラと輝き、とてもきれいだった。
☆☆☆☆☆
どーーよ!!
これ、誇張でもなんでもなく、こうなります。
なんなら「きれいだった(小並感)」みたいになってるから、最後は文ごと削るまであります。
私は書く段階でもうプリメラにしか目がいってなくて、
1.目的地に着いた
2.プリメラがはしゃいでいる
この2点を書こうと必死なわけです。
一方、海栗先生は先ず天気から入ります。確かに、目的地に降り立つと、普通は先ずそこですよね。さらに、「曇っていた」といってもどう曇っていたかをちゃんと書くべきで、私が超えないといけない壁は何枚も残されてます。
そして最後の文。
「えっ待って! そもそもイメージを文字起こししてんのに、イメージ内でキャラが想像したイメージ書いちゃうの? 無理!」
となります。仮にブロンドを輝かせる、といった表現を閃いたとしたら、100%天気は晴れにします。
こういう技術は、シーンを止めて読者を落ち着かせたり、場面が変わった事を知らせるのにすごく効果的です。私なんかは常に◇マークで強制転換してますから、話がいつも慌ただしい。記号を使わず場面にメリハリをつけられるのはホントうらやましいです。
これだけ書いておいてなんですが、ではどうやったら書けるのか、については皆目見当がつきません……
というわけで、今日は大変ふくよかな情景描写を、ガイコツ剣士みたいにガリガリの描写と比較させてリスペクト!
伊賀海栗様、引用許可ありがとうございます!




